世界遺産 石見銀山街道を歩く

 山歩きを始めたばかりの 第5弾。
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 今回は、出発前からすごく緊張しました。
  理由① ウォーキングではなく、初級とはいえ登山のツアーであること。
  理由② 縦走なので、途中でリタイアできないこと。
  理由③ 慣れた人たちの中に入るので、ペースについて行けるかどうか。
  理由④ 足を痛めて完治していないこと。
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私なりの
  対策① 連日、トレーニングジムで筋トレに励み
      ダイエットで、気持ちほど体重を落とす。(笑)
  対策② 事前に山の高低差をチェックしコースを確認
      足に念入りなテーピング。
  対策③ このところ、気温が急に下がったので
      1枚 ベストを加えました。
       (これが、結構重宝した超軽ベストです)

 広島駅に集合し、ツアーバスでスタート地点の「石見銀山」へ。
 ツアーの人数は17名(男9名、女8名)、年配の方ばかりなのでひと安心。
 
       歩き始めた10時前、紅葉はきれいだが、やはり黄砂は すごい。
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        銀鉱石を228年間も掘り続けていた大きな坑道(間歩)へ入る。
     石見銀山の製錬術のレベルは、非常に高く、かなりの純度にできたらしい。
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            ノミの跡の残る、狭い坑道に息が詰まる思い。
        (5個ある間歩のうち大久保間歩だけ予約が必要で入場制限があり)
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     専門の石見銀山街道のガイドさんも加わる。
     その歴史的説明は詳しく、非常に勉強になる。

     いよいよここから、本格登山開始。
     ガイドさんを先頭に、なんと道なき道を進む。
               

                途中からやっと山道が現れる。
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                   山頂からの眺め。

                やっと山頂に着いたという喜びよりも、
             これ以上登らなくて良いという喜びの方が大きい。
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     峠を過ぎ、山を下り、ふもとの山村についた頃には、足を痛めた人も出る。
        幸い私は、足も生きていて、花の写真を撮る余裕があった。
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         このまま道路沿いに下だって歩いていくのかと思っていたら、
         当然、ガイドさんは山に入り、山道を登っては下り始める。
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                足がもつれて転ぶ人も出始める。
           私も滑らないように、ステッキを持つ手に力が入る。

                足元はゴロゴロとした石が多く、
              せせらぎを飛び石で渡るが、苔で滑る。
                (「風雲たけし城」を思い出す。)

       舗装された道路に出ては、山道に戻ることを繰り返しているうちに
                  ついに沖泊へ出る。
  この厳しい山を越え、銀鉱石を運んだ人達はこの静かな海を見て何を考えたのか。

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      すでに夕方5時をすぎ、世界遺産「沖泊の海」は薄暗くなっていた。
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 下山後、温泉津温泉で汗を流した。
 白く濁ったお湯で、塩味がするこじんまりとした温泉。
 山歩きで疲れた足から ジンジンと音がするようだ。
 歩けた満足感と温泉の両方に どっぷりと浸かる。


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  広島駅解散は夜の8時半。
  すでに私の足は、私の足ではない感覚。
 
  歩行距離、約14㎞
  途中5分の休憩を2回取り、歩くこと6時間15分。
  総歩数は 30、467歩でした。

                       
by saint-arrow-mam | 2010-11-15 07:15 |   中国・四国地方 | Comments(8)
Commented by Hiro at 2010-11-15 08:42 x

私の場合 登山、トレッキングは回りに 「コンドロイチン」 を服用している者がいて、しばらく実行していません。
ご存じ 石見銀山は奥出雲ルートで横道に入れば容易に行けるのですが、車から途中で下車し歩いて入山しなければならず、毎回パスしています。

 世界遺産になる前に行ったのですが、登録後は大分様子が変わっているようですね。

 ありがとうございました。
Commented by ニャン at 2010-11-15 08:59 x

おはようございます。
まずは、転ぶ事もなく、無事でよかったです。^^☆
そして山頂に立てた喜び達成感は、
登山をされた方のみが味わえる満足感ですね^^v

石見銀山方面も黄砂が凄かったようですね。
私は土日を利用して長野県の天竜峡に行ってきましたが
此方も黄砂が凄かったです^^;
憎い黄砂ですね!!

広島から日帰りで石見銀山へ行けることにも驚きました。
石見銀山の狭い坑道、ノミの跡・・・・・凄いですよね。
私は世界遺産になる少し前に行きましたが、凄いなぁ~と思うばかりでした^^

登山の跡の温泉津温泉のお湯は、最高に気持が良かったと
思います☆
温泉津の泉質は最高ですものね^^
夕暮れの日本海もシミジミといい感じですね☆

ところで、干し柿は無事でしたでしょうか??
Commented by okadatoshi at 2010-11-15 09:14
とてもとても参考になります。


@旅先
Commented by shinmama at 2010-11-15 09:30 x
Hiro様
 駐車場から「龍源寺間歩」までは、非常に多くの
 観光客がいて、皆さん軽装。
 人力で走るベロタクシーやレンタサイクルを利用して、
 ガイドイヤホンを頼りに回っていらっしゃいました。

 ところがいったん登山道に入ると
 全く整備されていない道を歩くことになります。

 世界遺産に登録されると、すでにある山道は別にして
 新たに枯木の1本たりとも切ったり
 工作物を作ったり出来ないそうなので、 
 仕方ありませんね。(白神山地もそうでした)

 自然は強いので、このままだと、山道は山に戻り、
 イノシシ以外、歩けなくなりそうな気がしました。

 歴史ある山道だけに何とか保存して欲しいものです。
 
Commented by shinmama at 2010-11-15 09:39 x
ニャン様
 何度も転ぶ人を見る、珍しいツアーでした。
 
 落石に注意してくださいとガイドさんに言われても
 上を向いて歩けるわけじゃないし、
 崖から離れて歩けるわけでもないし、
 落ちている石を見ると、頭くらいの大きさはあるし、
 どうしようもないですよね。(笑)

 黄砂付きの干し柿は、昨晩、初物を食べましたが
 じゃりじゃりすることもなく
 美味しくいただきました。万歳です。

 ニャン様も長野にお出かけでしたか。
 また、美しい写真を見せていただきに伺います。
 
 ありがとうございました。
 
Commented by shinmama at 2010-11-15 09:43 x
okadatoshi様

 初心者ゆえ、未熟な情報で申し訳ありません。
 少しでも参考にしていただければ うれしいです。

 旅先からのコメントありがとうございました。
Commented by うつきよう at 2010-11-16 00:06 x
 石見銀山って、登山もあり!なのですね?!
 佐渡の金山とかと全く違ってびっくりしました。
 
 それにしても盛りだくさんの登山コースですね。
 あらゆる設定が盛り込まれていて、
 今後どんなところに行ってもびっくりしなさそうですね。

 温泉・・・足じんじん・・・
 分かります分かります。

 かかと悪化しなくてなによりでした。

 長野からでは簡単に行かれない、登れないところを見せていただき、とても興味深かったです。
 ありがとうございました。
 

Commented by shinmama at 2010-11-16 06:05 x
うつきよう様
 テーピングのテープに弱いので、かぶれてしまい
 筋肉痛+痒い=石見銀山  という記憶になりそうです。(笑)
 
 かつて銀鉱石を背負って、山を越え、港まで運んだ道を
 今回歩いたわけですが、重たい荷を背負って
 よくこの山を越えたものだと
 茶屋の跡、村落の跡などにも心を寄せた山歩きでした。
 これもなかなか趣があって 良い経験でした。


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