ビューーンと石垣島へ(5)

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 9時半のバスに乗ってバスセンターへ。
 「八重山そば」の人気店として 本で紹介されていたお店に わざわざ行ってみます。

  << 来夏世 >>

 民家をそのまま利用したような佇まいのお店で、わかりにくい場所にありました。

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 出汁は美味しかったのですが、麺は柔らかくて今一つで、ガイドブックの ハズレです。
 ただ、「じゅーしー」と呼ばれる炊き込みご飯は 美味しかったです。

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 << 八重山博物館 >>

 月曜日のリベンジでやってきました。

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 館内に所狭しと 民具、古い美術工芸品、考古学的、歴史的価値がある品々が展示されています。

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 昔の水中メガネには 笑えました。

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 「藁算(ばらさん)」
 琉球王府時代に 文字を学ぶ機会を得られなかった百姓が用いた 記録と計算のための結縄法の一種で
 藁の節、しべなどを使い、数種類の結び方によって表現したそうです。

 私には初めて見る代物ですが、ブログの先輩から貴重な情報をいただき見ることができました。

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 石垣島に来て 知った現在のものと 過去の歴史とのつながりを知るのに大変役立ちました。

 昨日乗馬した馬は 沖縄独特の馬種で、足が太く独特の体型をしていましたが、
 その特徴は古い図書である「馬図」でわかりました。

 また轡(くつわ)が口にかませてなく 顔に固定されていて驚きましたが、
 それは この地方の方言で「ウムイ」と呼ばれている「面がい」で 
 馬の面を挟んで制御するものだということも、、、。

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 「八重山上布」が 1477年頃に初めて現れたこと、
 また 具納布として非常に高い質を求められたために発展したことなどは 
 販売していたお店より詳しくわかりやすい展示でした。

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 お庭を拝見した 「宮良殿内」の建物の模型が 精密に作られていて、
 強い風に対して工夫された構造や 部材の大きさもわかり 非常に興味を感じました。

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 地元の人の話では 午後はお天気が崩れるというのでしたが、(お天気予報より 地元の人の方が良く当たります)
 本当に にわかに空が曇り スコールのような激しい雨が降った後 青空が かいま見えてきたので 
 急遽 「竹富島」へ行ってみることにしました。

 おやつのサーターアンダーギーを 「さよこの店」で再び購入し、いそいそ出かけます。

 離島ターミナルの4社ある旅行会社の中から 
 「竹富島」の往復の乗船券と「牛車の乗車券」の格安セット券を 発見しました。
 (値段は それぞれ バラバラなので 比べた方がよいです)

 船は 宮島の渡し船と異なり、ジェットで海水を飛ばしながら進んでいきます。

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 海の色は 深さによって海水温によって さまざまに変化して きれいです。

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 竹富島港には 「竹富島観光センター」の車が 迎えに来てくれていました。
 貸切でのお迎えなんて 申し訳ないと思いながら のどかな牧草地帯を走り抜けました。

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 竹富島観光センターに着くと 待っている人がたくさんいるのに 優先的に牛車に乗せてもらいました。
 旅行会社を通して予約してもらったことが良かったのかもしれません。

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 出会う牛車も どれも 満員御礼で 20人くらいがぎっちりと乗っています。

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 ところが 私達は 二人だけでのせてくれたのです。
 お陰で 後ろも良く見え

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 前もよく見え

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 横もよく見え

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 牛の顔も 鼻息も

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 ガイドさんの歌もよく聞こえました。
 それにしても どうして 貸切にしてくれたんだろう?

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 帰りの船の時間まで 歩いて散策します。

 琉球石灰岩の塀で仕切られた村落は 今なお厳しい建築条件でその外観を守られています。

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 屋根の上には ちゃんとシーサーがいます。

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 竹富島郵便局の風景印は 八重山上布と街並みと星の砂がデザインされています。

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 石垣島でもありましたが、街の守り神「西塘御獄(ニシトウオン)」です

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 帰りも 港まで送ってくださり、至れり尽くせりでした。
 安いチケットにどんな秘密があったのか?

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 船を降りて、すぐにバスセンターに移動します。

 このバスに乗り遅れたら 次は2時間後です。

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by saint-arrow-mam | 2014-01-30 07:27 |   九州・沖縄地方 | Comments(6)
Commented by okadatoshi at 2014-01-30 07:50
博物館に入ると古い民具などのスケッチをして
その横にコメントを書き込みメモとスケッチの混在したような
旅日記ノートを作るのが趣味です。
これも、捨てずに手元に30冊ほどあります。

竹富島では星砂を拾われませんでしたか?
沖縄の教育関係者とも現職時代親しくしていましたが、那覇に居る方で
実家が竹富島にあり、日空のポスターにもなった昔の家が残っている方がいます。
いつでも泊まれて寝具その他がおいてあり、友人・知人に泊まってもらうので
私にも「きませんか?」と言われてました。
しかし、宿泊無料でもそこまでいくのが大変。
いつか行きたいと思っている場所の一つです。
今日も読みごたえがあるblogです。
Commented by よし坊 at 2014-01-30 08:40 x
竹富島・・・二人きりの貸切とは最高のおもてなしでしたね。
アレ〜?展望台からの写真がないぞ、、、

ジェットホイルからの写真を見ていて又行きたいな〜との思いが強くなってきました。

乗馬の事解りました。外国仕込みだったんですね。セレブは違う。
Commented by shinmama at 2014-01-30 09:13 x
okadatoshi様

藁算を含め 古い民具は スケッチの方がその温かみが伝わって来ると思います。
最近、これはスケッチの方がいい、これは写真でもいいと区別して考えるようになりました。(スケッチなどできないくせに笑えます。)

この博物館は 観光案内にも出ていないので
教えていただかなければ 行くことがなかった場所でした。
スケッチも合わせて拝見させていただき、本当に ありがとうございました。
つくづく ブログをしていてよかったと思います。

星砂を集めるようなロマンチックなShinpapaではないので、行こうともしません。
可哀そうにと 牛車のお姉さんが小さな袋に入れた星砂をくださいました。

こんなに観光客がいてよいのか、、と思うほどの人数が右往左往して 島内はごった返していました。
海水浴ができる時期には この島はどうなってしまうのでしょうね。
本当に 中心部に住む住民の方は お気の毒な気がします。
石垣島から 10分、近いこともあるのでしょうけど、、、、。
お知り合いの家なら、安心して泊まれるのでいいですね、羨ましいです。
Commented by shinmama at 2014-01-30 09:19 x
よし坊様

展望台といっても 滑り台の上に上がるというイメージだったので 
上がらなかったのですが、
高い場所が他にないので 眺めが良いのだと聞きました。
登ってみるべきだったですかね、、、残念。

乗馬は カナダ、、、というと 聞こえが良すぎるので 困ったなと思いながら書きました。
正直なところ 日本では乗馬は 高いので乗るチャンスがなくて、
カナナスキスに滞在していた時に 安く習えたのです。

よし坊様は馬主でいらっしゃるくらいセレブなんですから
いじめっこなしですよーーーん。(笑)
Commented by うつきよう at 2014-01-31 01:39 x
 海、きれいですね。
 透明度が十分伝わってきます。
 空もきれい。
 
 沖縄や八重山諸島の言葉は、日本語の方言というより、
 全くの独立した言語ですね。
 気候風土といい、
 歴史がちょっと違っていたら、独立した別の国になっていたかもしれませんね。

 西表島へはその後どうですか? 
 その昔、大学生の頃、友人と西表と与那国に行こうと、計画したことがありました。
 貧乏学生には旅費もかさんだことや、ほかにも何か都合があって、
 結局断念しましたが、行きたかったね、としばらくの間、言い合ってました。
 shinmama様が行かれるといいなあ、と期待しているのですが。
 
Commented by shinmama at 2014-01-31 06:26 x
うつきよう様

本当に海がきれいです。
ハワイ、サイパン、マレーシアなどと比べても 一番の透明度です。
もちろん瀬戸内海や豊洲も、、、、、(笑)

時期的にも1年の内で 透明度の高い時期ではあると思うのですが、
この海は守りたいと思います。

はい、西表島へ行ってきました。
ブログに纏める作業中でーーーす。


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