解剖器具セット

 Shingranmaから 納戸・冷蔵庫・キッチン戸棚の片づけを頼まれて 毎日せっせとしています。

 自分ではもったいなくて始末しにくいものも 娘といえど他人ですから 遠慮なく処分できます。
 でも 片づけているうちに 思わぬ品に出会い 時間をとられることがあります。

 今日は 文具の入っている引き出しの中から 私が大学時代に使っていた 「解剖器具セット」が出てきました。
 もう 40年も前の化石のような代物です。

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 腎臓、心臓、肝臓などそれぞれの臓器の細胞を染色し
 その組織の凍結切片や パラフィン切片を作り 
 永久プレパラートにして観察する という「基礎解剖学」の授業で 主に使っていました。

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顕微鏡にカメラを付けての撮影を 一日中繰り返すと 
家に帰って 目を閉じても その画像が残像現象のように消えず 
気分が悪くなったことを思い出しました。(笑)



 また 「解剖学」の授業では 髪や体にホルマリンの匂いが染みついてしまうので、
 帰りの電車の中で 周囲の人に嫌な顔をされて 敬遠されたことも、、、、。

 懐かしいなあ、、、、、。

 錆びていませんし、手作りのキャップも ちゃんと残っていますが、
 解剖に使うことは もうありませんので 画像で残して 煮沸消毒を行い、薬箱へ。
by saint-arrow-mam | 2015-05-08 09:54 |   ノスタルジー・忘備録・自分史 | Comments(2)
Commented by okadatoshi at 2015-05-09 08:20
娘は医学部の中にある栄養学科を出ましたが、モルモットの解剖などもやったようです。
以前、魚の生き作りでまだ尾びれがピクピクしている御造りを見てかわいそうになってめまいがしたと言ってました。
でもモルモットには名前を付けて実習前まで可愛がっていても、解剖実習ではバッサリ実習をして後は焼却処分を
すると言ってました。
ペットが演習の対象物に切り替わるその変わり身の早さと落差には
少しびっくりした記憶があります。
そんなことを思い出しました。
Hiroさまだともっと、突っ込んだ解説をされると思いますが。
Commented by shinmama at 2015-05-09 10:57 x
okadatoshi様

「臨床衛生検査技師」という資格を取得するのに 必要な単位だったのですが
どうしても解剖に耐えられずに 辞めた友人もいます。
私も カエル、モルモット、ネコくらいまでは 大丈夫でしたが、
人間の臓器や骨を触った時には さすがに手が震えました。

姪も医学部の3年生になり、ご飯を食べながら解剖実験の話ができるようになったと
自慢していました。
尋常な精神だとは思えません。(笑)


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