『ヴェネツィア ルネサンスの巨匠たち』


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国立新美術館で 『ダリ展』と同時開催されている『ヴェネツィア ルネサンスの巨匠たち』。



昨年の9月に ヴェネツィアに行ったときに 訪れた「アカデミア美術館」の所蔵する作品に もう一度会えるなんて、、、。


ヴェネツィアでは時間が無くて 駆け足で見たので、今度はゆっくりと見て歩きます。


「アカデミア美術館」は 教会を改築した小さくて古い美術館ですが、ヴェネツィア派のコレクションは 世界最大と言われています。




「ダリ」の作品を見た後だけに 目や右脳を裏表に180℃ひっくり返すような感覚ですが
 やさしい表情の人物画に 安らぎが隙間にすっと入り込んでくる心地よさを感じます。

 絵画は こうでなくてはならない、こんな描き方が正しい、、、というのが いかに愚かしい事か 
 2つの美術展を続けて見て 改めて思いました。


 展覧会概要より

アカデミア美術館は、ヴェネツィアの美術アカデミーが管理していた諸作品を礎として、1817年に開館しました。14世紀から18世紀にかけてのヴェネツィア絵画を中心に、約2000点を数える充実したコレクションを有している。ルネサンス発祥の地であるフィレンツェの画家たちが、明快なデッサンに基づき丁寧に筆を重ねる着彩、整然とした構図を身上としたのに対して、ヴェネツィアの画家たちは、自由奔放な筆致による豊かな色彩表現、大胆かつ劇的な構図を持ち味とし、感情や感覚に直接訴えかける絵画表現の可能性を切り開いた。
本展では、ジョヴァンニ・ベッリーニからクリヴェッリ、カルパッチョ、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼまで、名だたる巨匠たちの傑作が一挙来日。また、ヴェネツィア盛期ルネサンス最大の巨匠ティツィアーノが晩年に手がけた祭壇画の大作、《受胎告知》(サン・サルヴァドール聖堂)が特別出品されている。


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 こちらも ダリ展と同様に 撮影不可。
 現地では撮影できる絵画が 日本に来ると撮影禁止になるのは なんでかなあ?
 

by saint-arrow-mam | 2016-09-24 06:01 |   美術・スケッチ | Comments(2)
Commented by okadatoshi at 2016-09-25 17:28
東京会場の後に
2016年10月22日(土)〜 2017年1月15日(日)
開催会場 国立国際美術館
で大阪公開があります。兵馬俑展の後ですね。
カルパッチョの作品は何が出ていましたか?
楽しみ。

当時は宗教画として教会に掲げられていましたから、見る側の信仰心をかきたてられる描画構成を駆使した作品が多いでしょうね。

特別展で貸し出す場合に作品の扱いについて貸す側から注文が付きます。
作品保護のためのフラッシュ禁止などありいろいろ差があるので一様に、写真撮影禁止に落ち着いているのだと関係者が言ってました。
自館が所有の場合にはその館が決められます。西洋美術館の常設展示コーナーは撮影許可のはずです。
Commented by shinmama at 2016-09-25 19:20 x
okadatoshi様

私は ティントレットが好きなので、好んで探し回りましたが、
カルパッチョは 名前が美味しそうで(笑) 印象に残っています。
名前を調べましたら、「聖母マリアのエリサベト訪問」という作品でした。

当時は 裸婦を描くことを禁じられていたので、
自分の愛する人をモデルにして マリア様を描いたそうで
いろんな顔や姿のマリア様があるのが面白いです。

>一様に、写真撮影禁止に落ち着いている
そうなのですね。
お借りしているのですものね。

最近、暗い部屋に絵がかけられていると 
老眼のせいでだんだん見えづらくなってきたことを実感します。
哀しいです。

はい、西洋美術館の常設展は撮影できるのでうれしいです。
 http://runslowly.exblog.jp/21216990/


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