オカリナ「善久」コンサート


 オカリナは マイナーな楽器なので コンサートは小さな会場で開催されることが多いのですが、
 今回は すみだトリフォニーホールで しかも大ホールで開催されるというので チケットを 早くから手配していました。
 でも 全席自由席ですから、当日 とりあえず”席がある”というだけのチケットです。

 メインのオカリーナの善久(ぜんきゅう)氏が 今年の5月にNYカーネギーホールで演奏会を開催し、
 それを成功させた 凱旋コンサートという位置づけの 珍しいオカリナだけのコンサートです。

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 善久氏は 東京音楽大学を卒業。
 オカリナだけでなく テューバと雅楽の笙の奏者としても活躍し、作曲、編曲も手掛けています。
 彼は オカリナに独自の教授法を持っており、関東地方を中心に400人を超える生徒がいます。

 その門下生たち185名による合奏は オカリナらしからぬ華やかさがありましたし、
 カーネギーホールで演奏された 選ばれし30名程度の方々の演奏は とても安定していました。

 ただ、演奏するのがプロのオカリーナではなく あくまでも生徒さんたちである上に、
 楽器の性質上、音程が合わせにくいオカリナの事ですから、
 音が同調して びーんと響くことはあまりなく、全体としてメロディーになっているという感じでした。
 
 一方、善久氏のソロ演奏はさすがに 素晴らしく 憧れます。
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 ただ、偉そうに 愚見を書かせていただくと
 管楽器をずっと吹き続けていると 楽器の中にだんだん水分がたまり、微妙にかすれた不安定な音色になってしまいます。
 その水分を抜くために トランペットやトロンボーンなどには 楽器そのものに「唾抜き」があるのですが、オカリナにはありません。

 通常、これだけ多くの曲数を 1人で続けて吹くことは無いと思いますし、
 大きなホールでマイクを通して音を響かせることがなければ それほど気にならないと思うのですが、
 いくら善久氏といえど オカリナ1本では 後半の演奏の音色がかすれ、厳しい気がしました。
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by saint-arrow-mam | 2017-07-25 06:00 |   オカリナ | Comments(2)
Commented by TanMatsui at 2017-07-25 09:23
 以前に紹介したかと思いますが、廿日市にオカリナ教室があり、ここに教え子 (女子) の母親が通っています。
 この教え子は 最近までUSA生活を送っていましたが、最近帰国、そして母親とともにオカリナ レッスン。

 そして数日前のFacebookに動画付きで
> Me and my mom playing ocarina.

これに対するFacebookのコメントは
> 親子オカリナ!凄いよー(。>∀<。)

shinmama様も Me and my grand-daughter playing ocarina.
を始めてください。
Commented by shinmama at 2017-07-25 14:38 x
Hiro様

オカリナ教室の発表会で 娘さんが伴奏でピアノを弾いて
お母さまがオカリナ演奏された方がいらっしゃいました。
羨ましいなあ と思いましたが Shinにチェロを弾かせて 
私がオカリナを吹くとなると 親子げんかが絶えないだろうなあ、と思います。(笑)

習い始めて 1年8か月。
少しずつですが、自分の演奏したい曲目や それに合う音色がわかるようになってきました。
ただ、歯がゆいことに 頭でわかっていることと実際に演奏できることは別の次元ですけど、、、。

オカリナを吹くことで呼吸器を鍛えておけば 先々 少しは役に立つかもしれないと
医学的理由で頑張っている気がしています。


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