2017年 07月 05日 ( 1 )

映画『追憶』


 映画の『追憶』というタイトルを聞くと 
 バーブラ・ストライサンドと ロバート・レッドフォードの「追憶 (The Way We Were)」という40年前の映画を思い出し、
 彼女が切なげに歌う 美しい主題歌が即座にイメージされるのですが、
 この日本映画は 全くストーリーが全く異なります。


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 この映画を 見るきっかけになったのは
 日本映画のレジェントと称され、故 高倉健さんらと共に 数々の名作を発表し続けてきた 降旗康男監督
 木村大作キャメラマン、そして降旗組と呼ばれるベテランスタッフが集結して 
 昔のように ”フィルム”を使って写し 現像し 編集して 映画をつくっている様子を ドキュメンタリー番組で見たことです。 

 主演は 岡田准一小栗旬柄本佑 という 今の映画界を背負って立つ 
 脂の乗った30代のキャストだけに 演技に間違いはないので見ていて安心。
 それゆえ この映画が「名匠たちから”継承”した日本映画の系譜」と呼ばれるのでしょうけど。

 ひょっとしたら、降旗組のスタッフで作られた映画を見るチャンスは もうないかもしれもしれない、
 この目で 絶対に見ておきたい映画の一つだと思いました。

 ストーリーは 落ち着くところに落ちつくので 意外性はありませんが 
 北陸の厳しさ、寂しさ、美しさが 詩情豊かに表現され、
 話の展開ごとに背景となって現れる美しい風景は秀逸です。
 とにかくベテランキャメラマンによる 計算しつくされた映像美が 素晴らしい!!

  特に、冒頭の厳しく荒れ狂った冬の海景から クライマックスの穏やかな夕陽の映える海岸線まで、
 主人公たちの心情や状況に合わせ、様々な異なる表情を見せる「夕陽」を
 的確に捉えた場面が非常に印象的でした。

 俳優さんの顔だけでなく 背景を含めスクリーン全体を楽しみながら、ストーリーを追っていると
 どこからか あの健さんが ふっと現れて来そうな気がしました。
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 映画の中で 主人公がラーメンを食べている場面が 何度も出てきたのを見て
 台風接近の影響で それでなくても蒸し暑い中、
 わざわざ帰りに ど・みそ へ立ち寄り 食べてしまいました、熱々のラーメンを。

 はい、汗だくです。105.png105.png105.png
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by saint-arrow-mam | 2017-07-05 06:00 |   映画・本 | Trackback | Comments(8)