2017年 08月 31日 ( 1 )

本『虎の城』


 ここ最近、お城の石垣について興味を持ち、「石垣」「城壁」に関する本を探して 読んでいるのですが、
 テーマがマニアックであるだけに それほど 沢山の著書があるわけでなく
 今のところ 一番面白かったのは 以前ブログにアップした『獅子の城壁』で この本は3度も読み返しました。
 
 そこで 今は「石垣」の延長で 「城づくり」についての本を読み始めています。
 でも 日本の城は ほぼほぼ復元されているので、実際の内部を見たい、、という気持ちは今のところ非常に薄く、
 名古屋城も、石垣はぐるりと見て歩きましたが、天守閣には入らず仕舞いでした。

 日本の城づくりの名手と言えば
 日本三名城の築城に関わった「加藤清正」と 17の城を手掛けた築城の名手「藤堂高虎」ですが
 今回 読んでしまったのは その「藤堂高虎」について 火坂雅志氏が書いた時代小説「虎の城」です。

 実は この本は旅行に持って行く予定だったのですが 上下巻それぞれ1冊の厚さが2.5cmもあり
 2冊となると あまりに重たくて 悩んだ挙句に持って行くことを断念。
 哀しいことに(嬉しいことに?)事前に 読んでしまったのです。
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BOOK」データベースより
 <上巻 乱世疾風編>
戦国動乱の最中、鋭い眼で世を見据える青年、藤堂高虎は、巨躯を生かした槍働きで立身出世の夢を抱いていた。自らの実力に正当な評価を求め主を転々とする高虎だったが、運命の主君羽柴秀吉の弟・秀長に見出される。算用や築城術などを秀長に学び、その名声を徐々に高めていく高虎。だが秀吉の下で頭角を現わす宿敵・石田三成がその行く手を阻む…。

 <下巻 智将咆哮編>
粉河二万石の大名に出世を遂げた藤堂高虎。ところが主の豊臣秀長が逝去し、後継者・秀保は暗殺され主家が滅亡してしまう。宿敵・石田三成の謀略か?やがて強引な秀吉の政策に危惧を抱いた高虎は家康に見込まれ、秀吉の死後、徳川幕閣に参加する。武勇と智略を兼ね備えた高虎は関ヶ原で遂に三成率いる西軍と対峙!時代の先を読み、己の変革を遂げた漢(おとこ)の生涯。


 大坂の陣で 豊臣恩顧の大名でありながら、豊臣滅亡に加担したことから、風見鶏と呼ばれ悪名高い藤堂高虎ですが
 穴太衆(あのうしゅう)と結びつきを深め、土木や建築の世界に引き込まれていく場面では
 頭の中に ずっと映像が浮かび まるで動画で見ているようでした。
 
 また 城づくりに必要な「算用」、資材や資金の調達法、石工や大工、商人との間に築く人脈など
 これよ これ、これ、、、現代と全く同じだ、、と思う場面も多く 
 読んでいると 時間が立つのを忘れ、寝不足になっております。
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 著者の火坂雅志氏は NHK大河ドラマ「天地人」の 原作者として有名な方で
 「臥竜の天」など いくつかの作品を読みましたが、
 2015年に58歳という若さで亡くなってしまったことは まだ記憶に新しいところです。

 もっともっと 作品を残して欲しかった と思う作家のひとりです。

by saint-arrow-mam | 2017-08-31 13:32 |   映画・本 | Trackback | Comments(2)