カテゴリ:  美術・スケッチ( 50 )

『日本の家・1945年以降の建築と暮らし』

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 日本の建築家56組による75件の住宅建築を、400点を超える模型、図面、写真、映像などを通して紹介する壮大な試みで、
 東京より先に ローマのMAXXI(マキシ)国立21世紀美術館 で開催されたそうです。
 
 MAXXI(マキシ)国立21世紀美術館は ザハ・ハディド氏が設計した美術館で
 2015年にローマへ行ったときに訪れた のですが インテリアも含めて 
 美術館自体が 近代的で素晴らしい建築物でしたので
 さぞかし作品とマッチして 印象が良かったのではないかと思います。
 
 それに比べて 日本の国立近代美術館は ちょっと地味ですが
 建物が北の丸の美しい石垣に囲まれているということで 私的にはポイントが高いです。(笑)
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 私には「美術館」と「1945年以降の日本の家」が どう結びつくのかわからず
 ???と思いながら入ると、、、
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 展示ブースは13あるのですが、1番目からびっくり!!
 これほど充実した建築に関する展示を見たことがないので ”口(くち)アングリ”。

 日本の住宅建築を成立させる条件が 大きく変わった戦後に焦点をあてているのが とても面白い。
 
 一つ一つを 真剣に覗き込んでいると 時が経つのを忘れてしまいそうです。
       (4つ目のブースから 撮影可です。)
 
 本当によかった、、
 これほどの展示を見ることができるなんて ラッキーとしかいいようがありません。
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 建築設計に携わる仕事をしているように見える男性に混じって
 薄化粧の若い女性たちが 真剣なまなざしで見ていたので なんだか嬉しくなりました。 

以下 国立近代美術館のサイトより抜粋

1. なぜ戦後の日本の家なのか?
日本の住宅建築におけるターニングポイントは、戦争の終わった1945 年。それまで都市部の人のほとんどは借家に住んでいましたが、一面が焦土と化し、住宅が圧倒的に不足する中、自ら土地を買って持ち家を建てることが、政策により推進されたのです。1950年には建築士法が施行され、多くの個人住宅が「建築家」によって設計されるようになりました。
欧米の多くの国では、建築家の仕事の中心は公共建築なのですが、日本の場合は、一人の建築家が、公共建築も個人住宅も手がけることが相当数あります。建築界で最も栄誉ある賞といわれるプリツカー賞の日本人受賞者が、多数の住宅建築を手がけているというのは、実は結構驚くべきポイントなのです。
2. 錚々たる建築家の作品が登場
本展の特徴の一つは、語り継がれてきた名作から現代社会を反映する話題作まで幅広く取り上げること。
例えば、1950年代のアントニン・レーモンドや丹下健三の自邸、無印良品の住宅商品シリーズのひとつ「木の家」の礎となった《箱の家》(難波和彦、1995 -)をはじめ、《中野本町の家》(伊東豊雄、1976)、《ニラハウス》(藤森照信、1997)、《森山邸》(西沢立衛、2005)など様々なタイプの住宅建築が登場します。

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 やっぱり 東京っていいよなあ。
 

by saint-arrow-mam | 2017-10-19 06:00 |   美術・スケッチ | Trackback | Comments(6)

『上村松園ー美人画の精華ー』


 なんと なんと 今まで 何を見てきたのでしょうね。

 美術館の入り口で 上村松園氏が「女性」だと知り 夫婦で落ち込んでしまいました。
 美人画で有名な 上村松園のことを 今日まで ずーーーっと 男性画家だと思い込んでいた愚かな夫婦。
 美人画を描くのは 男性ばかりではないのに、、、全く恥ずかしいことです。

 ということで 今までに何度か見る機会があった名画を
 今回は 新鮮な目で 改めてじっくりと見ました。

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 山種美術館が所蔵している18点の上村松園の作品のうち 17点が出展されています。

パンフレットより 
「女性は美しければよい、という気持ちで描いたことは一度もない。一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵こそ私の念願とするところのものである」と語り、生涯を通じて女性たちの姿を描き続けた上村松園当館創立者で初代館長の山崎種二が松園と親しく交流したことから、現在山種美術館には、《蛍》、《砧》などの代表作を含む18点が所蔵され、日本屈指の松園コレクションとして知られています。

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 展示されているのは 主として上村松園が 60歳から70歳までの後期の作品なのですが、
 若い頃と全く変わらず、細部まで丁寧に描かれていることに驚きます。

 有名な男性画家の中には 60歳を過ぎたあたりから タッチが大雑把になっている人がいますが
 上村松園の作品は 30代の作品よりも 60代の作品の方が むしろ細やかで繊細な描写がされています。

 上村松園の作品以外にも 菱田春草や池田輝方による江戸風俗の女性たち、
 和田英作、鏑木清方、伊東深水らによる古今の和装や洋装の美人、
 小倉遊亀、片岡球子ら女性画家が描く凛とした女性たちなど、
 バラエティに富んだ美人画が展示されていて 見ごたえがありました。

 1枚だけ 撮影可能でしたが、ガラス越しですから上手く写せません。

                    ↓ 山種美術館所蔵 「砧」
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 雨が降る 肌寒い日でしたので 美術館は空いているだろう と思って出掛けたのですが、
 そう上手くいきませんでした。

 でも これでお天気が良い日だったら どうなるのでしょう?
 考えるだけでも恐ろしいです。

by saint-arrow-mam | 2017-10-18 06:00 |   美術・スケッチ | Trackback | Comments(6)

『ボストン美術館の至宝展』

 2017年 芸術の秋。
 東京では 様々な美術展が開催中ですが、第1弾として 『ボストン美術館の至宝展』へ。

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 アメリカのボストン美術館には クルーズで寄港した2011年の9月に Shinpapaと行きました。
 クルーズ前の予習で 岡倉天心の功績を 本で読んで行ったので、
 実際に ボストン美術館で東洋美術部門の素晴らしい作品と「天心園」を見た時には とても感動しました。 

   北米クルーズ 20日間の旅 ボストン  http://runslowly.exblog.jp/14759443/

 でも 驚くことに Shinpapaは 全く記憶にない、、そうです。(泣)
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 平日の午前中ですので、、、、空いている、、ハズなのに なんと40分待ち、、、
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 なんで?どうして?? 
 きゃーー、今日はシニアデイで 65歳以上の高齢者は無料の日なんですって。

 ガーーーン。
 でも Shinpapaと行けるのは 今日しかないので仕方ありません。
 
 当然、有名な作品の前には 人だかりができていて 近づくことができませんし、、、

           左:セザンヌ「卓上の果物と水差し」       右:モネ「睡蓮」 
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 名作を間近で見ようとする人たちが 絵を取り囲み 全く動こうとしないので
 素通りするしかありません。
 
           左:英一蝶「涅槃図」       右:喜多川歌麿 三味線を弾く美人図
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 ただ、 アンディ・ウォーホルの「ジャッキー」に また 会えましたし、、、

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 アメリカの画家の作品は人気がなかったので
 サージェントの作品を 一番前でじっくり見ることができました。

          ジョン・シンガー・サージェント 「フィスク・ウォレン夫人と娘レイチェル」

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 大きくて広いボストン美術館が 所有している数多くの作品を考えると
 東京のボストン美術館展は 出展数が少ないので ちょっと寂しいのですが
 館内のシアターで見せてくれていた ボストン美術館そのものの映像や ボストンの街の様子は
 6年前のことを 懐かしく思い出させてくれる 優れものでした。

by saint-arrow-mam | 2017-09-20 20:49 |   美術・スケッチ | Trackback | Comments(2)

『サンシャワー』東南アジアの現代美術展


 所用があって 乃木坂に行くついでに 駅に直結している国立新美術館に立ち寄り
 ASEAN設立50周年記念で開催されている 東南アジアの現代美術展『サンシャワー』展に。

 日曜日に美術館に行くのは 無謀なのですが、
 同時開催されている森美術館が人気があるのに比べ 国立新美術館は混雑していないという評判でした。
 入場料金が2館共通で1,800円、単館で1,000円なので 単館だけ という人が多いのではないでしょうか?

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 パンフレットより
 1980年代から現在まで人口約6億人。多民族、多言語、多宗教の東南アジア地域ではダイナミックで多様な文化が育まれてきました。経済発展が目覚ましい近年、その現代アートの動向にも世界中から大きな注目が集まっています。「天気雨」を意味する展覧会タイトル「サンシャワー」は、東南アジア地域では頻繁にみられる気象現象であり、紆余曲折の歴史を経てきた同地域を表すメタファーでもあります。
 本展は、時代の潮流と変動を背景に発展した東南アジアにおける1980年代以降の現代アートを、9つの異なる視点から紹介する、史上最大規模の展覧会です。

 現代美術は 何を表現したのか 作品のタイトルを見なければ 正直わからないところがあります。
 しかも 絵画だけでなく 空間そのもので表現している場合もあるので、
 立ち位置によって 作品から受ける印象が変わるのは 面白いです。

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 広い会場でしたが、ASEAN10カ国、80組を超えるアーティストの作品が 所狭しと展示されていましたが
 人の数はそれほどでもなく ゆっくりと見ることができました。

 今まで東南アジアの美術には 民族性やその国の風土、歴史を感じるものが多いと思っていたのですが
 その固定概念とは全く異なる ダイナミックで新しいアートの世界でした。

 「六本木」という場所は「上野」と異なり、草間氏を始め この「サンシャワー」展のような現代美術を
 すんなり受け入れることができる 不思議な雰囲気があります。

by saint-arrow-mam | 2017-07-31 06:00 |   美術・スケッチ | Trackback | Comments(4)

『アルチンボルド展』


 美術館には 夏休みになる前に行っておきたいので
 「梅雨明け」→「暑さが厳しい予想」→「人が少ない」→「連日の美術館」となりました。

 ル・コルビュジェの建築作品として 昨年、世界文化遺産に登録されてから 初めて訪れる西洋美術館です。
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 入場料を払ってでも行きたい と思っていた『アルチンボルド展』ですが
 運よく チケットを 当選してゲットできたのです。
      http://runslowly.exblog.jp/24356122/


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 ハプスブルク家の宮廷で活躍した彼の作品は、ウィーンを始めとして ヨーロッパの美術館で 数多く目にしましたが、
 アルチンボルドの作品は 人気があるので まとめて見ることは難しく、
 今回は「四季」も「四大元素」も 東京に集結するというので 世界でも大変貴重な機会だと言われているそうです。
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 <<>> <<>> <<>> <<>>
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 <<>> <<大気>> <<>> <<大地>>
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 アルチンボルドが これらのユニークな作品を 神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世に捧げていることから
 モチーフを集めて人間が出来上がり、それらがときや世界を象徴することで 
 世界を統(す)べる皇帝を称揚するという、高度に知的で洗練された絵画芸術だ といわれていますが
 私には まるでクイズのような「謎解き絵画」のイメージを持っていました。

 ところが 今回は 油彩10数点や素描を中心に およそ100点もの作品が出品されているので
 ユーモアのある絵画の中に 彼の知略のベーシックな部分を見ることができて 勉強になりました。
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 また、会場入口のパネルの前に立つと 自動的に自分の顔をアルチンボルド風に表現してくれる仕掛けがありました。

 行列すること5分程度。
 外人さんも 一生懸命にトライしていました。(右)
 初公開,、、Shinpapaの顔です。(左)
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by saint-arrow-mam | 2017-07-20 09:06 |   美術・スケッチ | Trackback | Comments(6)

『ジャコメッティー展』


 スイスに生まれ、フランスで活躍した20世紀のヨーロッパにおけるもっとも重要な彫刻家のひとりが アルベルト・ジャコメッティーです。

 世界の名だたる美術館に行くと 必ずといってよいほど 彼の作品を見ることができますが、
 東京で彼の作品を、まとめて見ることができるなんて 私はラッキーだと 思います。

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 先日テレビで 阿川佐和子が ジャコメッティーの足跡をたどるために 
 南仏コート・ダジュールにある小さな村 サン・ポール・ド・ヴァンスに行き、
 マーグ財団美術館を始め、ジャコメッティーに繋がる人々を 紹介する番組を見ました。

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 94億円という破格の価格で取引される ジャコメッティーの作品が 
 数十年前には それほど注目されていなかったことが 彼女の目線で暴かれていて面白い番組でした。
 
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 さらに図書館で ジャコメッティーに関する本を読み 満を持して 新国立美術館へ。

 せっかくなので 静かな会場で いろんな角度から作品をしっかり見たいと思い、
 開館15分前に会場に行き、ゆっくりとコーヒーを飲んで、1番に入室。
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 ひと部屋だけ 撮影許可されていましたが、誰もいないので たっぷり撮影させてもらいました。
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<< 頭部 1959年 >>
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<< 女性立像 1959年 >> 
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<< 歩く男 1959年 >>
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 写せなかった作品は絵葉書を購入。
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 展示はマーグ・コレクションが中心でしたが、
 大阪新美術館建設準備室が所有する「鼻」という作品も 見ごたえがありました。

 作品を前面だけでなく横からも後ろからも いろんな角度から見ることができたので
 新たな発見もあり、感動の度合いが大きくなりました。

 早起きして朝一番に行ったことが 功を奏した、、、と自己満足の老夫婦でした。 

by saint-arrow-mam | 2017-07-19 19:23 |   美術・スケッチ | Trackback | Comments(0)

『草間彌生 わが永遠の魂』


 瀬戸内海に浮かぶアートな島として知られる「直島(なおしま)」。

 安藤忠雄が設計した「地中美術館」には 何度か訪れたことがありますが、
 その時、直島で 出会ったのが このユニークな「かぼちゃ」です。

 初めて見たときには 青い海をバックにしているので モチーフは「ウニの殻」かと思いましたが(笑)
 私は この時初めて 「草間彌生」という芸術家の名前を知りました。

 もう 10年以上前の話です。

                     ↓ サイトより
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 そして 最近では、クルーズで大阪に行ったときに立ち寄った「あべのハルカス」。
 向かいのビルの外壁に 彼女の作品を見つけました。

 「かぼちゃ」ではありませんが パッと見ただけで彼女の作品であることがわかります。
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 だって  
 水玉 と言えば 草間彌生
 派手なオカッパ と言えば 草間彌生
 斑点のかぼちゃ と言えば 草間彌生

 かの有名なルイヴィトンとコラボして バッグや靴も出し
 世界的に人気がある87歳の芸術家 草間彌生なんですもの。
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 今や 時の人である彼女の展覧会が 新国立美術館で開催中。

 どんな作品に出会えるのかとても楽しみで ワクワク そわそわ。
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 狙い目の 連休明けの平日の午前中だったはずなのに 入口には すでに長蛇の列。
 しかも 驚くことに 来場者に 外国人がとても多いのです。

 チケット売り場のすぐ横に、出たーーー
 大きな かぼちゃ、、、

 アハハ、 高さが4.5mもある ほぼ球体状の作品を さすがに館内に入れることはできないでしょう(笑)。
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 館内は 当然の事として撮影不可でしたが、1室だけは 撮影可なのです。
 ところが 撮影できるのは「携帯電話のみ」で カメラでの撮影は不可なんです。

 ??????????

 ということで スマホを取り出して 写しました。

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 でも 「前衛の女王」として 本場アメリカの第一線で活躍してきた彼女の実力は 
 これらの作品では 伝えられないのです。 

 写すことができなかった他の部屋に あまりに感動して動けなくなったすばらしい作品があるのです。

 その部屋は 閉じられた空間全体が ひとつのアートになっていて 
 来場者が その空間の中の 迷路のように決められたルートを歩くのです。
 そして空間の中には 無数の点灯する豆電球があり、それらが上下左右の鏡に映ると、
 迷路を歩いている自分が 光に囲まれるのです。
 しかも 次の瞬間に 急に真っ暗になり自分の存在が消える、、そして、、、

 うまく言葉で表現できませんが 驚きと感動が巧妙に計算しつくされた 非現実的な空間なのです。

 最初にみたときの印象と 数分後の印象が変わる、、、
 前衛的な作品は苦手とする私が 彼女の作品に魅かれる理由はそこにあります。
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 植栽にも 水玉模様の布が巻かれています。

 最初は 赤い布が巻かれているだけなので どうってことないように思うのですが
 みているうちに 周囲の新緑に この赤がすごくきれいに映え お互いに引き立てあっていることに気づきます。

 そして 普通の樹木の幹をみると なんとなく物足りないイメージになってくるのです。
 
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 すっかり 草間彌生の魔法にかけられたジージとバーバは
 家に帰って koharuがメモ帳の裏に画いた絵を見つけ 「才能があるかも、、」と大さわぎ。(笑)
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by saint-arrow-mam | 2017-05-10 09:41 |   美術・スケッチ | Trackback | Comments(6)

『写真展とコレクション展』

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「練馬区立美術館」に行くのは 初めてです。


豊洲から地下鉄で 50分かかりますが、
有楽町線(西武池袋線直通)で 乗り換えなしに行くことができます。


東京には 国立、都立の美術館の他に 区立の美術館もあります。

もちろん 旧財閥系の美術館、私企業の美術館、
画家個人の美術館、芸大など大学の美術館などもあるのですから
本当に 恵まれた環境で うらやましくてなりません。




 
「中村橋」の駅から歩いて5分。
 あいにくの雨模様で 肌寒い日ですが 駅近の美術館はありがたいです。

 美術館の入り口は「練馬区美術の森緑地」を通り抜けていくのですが、
 緑地には 面白い動物のオブジェが並んでいます。

 子供にとって これらの動物は美術に触れる入口になるのかもしれませんね。

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 中でも 胴や足の部分が大根をイメージしている馬が ユニーク。
 きっと 「練馬大根」を意味しているのだと思いますが、、、、。
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 美術館自体は 近代的なコンクリート造の建物で 2階部分と3階部分に展示がされています。
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 メインは 「お蔵出し!コレクション展」。 
 約6700点のコレクションの中から、「館長の選んだ作品」と厳選した120点を 展示しています。  
            撮影不可のため 絵葉書より ↓
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 絵葉書になかったので、アップできないのですが、
 奥田玄宋の「妙義赤嶂」は とても見ごたえがありました。

 いつ見ても 彼の赤い色は、不思議なパワーを感じる 魅力的な赤です。
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 また 今回の企画展は「田沼武能(たけよし) 肖像写真展」だったのですが
 正直、私もShinpapaも 初めて聞く名前でした。

 田沼武能氏は 東京都台東区浅草出身。主に世界の現状、子供達の姿を撮影する。東京写真工業専門学校を卒業し、サンニュースフォトスに入社。入社後は木村伊兵衛に師事し1950年に日本写真家協会の設立に参加。1959年にフリーランスとなる。1984年から2014年まで、黒柳徹子のユニセフ親善大使就任後の親善訪問に毎回同行し、様々な子供達の姿を撮影している。
 1975年(昭和50年):第25回日本写真協会年度賞 
 1979年(昭和54年):モービル児童文化賞
 1985年(昭和60年):第33回菊池寛賞
 1988年(昭和63年):第38回日本写真協会年度賞
 1990年(平成2年) :紫綬褒章
 1994年(平成6年) :第44回日本写真協会年度賞
 2003年(平成15年):文化功労者


 ところが 彼の写した肖像写真を見ると 
 その対象人物が 有名な小説家、有名な画家、有名な女優、有名な漫画家
 名前は知っているけど 顔を知らない有名人ばかりなのです。

 へえ、あの小説を書いた00氏は こんな顔だったんだ、
 ほ、ほう、あの美しい絵を描いた00氏は こんな容姿だったんだ、と すっかりミーハー状態。 

            パンフレットより ↓
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 写真の下に 撮影時のエピソードが書かれていたので じっくり読み
 長い時間をかけて 1枚1枚のモノクロの写真を 見て歩きました。

 うーーん、よかったあ。

by saint-arrow-mam | 2017-04-01 06:00 |   美術・スケッチ | Trackback | Comments(4)

『海で逢いたい』2017


 2014年の同じ時期に行き 今回 見せていただくのが2回目になる 写真展 『海で逢いたい』です。
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 会場は 前回と同じ 大崎の「O(おー)美術館」。
 大崎駅に直結した 便利な場所にあります。
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 水中で写すと 自分の身体が波に揺れて カメラをコントロールしにくいはずですが
 アップでクリアに写せていることに 毎回 驚かされます。

 前回も 素敵な作品がたくさんありましたが、
 今回は 愛好家の方らしい作品の他に プロらしいハイレベルな作品が多く展示されていました。

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 それだけに プロの方が使われる「水中カメラ」とは どんなものなのか?見てみたい気がしました。

 絵画展に 実際に使った絵の具や筆が置かれていないように 
 写真展に 撮影に使ったカメラが展示されることはない と思いますが、
 「海中」という特殊な世界の写真展なので 
 (難しいとは思いますが)会場で 実際に撮影に使われた特殊なカメラが展示されていたら 
 あるいは そのカメラ自体の写真があれば 見たかったなあ、、と思いました。

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 神戸に続いて 東京でも写真展を開催された 写真展 『海で逢いたい』。

 今回も 絵葉書の売り上げを 東日本大震災の被災地に寄付されるそうです。

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by saint-arrow-mam | 2017-03-29 15:53 |   美術・スケッチ | Trackback | Comments(4)

『日本画の教科書』京都編


 今日から寒くなる、、、はずが それほどでもなく 絶好のおでかけ日和。
 恵比寿にある 山種美術館にでかけました。

 山種美術館は 2部屋しかない 小さな美術館ですが、毎回、コレクションの内容が濃くて
 大きな感動をもらえる貴重な美術館です。

 前回の『奥村土牛展』と同様に 今回も「開館50周年記念特別展」の企画として、
 山種コレクションの名品選だったので 非常に見ごたえがありました。

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 「東の大観、西の栖鳳」と言われる 竹内栖鳳や上村松園などが誕生したのは「京都」で
 さらに彼らを師と仰ぎ「京都」で活躍していた画家たちの珠玉の名品を 
 「東京」でみることができるなんて、、、お江戸は恵まれているなあ。  

 日本画家が描く動物画が好きな私は 栖鳳の「班猫」(重要文化財)を前にして
 毛の1本1本を細部まで確かめるように見ていると 感動して絵の前から動くことができなくなりました。
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 切手や教科書等、様々な場面で 目にしたことがある作品が勢ぞろいしている 山種コレクションは 
 確かに「日本画の教科書」と題された通り、日本の近代絵画を語る上で欠かせない名画ばかりなのだと思います。

  左:山元春挙 「火口の水」    右:西村五雲 「白熊」
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  左:橋本関雪 「霜の朝」     右:上村松園 「牡丹雪」
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 そして Shinpapaが 気に入った  竹内栖鳳の「鴨雛」です。

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 どの絵も 絵葉書を買って帰りましましたが、
 今回 なぜか 上村松園 「牡丹雪」だけは 直接 撮影することが許可されていました。
  (暗いので うまく写せませんでしたが、、、、)

 平日の午前中、、、人の少ない時間を狙っての 美術館。
 久しぶりに ゆったりとした気持ちで 過ごすことができました。 

by saint-arrow-mam | 2017-01-11 16:30 |   美術・スケッチ | Trackback | Comments(4)