カテゴリ:  映画・本( 49 )

本『虎の城』


 ここ最近、お城の石垣について興味を持ち、「石垣」「城壁」に関する本を探して 読んでいるのですが、
 テーマがマニアックであるだけに それほど 沢山の著書があるわけでなく
 今のところ 一番面白かったのは 以前ブログにアップした『獅子の城壁』で この本は3度も読み返しました。
 
 そこで 今は「石垣」の延長で 「城づくり」についての本を読み始めています。
 でも 日本の城は ほぼほぼ復元されているので、実際の内部を見たい、、という気持ちは今のところ非常に薄く、
 名古屋城も、石垣はぐるりと見て歩きましたが、天守閣には入らず仕舞いでした。

 日本の城づくりの名手と言えば
 日本三名城の築城に関わった「加藤清正」と 17の城を手掛けた築城の名手「藤堂高虎」ですが
 今回 読んでしまったのは その「藤堂高虎」について 火坂雅志氏が書いた時代小説「虎の城」です。

 実は この本は旅行に持って行く予定だったのですが 上下巻それぞれ1冊の厚さが2.5cmもあり
 2冊となると あまりに重たくて 悩んだ挙句に持って行くことを断念。
 哀しいことに(嬉しいことに?)事前に 読んでしまったのです。
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BOOK」データベースより
 <上巻 乱世疾風編>
戦国動乱の最中、鋭い眼で世を見据える青年、藤堂高虎は、巨躯を生かした槍働きで立身出世の夢を抱いていた。自らの実力に正当な評価を求め主を転々とする高虎だったが、運命の主君羽柴秀吉の弟・秀長に見出される。算用や築城術などを秀長に学び、その名声を徐々に高めていく高虎。だが秀吉の下で頭角を現わす宿敵・石田三成がその行く手を阻む…。

 <下巻 智将咆哮編>
粉河二万石の大名に出世を遂げた藤堂高虎。ところが主の豊臣秀長が逝去し、後継者・秀保は暗殺され主家が滅亡してしまう。宿敵・石田三成の謀略か?やがて強引な秀吉の政策に危惧を抱いた高虎は家康に見込まれ、秀吉の死後、徳川幕閣に参加する。武勇と智略を兼ね備えた高虎は関ヶ原で遂に三成率いる西軍と対峙!時代の先を読み、己の変革を遂げた漢(おとこ)の生涯。


 大坂の陣で 豊臣恩顧の大名でありながら、豊臣滅亡に加担したことから、風見鶏と呼ばれ悪名高い藤堂高虎ですが
 穴太衆(あのうしゅう)と結びつきを深め、土木や建築の世界に引き込まれていく場面では
 頭の中に ずっと映像が浮かび まるで動画で見ているようでした。
 
 また 城づくりに必要な「算用」、資材や資金の調達法、石工や大工、商人との間に築く人脈など
 これよ これ、これ、、、現代と全く同じだ、、と思う場面も多く 
 読んでいると 時間が立つのを忘れ、寝不足になっております。
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 著者の火坂雅志氏は NHK大河ドラマ「天地人」の 原作者として有名な方で
 「臥竜の天」など いくつかの作品を読みましたが、
 2015年に58歳という若さで亡くなってしまったことは まだ記憶に新しいところです。

 もっともっと 作品を残して欲しかった と思う作家のひとりです。

by saint-arrow-mam | 2017-08-31 13:32 |   映画・本 | Trackback | Comments(2)

旅行と読書


 旅の予定を決めたので、その下調べと準備をしていますが
 その旅行中に 読む本を買いそろえることも 私の楽しみのひとつです。

 図書館で借りた本を旅行に持って行くと 本を傷めてしまいそうで扱いが気になるので
 家で読む時は図書館で借り、旅行に持って行く本は買うことにしています。

 今回は じっくり読み返してみたい印刷物を持って行くつもりなので 本は10冊程度にしようと思っていますが
 「興味を持っているカテゴリーの本」「行く先の歴史や地理に関係した本」
 「気軽に読み流しができる本」「話題のミステリー小説」「文学賞の受賞作」
 「もう一度読みたいと思っている本」など 
 同時に多読しても内容が重ならないように バランスよく考えてトランクに入れるつもりです。

       ↓ 8月17日現在、そろえた本は まだ予定の半分の5冊、、、
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 早く読みたくて ウズウズしているのが

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天才算術家関孝和に師事し、葛藤する中で円理を究めた高弟建部賢弘(かたひろ)。
その苦闘の生涯を描く「円周率を計算した男」(歴史文学賞受賞)ほか、独学にして大酒飲みの奇才久留島義太(よしひろ)、算学者であり大名だった有馬頼ゆき(よりゆき)、百姓出身で孤高の算術家山口和(かず)など、江戸の天才数学者たちを主人公に、数奇な人生模様を情感溢れる筆致で描く、和算時代小説の傑作。『円周率を計算した男』改題。

 
 おそらく この本は読後 ブログに長々と感想を書くことになると思います。
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専制と植民の帝国 300年の光と闇、ヨーロッパとアジアの間で皇帝たちは揺れ続けた
広大無辺の大地で、人びとは「よきツァーリ」を求め続けた。王朝の創始から、ピョートル大帝と女帝エカテリーナの改革、ナポレオンとの対決を経て、皇帝一族の悲劇的な最期まで。そして、ソヴィエトはロシアに何をもたらしたのか。信仰に支えられた社会と、専制君主の群像を描く。



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山本周五郎賞受賞作。「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、全六篇を収録。史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。


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直木賞受賞作。1975年、台北。内戦で敗れ、台湾に渡った不死身の祖父は殺された。誰に、どんな理由で?無軌道に過ごす十七歳の葉秋生は、自らのルーツをたどる旅に出る。台湾から日本、そしてすべての答えが待つ大陸へ。激動の歴史に刻まれた一家の流浪と決断の軌跡をダイナミックに描く一大青春小説。


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都会の片隅に真夜中にだけ開く不思議なパン屋さんがあった。オーナーの暮林、パン職人の弘基、居候女子高生の希実は、可愛いお客様による焼きたてパン万引事件に端を発した、失綜騒動へと巻き込まれていく…。期待の新鋭が描く、ほろ苦さと甘酸っぱさに心が満ちる物語。
        本の解説はいずれも 「BOOK」データベースより

 本の数が増えると荷物が重たくなるので、電子書籍にしようかと思ったりもしますが、
 私は本を持ち歩くので 床に落とすことが多々あり、また気になった箇所に付箋をつけるので 
 いまだに 「紙」から離れられないアナログ人間です。

by saint-arrow-mam | 2017-08-17 06:00 |   映画・本 | Trackback | Comments(6)

映画『ザ・マミー』

 
 昔から 怖い映画を見るのは苦手なのですが、
 Shinpapaが見たいというので 嫌々 付き合うことに。

 見ることにした 最大の理由は 主演がトム・クルーズだったからなんですけど、、、
 この映画が「ダーク・ユニバース・プロジェクト」の第1弾として作られたことにも 興味を持ってしまったものですから、、、。

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 <ダーク・ユニバース・プロジェクト と 映画について> 以下サイトより

もともとユニバーサルは1931年の『魔人ドラキュラ』『フランケンシュタイン』を皮切りに、
ミイラ男、狼男、半魚人、透明人間といったモンスターが活躍する映画を次々に製作して名を上げた会社。
今回スタートしたダーク・ユニバース・プロジェクトは、こうした往年のモンスター映画を次世代向けにリメイクしたもので 
同じ世界観の中に置くことで、互いの共演や対決を可能にするというものです。

仕掛人は、『スター・トレック』や『トランスフォーマー』などの脚本を担当してきた
アレックス・カーツマン(本作『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』では製作・監督を担当)と
『ワイルド・スピード』シリーズの製作者クリス・モーガン。
そして その第1弾に選ばれたのは1932年の『ミイラ再生』です。

ボリス・カーロフ主演のこの映画は、59年にイギリスのハマー・プロによって『ミイラの幽霊』としてリメイクされ、
99年には再びユニバーサルで『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』として、今度はホラーではなく
『インディ・ジョーンズ』スタイルのアクション・アドベンチャーに生まれ変わった経緯があります。



 ちなみに 原題は、今回の新作も含めてすべて『The Mummy』ミイラという意味です。

         

 ストーリーが どうのこうのと考える余裕などなく
 チキンな私は まともにスクリーンを見ることができず ずっと 指の間から覗いていました。
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 今夜は 1人でトイレに行けない、、、、。

by saint-arrow-mam | 2017-08-07 21:44 |   映画・本 | Trackback | Comments(6)

『みをつくし料理帖』書籍編


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 2009年に第1作を発表し 2014年刊行の第10作で完結した『みをつくし料理帖』シリーズは、
 全11巻で300万部を超える大ヒットシリーズとなり、2012年に北川景子主演でテレビドラマ化されたそうですが
 残念なことに そのドラマは見ていません。

 土曜時代ドラマ「みをつくし料理帖」で 初めて高田 郁の作品を知り、全巻を読もうと思いましたが、
 11巻を Amazonで購入すると 7,158円になり、 全巻買いそろえることは 経済的に難しく、断念。
 冷房の効いた せっせと図書通いをすることに。
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 高田郁氏は 40代半ばにして読み返した山本周五郎の短編「なんの花か薫る」に衝撃を受け、時代小説の執筆を決意したそうですが
 文体は女性作家らしく、内容はハートウォーミングで 読んでいると何度も胸にグッときました。

 ただ、ドラマより先に本を読めばよかったものを、
 私の場合 本より先にドラマに出会ってしまったので、
 本の中の登場人物とドラマの俳優さんの顔がダブり、キャラクターのイメージが固定したことは残念でした。

 彼女は まだ若く、受賞作品の「銀二貫」や「出世花」以外にも
 毎年、「あきない世傳 金と銀シリーズ」を執筆しているので しばらく追っかけファンになりそうです。
  

by saint-arrow-mam | 2017-08-02 06:00 |   映画・本 | Trackback | Comments(6)

映画『追憶』


 映画の『追憶』というタイトルを聞くと 
 バーブラ・ストライサンドと ロバート・レッドフォードの「追憶 (The Way We Were)」という40年前の映画を思い出し、
 彼女が切なげに歌う 美しい主題歌が即座にイメージされるのですが、
 この日本映画は 全くストーリーが全く異なります。


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 この映画を 見るきっかけになったのは
 日本映画のレジェントと称され、故 高倉健さんらと共に 数々の名作を発表し続けてきた 降旗康男監督
 木村大作キャメラマン、そして降旗組と呼ばれるベテランスタッフが集結して 
 昔のように ”フィルム”を使って写し 現像し 編集して 映画をつくっている様子を ドキュメンタリー番組で見たことです。 

 主演は 岡田准一小栗旬柄本佑 という 今の映画界を背負って立つ 
 脂の乗った30代のキャストだけに 演技に間違いはないので見ていて安心。
 それゆえ この映画が「名匠たちから”継承”した日本映画の系譜」と呼ばれるのでしょうけど。

 ひょっとしたら、降旗組のスタッフで作られた映画を見るチャンスは もうないかもしれもしれない、
 この目で 絶対に見ておきたい映画の一つだと思いました。

 ストーリーは 落ち着くところに落ちつくので 意外性はありませんが 
 北陸の厳しさ、寂しさ、美しさが 詩情豊かに表現され、
 話の展開ごとに背景となって現れる美しい風景は秀逸です。
 とにかくベテランキャメラマンによる 計算しつくされた映像美が 素晴らしい!!

  特に、冒頭の厳しく荒れ狂った冬の海景から クライマックスの穏やかな夕陽の映える海岸線まで、
 主人公たちの心情や状況に合わせ、様々な異なる表情を見せる「夕陽」を
 的確に捉えた場面が非常に印象的でした。

 俳優さんの顔だけでなく 背景を含めスクリーン全体を楽しみながら、ストーリーを追っていると
 どこからか あの健さんが ふっと現れて来そうな気がしました。
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 映画の中で 主人公がラーメンを食べている場面が 何度も出てきたのを見て
 台風接近の影響で それでなくても蒸し暑い中、
 わざわざ帰りに ど・みそ へ立ち寄り 食べてしまいました、熱々のラーメンを。

 はい、汗だくです。105.png105.png105.png
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by saint-arrow-mam | 2017-07-05 06:00 |   映画・本 | Trackback | Comments(8)

映画『美女と野獣』

 
 2013年に上映された 『ウォルト・ディズニーの約束』という映画が
 スカパーで 再放送になっていたので 昨日 3度目ですが 見ました。

d0174983_13475008.jpgジョン・リー・ハンコック監督によるアメリカ合衆国・イギリス・オーストラリアの伝記・ドラマ映画(英語版)で、
1964年に上映されたディズニー映画『メリー・ポピンズ』の製作背景を描いているので
明るく楽しい映画だろうと思うとそうではなく、
エマ・トンプソン、トム・ハンクス主演の 何度見ても 心が重くなる映画です。
 
以前にも書きましたが、
私が小学生の時、母が初めて連れて行ってくれた映画が 『メリーポピンズ』で 
今でも メリーポインズが傘をさして空から降りてくる場面を 鮮明に記憶しています。


 今でもディズニー映画は好きですが、どちらかというと アニメよりも実写の方が好みなので
 『美女と野獣』を見に行くことに。
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 日本語の吹き替え版 と 英語版(字幕)の どちらがいいか、
 行く前に ネットで実際に歌声を聞いてみたところ 
 声のイメージが 画像に合っている気がしましたので 英語版にしました。
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 ストーリーは 良く知っているので 感動も失望もしませんでしたが
 アニメ通りの映像の中で 人間の動く様子に 全く違和感がなく
 CG技術の素晴らしさに ビックリしました。

 しかも テーマソングはもちろんのこと どの挿入歌も 声量のある声で歌われているので
 聞き惚れてしまいました。
 
 見終っての感想は、映画を見た、、というより 
 大人向けの素晴らしいミュージカルを見た という方が当たっている気がします。

   
        

 ちなみに ヒロインのベルを演じたのは 
 ハリーポッターのシリーズで ハーマイオニー役を演じたエマ・ワトソンだったのですが、
 あの小さな女子が すっかり娘さんになって、、、という おばちゃん的感慨もありました。
by saint-arrow-mam | 2017-05-17 08:18 |   映画・本 | Trackback | Comments(2)

映画 『ラ・ラ・ランド』

 聖路加大学病院での 毎月の検査結果は 今月も 「合格」。
 半年以内で治った場合、再発率は低いですよ といわれ ちょっと嬉しい 012.gif
 本日より薬を止め 2週間後に再検査、それで合格すれば 次は2か月後になります。

 という ちょっとハイな気分で 病院からの帰り お昼も食べずに映画館に。
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 「圧倒的音楽」×「ダンス」で贈る 極上の エンターテイメントという映画 『ラ・ラ・ランド』。
 どう考えても Shinpapaの好みではないので ボッチでいくことにしました。

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 ゴールデン・グローブ賞歴代最多の7部門受賞に続いて 
 先日のアカデミー賞でも 最多6部門を受賞した映画というだけあって
 オーソドックスで 過不足のないミュージカル映画でした。

 正直 当たり前すぎるくらい単純なストーリーなので、すぐに舞台化されるだろうと思います。
   (ひょっとしたら もうされているかも、、、)
 ただ、その分、非常に容易な英語しか使われていないので 字幕を見なくて済むという お気楽な映画です。

 と 差しさわりのない表現で ストーリーはイマイチだったと、、、言ってます 023.gif

 でも 音楽はBGMを含め 覚えやすいノリの良い曲ばかりで 
 思わず 足でリズムを取ってしまう軽快さが 心地よいです。
 昔の「ウェストサイド物語」のように これからロングランでヒットを続け
 ブラスバンド用やピアノ用などのスコアが 次々に発売されるのではないかと思います。

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 やがて Youtubeから 動画が消去されてしまうかと思いますが、
 それまでの間、スクリーンミュージックが聞けるサイトを ブログに残しておきたいと思います。

          

 音楽の好みからいうと クラシック音楽に 癒されることが多いですが、
 時には 肩の力を抜いて 気軽に楽しめるミュージカル音楽も Pretty goodです。
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by saint-arrow-mam | 2017-03-16 06:00 |   映画・本 | Trackback | Comments(2)

映画『太陽の蓋』


 昨年の秋に 映画館で 『シンゴジラ』を見たとき 
 官邸の乏しい危機管理能力を 滑稽に感じて 笑っていたのですが、
 この『太陽の蓋』は ゴジラ出現という 架空の話ではなく
 6年前の 3.11の後の 官邸の様子がどのようなものであったかを リアルに見せる映画でした。

 「映画」といっても 私が見たのは テレビ初放送ということで 日曜日に放送されたものですが、
 胸が締め付けられ、その後、何も手につかないくらいの衝撃を受けました。

       

 今になってみれば 「よくあの程度で済んだ」といえるし
 同時に「これから先も まだまだ安心できない」ともいえる 福島の原発事故。

 事故直後に海外旅行した際、成田空港の床にごろごろと大勢の人が寝ていて、びっくり。
 帰国命令が出て 日本を去るフランス人やアメリカ人であふれていたのですが、
 彼らの方が 福島の人より正しい情報を持っていたのだろうと思うと 情けないし悔しい気がします。

 豊洲市場の事にしても どんな情報が どれほど隠されているのか 知るすべがありませんが
 築地が 安心安全ともいえないし、、、。

 結局 多少不安に感じながらも 自分に都合の良い情報を信じて 
 明日も ここで暮らすしかありません。


by saint-arrow-mam | 2017-03-13 08:55 |   映画・本 | Trackback | Comments(4)

本『銀漢の賦』・『蜩ノ記』


 『銀漢の賦(ぎんかんのふ)』 と 『蜩ノ記(ひぐらしのき)』 の両作品とも 著者は「葉室 燐(はむろ りん)」で、
 『銀漢の賦』は 2007年に 第14回松本清張賞を受賞し、
 『蜩の記』は 2012年に 第146回直木三十五賞を受賞しています。

 それ以外にも 彼の作品は何度も 両賞の候補になっているというので
 あまり 得意な分野ではありませんが 読みはじめることにしました。

 彼の作品が BOOK OFFの100円コーナーに出てくることはなかったのに
 やっと出た、、というのも 大きな一因ですけど、、、、006.gif

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 『銀漢の賦』の内容 (BOOKデータベースより) 
   寛政期、西国の小藩である月ヶ瀬藩の郡方・日下部源五と、名家老と謳われ、幕閣にまで名声が届いている松浦将監。
    幼なじみで、同じ剣術道場に通っていた二人は、ある出来事を境に、進む道が分かれ、絶縁状態となっていた。
    二人の路が再び交差する時、運命が激しく動き出す。

 『蜩の記』の内容 (BOOKデータベースより)
   豊後・羽根藩の奥祐筆・檀野庄三郎は、城内で刃傷沙汰に及んだ末、からくも切腹を免れ、
    家老により向山村に幽閉中の元郡奉行・戸田秋谷の元へ遣わされる。
    秋谷は七年前、前藩主の側室と不義密通を犯した廉で、家譜編纂と十年後の切腹を命じられていた。
    庄三郎には編纂補助と監視、七年前の事件の真相探求の命が課される。だが、向山村に入った庄三郎は
    秋谷の清廉さに触れ、その無実を信じるようになり…。
    命を区切られた男の気高く凄絶な覚悟を穏やかな山間の風景の中に謳い上げる、感涙の時代小説
 

 
 葉室の作品は 藤沢周平を思わせるという人もいて、私も同感ですが、
 あえていうと 藤沢作品より さっぱりとして 後味の良い表現方法をしていると思います。
 それだからこそ 2作品を連続で読み進めることができたような気がします。

 また 人によって評価が分かれるところだとは思いますが、
 情景描写がとても細やかなので 読んでいるとシーンがはっきりと頭の中に浮かんできて
 まるで 映像を見ているような感覚になります。

 もっと 読者によって自由に想像する余裕があっても 良いのかもしれませんが
 これを「葉室ワールド」と呼ぶのなら、確かに その世界に入り込んでしまいました。

 結果として だんだん胸が痛くなってきて 「蜩の記」では 最後に泣いてしまいました。007.gif

 すでに『銀漢の賦』は 「風の峠」というタイトルで 中村雅俊と柴田恭平によりドラマ化され、
 『蜩の記』も 役所広司と岡田准一により 映画化されているので
 自分の描いた世界と 映画の画像が 同じか否か 確かめることもできそうですが、
 『天地明瞭』の本と映画に あまりにギャップがあって がっかりしたので
 今は あえて、それをしたくない気がしています。

 過去の作品ではありますが、これから私は 葉室 燐の作品を次々に読破しようと思うので
 そのきっかけとなった2冊を ブログに残しておきたいと思います。
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by saint-arrow-mam | 2017-02-06 15:07 |   映画・本 | Trackback | Comments(4)

映画『海賊と呼ばれた男』


 
 昨年の暮れに 映画を見に行きました。

「永遠のゼロ」に続いて 原作「百田 尚樹」、 監督「山崎 貴」、主演「岡田准一」。
 スタッフも 永遠のゼロから引き継がれたようです。

 たまたま ドイツへの機内で「永遠のゼロ」を見たばかりでしたので
 まるで 続編のようなイメージを受けました。

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 「海賊と呼ばれた男」は 昨年の5月に  本屋大賞を取った原作を
 感激して一気読みしてしまったのですが、、、

    『海賊と呼ばれた男』 のブログ

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 その後 出光石油の 創業家と経営陣の間の 考え方の違いが 
 「出光のお家騒動」として マスコミでとりあげら、、、、

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 出光の創業時の体質が 本の通りであるとしたら 簡単にことは運ばないはず、、、と 
 記事が出るたびに パソコンにスクラップをしていました。

  <8月3日>
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  <10月13日>
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 そして 12月に 待望の映画封切り。

 「原作」と「マスコミ報道」で 注目されたあとの映画ですから 期待値は高かったのですが、
 残念なことに 今回は 映画が原作を越えることは出来なかったように感じました。
 
 でも 今までだったら 気にも留めなかったであろう 石油業界の記事に
 関心をもつようになっただけでも ま、ヨシとするかなあ。

by saint-arrow-mam | 2017-01-07 14:11 |   映画・本 | Trackback | Comments(4)