北海道周遊クルーズ5日目 (サハリン)


 コルサコフの港へ停船の状態に入り、港域近くに錨をおろしたダイアモンドプリンセス。
 
 今日は テンダーボート(小型救命ボート)で 船から港まで移動し 上陸をします。
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 通常、ロシア入国には ビザが必要ですが、クルーズ船の場合
 エクスカーション(船会社が企画申請したツアー)に参加する場合には ビザが免除されます。

 ビザを取得するのは 時間も費用も掛かるので、ツアーに参加することに決め、
 個人的に プリンセスクルーズHPの英語サイトから エクスカーションの予約をしました。

 朝食と昼食の事を考えて 8:15出発(7:45集合)のツアーを選択しましたが、
 日本の旅行社を通して申し込んだ人は 選択の余地なく 
 早い出発の人は 6:00出発、遅い出発の人は 11:00出発だったようで、食事の心配をされていました。
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 停泊するとエンジン音が変わるので、寝ていたのに異常を感じて 飛び起きてしまいました。(笑)
 
 様子を見に 7階のデッキまで降りてみると、テンダーボートを降ろしているところでした。
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 コーヒーを飲み、横になって本を読んでいると 夜が明けてきました。
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 ロシアルーブル ≒ 2.5円〜3円ですが、ドルや円が使えるという話なので 換金してきていません。

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 船内のギャングウェイ(下船口)で ロシアの入国審査を済ませ、
 いよいよ テンダーボートに乗って下船します。
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 テンダーボートで15分から20分かかりますが、小型船なので揺れます。
 釣り船に比べたら ほぼほぼ揺れないのですが、それでも女性の方の中には 気分が悪くなる人がいました。
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 コルサコフは 寂しい 漁港ですが 日本と交易する場合の玄関口です。
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 ここから バスに乗り込んで ユジノ・サハリンスクへ向かいます。

 事前に調べたところ ガイドさんは同行しないようですので、
 それなりに 予習をして 資料をたくさん持ってきています。  ↓ 資料の一部 
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 1. 聖ニコライ教会
    古代の木造教会でシンプルなアーキテクチャーの一例となっています。
    丸太で建設され、屋根は黄金のドームと正教十字架に飾られています。
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 2. クリスタル・アイス・パレス
    スポーツコンプレックスでアイスリンクがあるようですが 目的はトイレ休憩です。
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 面白かったのは 自動販売機、、、飲み物がほぼほぼ日本語です。
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 3. 聖カテドラル聖堂
    サハリン州内のもっとも大きい聖堂の一つである 聖カテドラル聖堂。
    近くまで行く時間はなく 遠くから見るだけですが、
    ピカピカしているので Shinpapaが パチンコ屋みたいだと言ってます。
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 4. 戦勝記念広場
    ロシアが第二世界大戦に勝利し、サハリンを取り戻したことを記念し、
    また1945年に南サハリン開放戦で死亡した兵士に捧げられている広場です。

    ロシアが勝利した = 日本が負けた ということなので 詳しく見る気にはなりませんでしたが、、、
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 かつて この地には日本の神社があったので、
 行ってみると 参道がすっかりロシア風に改築されていました。

 でも 日本の皇太子が植えた参道脇の「赤松」は 大きく立派に成長していて 嬉しかったです。
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 ここまで来て「日本」を探して 今更どうするんだと わかっているのに
 どうしても 納得できないまま ロシアの国旗を見上げています。
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 5. サハリン州立郷土史博物館
    毎年8万人が訪れるという郷土史博物館で、ボランティアのガイドさんが大勢います。
    日本語が 堪能なガイドさんが ツアーをまとめて案内してくれます、、、
 
 
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 私が見たいのは ロシアやアイヌの歴史でも クマやオオカミの剥製ではなく、、、
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 大日本帝国とソ連を分かつ 国境標石。
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 北緯50度線に置かれていた国境標石は 今は現地に土台が残っているだけというのですが、
 天第1号だけが この博物館にあるということでしたので 見たかったのです。

 何せ 道路元標好きですから、、、
        石垣     http://runslowly.exblog.jp/20287894/
        日本橋    http://runslowly.exblog.jp/21044809/
        広島     http://runslowly.exblog.jp/12357357/

 裏から 見ると、、
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 説明文は、、、 ロシア語で書かれていてさっぱりわかりませんが
 読めなくて良かったのかもしれません。
 
 ロシアのボランティアガイドが 英語で 外国人ツアー客に説明しているのを聞くと
 「聞かなければよかった」と 辛い気持ちになりましたから、、、。
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 さて、ツアーを離れ、(意味のない)日本探しに、、、
 
 この建物は 元は「樺太庁博物館」で 貝塚良雄氏が設計した帝冠様式の建物です。
 入口には 狛犬が、ドアには 菊の御紋が、
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 車寄せの屋根のあじろ編みと鬼瓦 
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 庭の片隅の井戸と枯山水の跡
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 小さな宿根草にも 日本を感じ、
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 日本の建物に見えそうな 角度を探して、、、写す。
 はい、自己満足以外のなにものでもありません。
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 6. シティー・モール
    サハリンの最も大きなショッピングセンター。
    JTBの情報と異なり、ドルも円も 使えませんでした。(笑)
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 ユジノ・サハリンスクから コルサコフの港まで バスで40分かけて戻ります。
 
 標識は、ロシア語のみなので 読めません。
 フム、、将来 ロシアに旅行するときは 韓国と同様に 
 現地の言葉で書かれた資料を用意しなければ だめですね。
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 沖合いに見える ダイアモンド・プリンセス。
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 テンダーボートで 帰船しましょう。
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 本船の船先を横切り、、
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 乗船口へ。
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 船に戻り、ロシアの出国審査を受け、
 キャビンに入る前に オカリナを取り出して ロシア民謡の「ともしび」を吹きます。
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 ロシアという国は 私には 近くて遠い国のように感じました。
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 お風呂に入り、さっぱりした後、食事の前にショーを見ながら カクテルを。
 なにせ ロシアですから、、、ウォッカをベースにしたカクテルにしなくちゃ、、、
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 夕食は インターナショナルレストランで、、、
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 寒くなったので 船内に風邪がはやり始めているそうで、レストランに来る人の数も少なくなっています。

 寝ている間に 小樽へ、、、。
 時計を2時間戻してから 寝の谷へ。
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# by saint-arrow-mam | 2017-09-10 00:00 |   北海道周遊・サハリンクルーズ | Trackback | Comments(0)

知床半島 予習編


 <このブログは、クルーズが始まる前に下調べをしていた時に作り 予約投稿しています。>

 「釧路」からロシアの「コルサホフ」に向かう終日航海日には 
 クルーズ船は 世界遺産である知床半島に接近して航海するので、
 船上デッキから半島をながめ その圧巻の自然美を楽しむことができる、、、

 というフレコミでした、、、、、が 下調べを重ねるうちに 見たいものが現れました。
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 「知床半島」という名前は 「シリエトク(アイヌ語で”地の果て”)」 が語源になっていますが
 まさに地の果て、陸からは行くことができず、船でしか行けない半島の先端の「赤岩」に
 「番屋」と呼ばれるバラック小屋が数軒あります。

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 「赤岩」の沖では 1kgが1万円するという上質のオニコンブが採れるのですが、
 手漕ぎ船を使用していた時代には 町からの日帰りができないので、
 夏の2ヶ月間を 家族がこの「番屋」で暮らし こんぶ採りをしていたのです。

 「番屋」に水道施設はなく、近くの川から水を汲んでくる不自由な生活ですが、
 最盛期には 56軒もの番屋があり 親が働いている間、子供たちの青空学校が開校されていたそうです

 ところが 今ではエンジンのついた船で 日帰りコンブ漁ができるようになったので
 年々「番屋」の数が減少し続け、現在は わずかに2軒が残っているだけ。
 さらに その2軒も今年の夏で閉じるので、「番屋」は 今後、全てが廃屋となります。

 現在、世界遺産に登録された知床半島の「番屋」を 後世に残そうという運動が始まっているそうですが、
 すでに 赤岩では廃屋が多く ヒグマの格好の住かとなっているので、容易に上陸できなくなっています。

 クルーズ船のコースにもよりますし、天候にも左右されるので
 遠い知床半島の「赤岩」を見ることができるかどうか わかりませんが
 もし半島が見えたらデッキに出て こっそりとオカリナで「知床旅情」を 吹くつもりです。
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# by saint-arrow-mam | 2017-09-09 00:01 |   北海道周遊・サハリンクルーズ | Trackback | Comments(4)

北海道周遊クルーズ4日目 (知床半島)


 夜間 北東に進路を定め航行したダイアモンドプリンセスは 択捉海峡を通過します。

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 前夜、私なりに およその時間を計算したところ 
 船が択捉海峡に差しかかるのは 午前5時頃になるだろうと 
 スマホの目覚ましを 音のしないバイブレーションでセット。

 キャビンのテレビをみながら じっと待っていると 5:40に進路を「北」に変更。
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 天候が悪いので、視界はゼロに近い と知りながらも Shinpapaを起こさない様に こっそりと デッキへ。

 やっぱり 何も見えない、、海面すら見えない、、、、。
 それより 強烈に寒くて、デッキに居続けると 風邪を引きそうです。
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 残念ながらデッキで見ることをあきらめて 
 朝食後に 最上階のスカイウォーカーズに移動して 択捉島の姿が見えるまで 粘ります。

 むむむ、少し見えてきた、、、
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 日本の領土なのですから当たり前ですが
 択捉島には 日本名の山があります。
 岬にも湾にも 日本名が付いています。
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 でも いくら島がはっきりと見えても 船内放送で紹介されることはなく、
 多くの日本人ゲストも この島の名前や航路に対して 関心がないように見えます。
 
 私だって、この船に乗るまでは 何も知ろうとしなったのですから 偉そうに言えませんが
 ただ、Shinpapaには 知って欲しいので 地図を見せて予習したことを説明。

   日本とロシアの国境  http://runslowly.exblog.jp/25444527/

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 今日は 本を読みながら、ずっと左舷を見ているつもりですが、
 だんだんと スカイウォーカーズにも人が増えてきて にぎやかになってきました。
 
 国後水道を過ぎ、国後島が見えたところで 退散。
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 お昼は 「海(かい)」で、、
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 食後は 喫茶クルーナーズの窓際の席で カフェラテを飲みながら 読書。
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 2杯目を 飲んでいるときに 知床岬が見えてきました。
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 窓越しに見る知床岬
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 Shinpapaのカメラの最大倍率で 灯台を、、、
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 やっぱり 寒くても デッキにでよう。
 
 ふむ、さすがに 誰もいないか、、、、
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 赤岩が見えてきた、、、
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 私のカメラでは これが最高倍率、、、、番屋だ!!
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 少し離れたところにも、、、
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 廃屋になった番屋だ。

 何故 このような廃屋があるのかについて 予習をしたことをShinpapaに説明。

  知床半島   http://runslowly.exblog.jp/25112314/
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 船内放送で 知床半島の山や滝の名前が紹介されると 
 どんどん ゲストたちが デッキに出てきます。
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 船は 半島のはるか沖合いを 通り過ぎるだけだろうと思っていたら、
 エンジンをスタンバイさせて、操舵室がスライラーをコントロールし 船を一回転させ、
 全てのゲストに 素晴らしい眺めを見せてくれる 大サービス。

 後から聞くと 「今までに これだけ知床半島に近づいたことは無い」と 乗組員が言うくらい
 半島から 約700mくらいしか離れていない場所を ゆっくりと航行してくれます。

 きっと この時期にしては珍しいほど 波が無くて 穏やかな天候だったということでしょう。
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 約1時間半後、ダイアモンドプリンセスは 進路を北西に定め 知床半島を離れます。

 カモメたちの見送りが 切ない気持ちに拍車をかけます。
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 デッキに人がいなくなったので オカリナで「知床旅情」を、、、。
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 実は 添乗員Shinmamaは Shinpapaにサプライズを用意しました。
 
 お風呂好きのShinpapaに この時間に合わせて 大浴場に入ってもらおうと
 昨日のうちに 予約していました。
 
 冷えた身体で カメラを持ったまま お風呂に入ったShinpapaが 
 「お風呂から見ると 説明してくれたことを思い出して 感慨深かった」 と写してきてくれました。
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 キャビンに戻りテレビを見て 船の現在地を確認。
 
 これで私の中での 知床シーニッククルージングが完了です。
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 夕食は インターナショナルダイニングで
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 この日、択捉島や、国後島の土の下に 今なお眠る 多くの日本人に心を寄せながら
 静かに海や島を見よう と心に決めておりましたので
 船内のイベントやショーなどには 一切 参加をしませんでした。

 昨日と今日 寝る前に1時間ずつ時計を進めて 明日の寄港地 コルサコフの時間にあわせます。
# by saint-arrow-mam | 2017-09-09 00:00 |   北海道周遊・サハリンクルーズ | Trackback | Comments(0)

日本とロシアの国境 予習編

  <このブログは、クルーズが始まる前に下調べをしていた時に作り 予約投稿しています。>

 初めてのロシアへ入国、しかも 北方四島を抜けて 樺太へ、、となると
 歴史や政治に疎い私なりに 北海道より「北」の現状が知りたくて
 この機会に ほんのちょこっとだけですが、本を読んだりネットで調べたりしました。

 今日は あえてこの国旗に、、、、
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 乗船前に 先日ブログにアップした「ロシア・ロマノフ王朝の大地」を読んだところ
 ヨーロッパ側から見た歴史と 結びつくところが多くあり、面白かったのですが、
 驚いたのは 考えていたよりも ロシアという国は歴史が浅い ことで
 ロシア帝国をその起源とすると 日本の戦国時代の末期に
 北のツンドラ地帯にできた小国が、侵略を繰り返すことで ヨーロッパやアジアに急速に領土を広げ、
 それまで長い間続いていたヨーロッパの地図を 大きく塗り替えてしまったのです。
 
 ロシアの東に位置する日本との国境も 1855年以降、時々の条約により 3回も動いています。
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 ただ、いくら国境を定めても 相手は侵略を重ねて短期間に国土を広げてきた 百戦錬磨の大国なのですから 
 必要とあれば 北方領土を不法占拠(日本の主張)することは どうってことないので、
 日本が「北方領土は日本の物であり、日本とロシアの間の国境は決まっていない」と主張しても
 「わかりました」と言って撤退することは ほぼほぼ ないような、、、、、。

 現実は 下記のように とりあえずの国境を北方領土と北海道の中間線とし
 日本の船は この線よりもロシア側で魚を取ること や 入ることが禁止され
 ロシアに捕まると ロシアの法律で罰せられてしまうのです。 *1 

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 一方で 日本の学校では 北方四島は日本の海域であると書かれた 海域地図を使用していますが、
 現実との矛盾を どう教えているのでしょうか?

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 では、海外の国々は 日本の北方領土問題について どう見ているのかと思えば、、

 以下『ブリタニカ百科事典』より抜粋
The Kurils were originally settled by the Russians, following their exploration in the 17th and 18th centuries. In 1855, however, Japan seized a group of the southern islands and in 1875 took possession of the entire chain. In 1945, as part of the Yalta agreements, the islands were ceded to the Soviet Union, and the Japanese population was repatriated and replaced by Soviets. Japan still claims historical rights to the southernmost islands and hastried repeatedly to persuade the Soviet Union and, from 1991 , Russia to return the islands to Japanese sovereignty.

千島には最初にロシア人が住み着いた。これは17、18世紀の探検に引き続いて行われた。しかし、1855年、日本は南千島を奪取し、1875年には全千島列島を領有した。1945年、ヤルタ協定に基いて、島々はソ連(当時)に割譲された。日本人は引き揚げ、替わってソ連人が移住した。日本は、今でも、南部諸島に対する歴史的権利を主張し、島々に対する日本の主権を回復するように、ソ連(ロシア)を、繰り返し説得している
 
 という扱いで 日本の主張とは 少し違う気がします。
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 実は 国後島と北海道の間の「根室海峡」は、水深が極めて浅く、
 クルーズ船だけでなく、ほとんどの外航船は ここを通ることができませんので
 太平洋から 最短でオホーツク海に出て 知床半島や網走に抜けるならば、
 国後島と択捉島の間の「国後水道」を通過することになります。

 ところが 実際に『飛鳥』や『日本丸』のような日本船が「国後水道」を通過しようとすると、
 現在の状態では *1の理由から、ロシアの警備当局と交信する必要が出てきます。
 
 一方で この行為は 日本が「ロシアの実効支配」を認めることにつながる*2ので、
 日本政府は、日本船がこの航路を通過することは 自粛するよう求めていて
 北方領土問題が生じて以降、『飛鳥』も『日本丸』も 自国の領海でありながら「国後水道」を通過していません。
 もし 日本船が北海道を一周する場合 や 太平洋とオホーツク海を移動する場合には
 北方領土の外、択捉島とウルップ島の間の「択捉海峡」を通ることになります。
 
 このような制約なく「国後水道」を通ることができる 外国船に比べると、
 遠回りをする日本船は クルーズの日数が増え、その分クルーズ代金が高くなりますので
 日本のクルーズ船には 北海道周遊というコースは ほとんどなく
 この航路に関しては ダイアモンドプリンセスをはじめとする外国籍のクルーズ船の独断場となっています。

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 ところが ここ数年のクルーズブームに際して、
 国土交通省が 船会社Princess Cruseのロサンゼルス本社に対して
 日本船と同様に「国後水道」を通航しないように という政府の見解を 伝えていたそうです。

 それは ダイアモンド・プリンセス号の日本発着クルーズについては、
 たとえ 外国籍の客船であっても 毎回、多数の日本人が乗船しているため
 外務省が *2の理由から日本人がこの海域を航行することは避けるように と指導していることをうけて
 国土交通省が 措置をとったということのようです。

 このニュースが事実だとすれば、遅まきながらPrincess Cruseが日本の要請に応じて
 今期のダイアモンド・プリンセス号を 
 「国後水道」ではなく 遠い「択捉海峡」をまわる航路に 変更したのではないかと思われます。
 ㊟ 船会社から 乗船前に変更に関する説明があったわけではなく、募集時に すでにコースが変更されていました 
 
 これにより、今まで「釧路」に 夕方まで滞在できていたのが 
「午後2時に出港」というタイトなスケジュールになってしまったのでしょうが
 私は 日本人の端くれとして 筋道を通した結果ですから、それでいいと思っています。
 、、、、たかがクルーズ船に乗るのに そこまで考える必要はないのでしょうが、、、、
 
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 釧路を出港し、外洋に出て北上し、そして北方領土の島影が見えたら、
 きっと私は 瀬戸内海の島々や沖縄の島々を見る時とは 全く違う感情を持つことでしょう。

 そして日本の領海であるはずの「国後水道」を 日本の船が西に東に
 堂々と航海できる日が 1日も早く来ることを祈りたいと思っています。
 

# by saint-arrow-mam | 2017-09-08 00:01 |   北海道周遊・サハリンクルーズ | Trackback | Comments(8)

北海道周遊クルーズ3日目 (釧路)

 濃い霧に包まれていましたが、5:59に地元の水先案内人が乗船した頃から
 辺りが少しずつクリアーになってきました。

 今日は 絶対に雨が降って欲しくない、、、。
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 5月に 「飛鳥」で来たので 今年2度目の「釧路」

 「飛鳥」は 町の中心部に近い中央埠頭に着岸しましたが 
 大きな船体のダイアンモンドプリンセスは 町はずれの西港第4埠頭に着岸します。
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 午後1:30に 船に戻って来なければならないので
 観光するには 時間的制約があり、また「釧路湿原」の温根内木道を歩いたことは まだ記憶に新しいので、
 添乗員Shinmamaは 湿原の中を流れる釧路川のカヌー を企画検討。

 一番楽な エクスカーション(船の主催する観光ツアー)は 
 値段が高くて、しかも カヌー1艘に5人乗る というので 却下。

 では  個人的に申し込もうと カヌーツアーの業者を探したのですが、 
 列車でカヌーの乗船口まで往復すると、帰りが 船の出港に間に合いません。

 あきらめかけていた7月末、偶然にネットで 「カヌーショップ ヒライワ」 を見つけました。
 ヒライワには 「クルーズ船のゲスト様のカヌーツアー」があり、港まで迎えに来てくれるうえに
 2人で1艘のカヌーに乗せてくれる(ガイド付き)で エクスカーションの半額なのです。

 早速 電話で予約し、今回のクルーズの目玉企画になりました。

 船を降りてみると 私たち以外にも4組の人が ヒラ イワに申し込んでいました。
 みなさん よくお調べになっていますこと、、、。(笑)
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 10人が 2台の車に分乗して 北に向かって走ること45分。
 カヌーの出発地点は 塘路湖のキャンプ場です。
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 私物を濡らさないように 専用の大きな袋に入れて、注意事項を聞いて、、、
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 5艘に分かれて、いよいよ出発です。
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 最初は 不安定な天候でしたが、時間が経つにつれて 青空が見えるようになりました。
 
 暑からず寒からず、日差しも優しく、風もなく、絶好のカヌー日和です。

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 塘路湖の浮草の一種である「ベカンベ」という植物が 実を付けていて 
 それを団子にして食べると美味しいそうで おばちゃんが取りに来ていました。
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 鉄道、歩道、国道の3つの橋の下をくぐり、、、
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 流れのないアレキナイ川を ガイドさんの案内で ゆるりゆるりとカヌーで進みます。
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 アレキナイ川は 世界遺産に登録された釧路湿原の中を流れる川ですので、
 川岸の整備も流木をのけることも 許されません。
 それだけに 自然そのままの風景を楽しむことができます。
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 オールで漕ぐ水音と 鳥の鳴き声だけが聞こえてきます。
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 ガイドさんが 小声で 「ほら ミンクですよ」と、、、

 トリミング(右)しましたが 茶色い動物がみえますでしょうか?

 
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 アレキナイ川と塘路湖は 水面が同じ高さなので 流れはないのですが
 釧路川に入ると ごく緩やかに 流れがあります。
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 エサを獲っていた カワウが カヌーに驚いて 飛び立ちます。
 珍しくない光景も 水面に近い目線でみると 迫力があります。
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 5艘のカヌーは 近づいたり、離れて見えなくなったり、、、
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 ガイドさんが 「2時の方向の木の上に カワセミ 」 と。
 でも カメラを構えたときには 時すでに遅し、、、飛び去る姿だけ見ました。(笑)
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 Shinpapaは 汗を流して 一生懸命オールで漕いでいます。
 結構 こういうことにハマるタイプです。
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  突然 「10時の方向に 鹿がいる」 と Shinpapa。
  声を出せないので 「キャーー、背中の模様がかわいい!!」 と心の中で 叫んでいる私。 
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 さらに 大きく蛇行を繰り返す釧路川を 右に左に進んでいくと、、、
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 「おお、10時の方向に 丹頂鶴が いますよ」 とガイドさん。 
 「今日はラッキーですよ」 と言われると ちょっと嬉しい!!
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 丹頂鶴をみることができたので、とても 喜んでいるShinpapaを見て
 「ヨシッ」と拳を握りしめる 添乗員Shinmamaです。
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  すると「また 丹頂鶴だ。」と言いたそうに 無言ながら大袈裟に指さすShinpapa。
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 後ろのカヌーに乗っている人に 丹頂鶴がいることを 教えてあげたいのですが、
 大声を出すと 丹頂鶴が逃げてしまいますし、、、、

 あっ!! でも 彼らは 鹿のグループを見つけたようです、、、
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 すると 私たちのカヌーの横にも 鹿が3頭 現れました。
 小さいのは 今年生まれた子供だそうです。
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 たくさんの動物に会えてワーワーと感動している間に
 100分のカヌーツアーは あっという間にゴールの「細岡」に着きます。
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 せっかくだからと 帰り道に「細岡展望台」に立ち寄ってくださったので、、、
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 釧路湿原と、、、、
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 湿原の中を蛇行する釧路川を見ることができました。
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 帰路は 船ではなく、フィッシャーマンズワーフまで送ってくださったので、
 5月に来たときにも買った マグネットやお菓子を再度購入。

 昔から 夫婦ともに 旅先でお土産を買うことは  あまりないのですが、
 地元の福祉施設の子供たちが作った商品や ジャム、クッキーなどを見つけたら 必ず買います。
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 午後2:00 少々 寂しいお見送りを受けて 船は係船索を取り外し、出港。
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 船に戻り、お風呂に入り、生演奏を聴きながら のんびりと過ごし、夕食へ。
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 今日はショーを見ることなく 明日の早朝に備えて 寝の谷へ。
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# by saint-arrow-mam | 2017-09-08 00:00 |   北海道周遊・サハリンクルーズ | Trackback | Comments(2)