本『そうか、もう君はいないのか』

 かつて 仕事の休みの日に書店に行くと、
 「ファッションに関する本」や「建築に関する本」の本棚へ直行していた私ですが、
 今は、興味の矛先が変わったので、全く違うジャンルの本棚で本を探しています。
 
 もっと大きな変化は「図書館」を度々利用するようになったことです。
 
 まず、読みたい本をインターネットで予約すると
 広島の公立図書館のどこからでも、指定した図書館に届けてくれた上に
 登録しておいたアドレスに、本が届いたメールをくれます。
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          足を痛めていることですし、今日は図書館へ文学しに、、、。
            新作のコーナーに面白そうな本がありました。
       ソファーに座ってあれこれと試し読みをして2冊借りて帰りました。


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          最近読んだ本の中で、心に残ったと言えば、この本です。
    「官僚たちの夏」「落日燃ゆ」などを書いた城山三郎氏の自分史のような本です    

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 以前にハードカバーで発売された時、パラパラと店先で読んだ記憶はあるものの、
 さして興味を持てなかった本ですが、
 この度は、一気に私が読んだあと、主人が読み、その後じっくりまた読み返しました。

 奥様をがんで亡くした城山三郎氏自身が 日常生活の何気ないときに
 「そうか、君はもういないのか」と 奥様の亡くなった現実に向き合います。

 彼にしては珍しい非常に私的な内容なので、文体はやさしいのですが、
 努めて客観的に書こうとしている様子を 感じ取ることができます。
 ただ、最終章、氏の娘さんが書かれている内容には、涙がとまりませんでした。

 すでに多くの方が読んだであろう この本ですが、
 私、個人としては
 この年になったからこそ、また今のライフスタイルになったからこそ
 彼の伝えようとする「夫婦」の絆に、思いを寄せることができる気がします。

 テレビドラマにもなったようですが、それはちょっと遠慮したいかな、
 心の中で描く自分のイメージを大切にしたいな、、と思います。
 
 そして何より、「私は主人より わずか1日でもいいから、長生きをしよう」
 と言う気持ちを強く持ちました。


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 公園の少し日陰になったベンチに座り
 小さな水筒に入れた
 温かいミルクコーヒーを飲みながら
 時間を気にせず、本を読む。


   絵が描けない私の 
         至福の時間です。

        (期間限定ですが)

 

  
by saint-arrow-mam | 2010-11-05 07:26 |   映画・本 | Trackback | Comments(6)
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Commented by ニャン at 2010-11-05 09:37 x

おはようございます。
ライフスタイルの変化と共に、読む本も変わる。
何となくわかる気がします。
読書をしなくなって、もう随分、時が経ちました。
読書をしなくなった理由は、スバリ、老眼(あぁ~情けない^^;)
でも、考えてみればPCもかなり目に負担を掛けているわけですから、自分勝手ないい訳ですね・・・^^;
広島の図書館のシステム良いですね。
こんなシステムがあるなら読書を再開してみたくなります。
御紹介していただいた本、勿論、読んだことはないのですが
(偉そうに言っている場合ではない・・・反省)
読んでみたくなりました。
私事で恐縮なのですが、夫と一緒になってから彼は二度、生死を分けるような大病をしています。
看病しながら思ったことは、女性が病気になった時より、男性の方が精神的に弱いということを知った気がしました。
その頃から「夫より一日でも長生きしよう!」と思うようになりました。
普段は “憎たらしいおやじ” そう思っていますが・・・(笑)
素敵な本、そして、素敵な思いをありがとうございました^^
Commented by shinmama at 2010-11-05 12:49 x
ニャン様

 私も老眼になり本を読むときには眼鏡が必要になりました。
 旅行の時に地図を見るのも、カメラの画像を見るのも
 とても不自由です。仲間、仲間ですね。

 大病を2度もされたご主人にとって
 ニャン様はいなくなっては困る人、
 生きていくための絶対条件ですね。

 お互いに、1日だけ夫より長生きするように
 (調節が難しいですが)
 好きなことをさせていただき、
 元気で頑張りましょうね。

 コメントありがとうございました。
Commented by うつきよう at 2010-11-05 22:33 x
 ハイッ! お仲間に手を挙げさせてください。
 私も本を読まなくなったひとりです。
 理由は同じく、ハイ、老眼です。
 身長が低いので、若作りには結構自信が・・・
 しかーし、もの(特に文字)を見るとき、つい腕を伸ばしてしまって、
 「あらー、あなたもきたのね~」とバレてしまうのです。こればっかりはごまかせませんねえ。
 というわけで、本は長らく「積ん読」状態になっています。
 小説より科学系の読み物が好きなので、内容がどんどん時代遅れに・・・(あ~ぁ(~o~))
 「そうか、もう君はいないのか」、タイトルだけで胸が痛く、手がでませんでした。
 ツレアイは6歳年上ですから、統計からいえば私のほうがあとのはず。
 でも、何が起きるかわからない今の時代ですから、油断なく、トレーニングジムで筋トレにいそしみ、なるべく歩き(田舎はどうしても車依存なので)、ツレアイより確実に長生きをめざします。 オーッ!(^^)!
Commented by okadatoshi at 2010-11-06 00:02
その本は実は購入して手元にあります。
私はあまり本屋ですぐには買いません。
立読みし、図書館、大学の図書館など時間を置けば入手できます。
しかし、すぐに読みたいと思う本は買ってしまいます。
この本も買わずにはおれなかった本です。
マザコンは、ツマコンになるような。
Commented by shinmama at 2010-11-06 06:22 x
うつきよう様

 お仲間が増えてうれしいです。(笑)

 スーパーで、手を目いっぱい伸ばして
 賞味期限を確かめている私を、
 見ず知らずの子供が
 不思議そうな顔で見上げていたことがあって
 それ以来「老眼鏡(シニアグラス)」を
 いつも持って歩くようにしています。
 
 エコバッグも持っていかなければいけないし、
 買い物へ行く時の荷物がどんどん増えています。

 ご主人との年齢差はポイント高いですね。
 私は、主人と同じ年なので、
 もっとトレーニングで筋トレに励まないといけないですね、、ム、ム、ム、頑張ります。
  
Commented by shinmama at 2010-11-06 07:14 x

okadatoshi様
 マザコンがツマコンになる、、、
 この説は、実体験から正しい気がします。(笑)

 私も、旅行に持っていく本は、購入しますが、
 それ以外は図書館で借りることが多くなりました。

 一人の作家を読破していくので、
 新作が出たときと、その本を図書館で予約できた時の
 2回、喜びがあります。

 城山三郎氏の作品は、結構読みましたが、
 家族のことを書いた本で、幕引きをされたことが
 意外であり、親近感を感じました。
 
 夫婦で共通で読む本はめったにないのですが、
 これはそのうちの1冊でした。


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