広島県立美術館でレンブラントの作品と王室のコレクションを集めた
「ポーランドの至宝」が始まりました。 この企画はずっと楽しみにしていたので、オープン初日、飛ぶようにして行きました。 初日は来場者が多くて混雑しているだろうと覚悟をしていきましたが、 ちょうど一段落をした昼時だったのでしょうか、閑散としていて、拍子抜けしました。 ”レンブラントのモナ・リザ”と呼ばれる日本初公開の作品が、ポスターになっています。 この絵は「だまし絵」で額縁に女性の手がかかっています。 ポーランドは侵略や分割に見舞われ続け、 18世紀にはポーランドという国自体が消滅しています。 20世紀に復活したものの、ナチスの占領や破壊を受け、 ソビエト支配時には社会主義国家に。 そんな歴史的な苦難を物語るように 展示作品には、修復・補修された痕跡が多く見られ、 戦禍からこれらの作品を命がけで守り抜いた人々の苦労を 感じ取ることができました。 レンブラント、シムラー、カナレットなどの名画、国王の剣、水盤など 約140点の作品、資料の中で、今回、特に私が楽しみにしていたのがこれです。 コペルニクス(1473~1543) ニコラウス・コペルニクスはポーランド出身です。 地球は宇宙の中心ではなく、 他の惑星と共に太陽の周りを回っていることを 明らかにしました。 展覧会には、復元された観測用の天球儀(左) 象限儀、視差定規などが並んでいました。 ショパン(1810~49) 「ピアノの詩人」と称されるフレデリック・ショパンは ロマン派を代表する作曲家でありピアニストです。 ワルシャワで音楽を学んだ後21歳でパリへ行き、 ポーランドに戻ることなく39歳で亡くなりました。 生誕200年で話題のショパンの 直筆文書やクレサンジュ作の「胸像」や 「左手の鋳造(左)」などが展示されていました。 キュリー夫人(1867~1934) マリー・キュリー・クウォドフスカは ワルシャワ生まれの物理学者・化学者です。 ポロニウムとラジウムを発見し、 夫婦でノーベル物理学賞を受賞し、 その後単独でノーベル化学賞を受賞しています。 研究室の模型や、貴重な写真のほか、 祈念のメダルや切手が展示されていました。 もう少したくさんの資料を見たいと思いましたが、 絵画だけでなく、ポーランド出身の偉人に関連する貴重な資料を、 広島で見せてもらえただけでも 幸せでした。
by saint-arrow-mam
| 2010-12-16 07:27
| 美術・スケッチ
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Comments(10)
昨日はほぼ同時刻に会場にいたのではと思います。
広島県立美術館の特別展の初日に入ったのは初めてでした。 レンブラント他の絵画、3人(コペルニクス、ショパン、キューリ-)の資料も是非この目で見ることが出来て感激のひととき。 例によって縮景園(無料 笑)より入り、ここの売店で美術館の前売り券を買い、冬枯れの園内でカラスに出会ったりの一日でした。 昨夜は夜更かしして先程まで眠り、そして今朝は目覚ましとなる内容のブログを拝見。 ありがとうございました。
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okadatoshi at 2010-12-16 07:51
このblogのレポートを見て思わず私も見たいと検索したら、すでに10月に大阪で開催された後でした。残念。
興味関心の度合いのアンテナの感度の差でしょう。 展覧会をゆっくり観賞するには会期末の混雑した中では無理ですね。お気に入りの絵画の前でじっくりと時間を過ごすことができる最初の時期がいいです。 東京では西洋美術館の常設展が好きです。世界の名画が静かな環境の中で、じっくり見られます。 http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html ここは自館所有の作品については一部を除き、三脚・フラッシュは使えませんがデジカメでの撮影もフリーです。 複製ですが、鳴門大橋を渡ったところにある大塚美術館も車があればお勧めです。 ここは、しっかりと丸一日をかけて(行かれたことがなければ)一度はお越しください。準備をよくされるshinmamaさんですから、事前に作品群もチェックされて。館内のレストランも結構グーです。また館外に出てまた入れますから途中で渦潮展望台に出て戻ることもできます。3時間は館内で時間をとりたいところです。 http://www.o-museum.or.jp/ ps:しっかりHiroチェックがされた後でした。
Hiro様
おはようございます。 昨夜遅くまで、オーロラをご覧になったのでは? 私も、部屋を暗くして、臨場感を出して見ていました。 昨日は寒かったので、縮景園に寄らず、 美術館内のカフェで温かいミルクココアをいただき ホコホコしている間に、本屋さんへ行って帰りました。 広島でもこのような展覧会が度々開かれるように なるといいですね。 コメントありがとうございました。
okadatoshi様
大きなイベントや、舞台、展覧会は 東京⇒京都⇒神戸または大阪⇒福岡 ということが多く、 広島はたいてい通過されてしまいます。 okadatoshi様に教えていただいた美術館を しっかりメモメモしておいて 山茶花さんに教えていただいた イサムノグチ庭園美術館と合わせれば、 「地上の星」を巡る旅のルートができそうです。 貴重な情報をありがとうございました。 レストランもグーですね、フムフム、楽しみが出来ました。
私のブログコメントに大塚国際美術館のことを書いて頂きましたので、追信します。
ヨーロッパの美術館で見た絵画が見たくなって2度出かけました。一日ではじっくり鑑賞出来ないくらいの陶板画、勿論撮影OKです。 徳島あたりに一泊され、ここも行かれては如何? http://www.city.naruto.tokushima.jp/contents/germanhouse/index.html これも 「バルトの楽園」 で感激したせいでした。板東捕虜収容所跡は現在は閉まっているらしいです。 http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6244 また、出しゃばって失礼しました。
Hiro様
ありがとうございました。 メモメモに追加いたしました。 ご存知のように、広島に長年暮らしていながら、 出雲すら行ったことがないくらいですので、 四国は未知の世界に等しいです。 皆様のおかげで、どんどん旅行ルートが膨らんでいき うれしい限りです。 ありがとうございました。 「バルトの楽園」まずはこれをレンタルしようっと。
shinmamaさま、今晩は!
ご心配をおかけし、申し訳ありません。^^; 風邪で熱があるにもかかわらず、1泊2日の旅行に行ったり、 こういったときに限って、夫の仕事を手伝わなくてはならなくなったりと 「貧乏ヒマなし」の日々を送っています。 お陰様で、風邪は随分よくなりましたが、夫に同行して大阪市役所や堺市市役所などへ出かけ、毎日、忙しくしておりました。^^; 今日も朝から夫と仕事で堺市市役所に出かけておりました。 なんとか書類も認可を受ける事が出来、今日で一段落ついたところです。 これで、明日からしばらくは、何時もの生活に戻れるのでは?と淡い期待を抱いています。 shinmamaさまのブログもなかなかゆっくり拝見できずにいました^^; 心配していただけるなんて、嬉しいです。^^ 私のブログも写真の整理が出来次第アップさせたいと思っています。 こんな私ですが、これからも宜しくお願い致します。
ニャン様
広島は今日、初雪が降りました。 そのとても寒い中、 「何をしてるんだろう」と自問自答しながら トレーニングジムに自転車で行く私がいました。 ニャン様が元気になられて本当に良かったです。 ブログを拝見したのですが、 コメントを書かせていただいてよいのかどうか 悩んでおりました。 安心して今から伺いまーーーす。 良かった、良かった、本当に良かった~~。
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うつきよう
at 2010-12-16 23:42
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都会はいいなあ、と思うのは、展覧会や音楽会が身近に、頻繁に開催されるところです。
東京を引き払うとき、都会で暮らす未練は全くありませんでしたが、美術館や博物館、大きなホールや本屋さんが遠くなるのが寂しかったです。 すばらしい展覧会がお近くで開かれていいですね~。 マリー・キュリーは子どものころの憧れでした。 見たいです~~。 〈追伸〉太郎山ではカモシカも真っ黒な「熊顔」ですから、 賽銭泥棒も絶対「熊顔」に違いありません! などと言ったら熊さんが怒りますかね(^^) 熊さんだったら、神様にないしょでお土産つけて あげちゃいたいです。
確かに広島も、田舎なので、不便です。
ただ、中国地方でとなると世界遺産がある分 ちょっと優位?かな、、という程度で、 大きなイベントはいつも素通り。 以前に「フードフェスタ」に行ったときに 人がたくさん集まっていることにびっくりしましたが、 美術館にはさっぱり。 文化的な興味も都会とは差があるように感じます。 キュリー夫人、伝記を読んで、私も憧れたものです。 なんだか懐かしい気持ちになりました。
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