クルージングについて 第3回は 「下船・乗船」について まとめます。
船が寄港地に近づくと 小さなボートが近づいてきて「パイロット(水先案内人)」が走る船に飛び移ります。 大きな船ともなると 接岸するまで浅瀬にのりあげたり、事故につながることも多いので その港を知り尽くした地元の「パイロット」の指示に従って航行し 接岸します。 接岸してタラップがかけられると “ギャングウェイ(出口)”がどのフロアーになるか 船内放送があります。 潮の干満によって3階だったり4階だったり その時刻によって変わります。 下船するときには機械に「シーパス」を通します。 これで船にいないことが記録されます。 乗船するときの注意は 出港30分前に乗船をしなければ タラップを外されてしまうことです。 埠頭では船の接岸時間が制限されているので、よほどのことがないとお客様が戻っていなくても出港します。 そうなれば 覚悟を決め 泳いで船に追いつくしかありません。(笑) 乗船するときには、タラップの前でシーパスとパスポート(カラーコピー可でした)のチェックを受けて乗船口に進みます。 さらに空港と同じように 手荷物のX線検査 と 身体検査があり、最後にシーパスを機械に通して、船に戻ったことを記録します。 日の出前の 空の色は「分単位」で変化します。 誰もいないと思っていた11階の展望デッキ。 強風に負けないように足を踏ん張り、寒さと景色の美しさに歓声を上げながら写真を撮っている姿を イチデジを持った外人のおじいさんに笑われてしまいました。 わざとらしく "The view from here is truly beautiful" とごまかす私。 この方とは その後何度も お会いすることになります。 「カメ友」ですかね。 つれあいが起きてきたので 朝食です。 時差ボケが解消され(天然ボケは解消されず?)、船の揺れにも慣れ(なにせ ベタ凪ですから) 良く眠れるようになったという つれあいです。 (ウムウム、よかった、よかった) 今日は2人でボストンの街を歩きますので、昼食用にリンゴをいただいて いきます。 こんな時、食事に関して常に無料というクルージングだと 遠慮なく持って行けるのがうれしいですね。 ホテルの朝食バイキングで パンや果物を持っていく人を見かけることがありますが、あれはマナー違反でしょう。 あれっ?? 同じことかなあ、、。 鳥たちの姿を 甲板に見かけるようになると 陸が近づいたことがわかります。 いよいよ最初の寄港地 BOSTON へ入港です。(パノラマ加工で) 8:00 下船。 船がチャーターしたバスで 中心部へ移動。 < ボストンの Mission no.1 地下鉄に乗ること > ニューヨークより治安が悪いと言われているボストンですので、夜に地下鉄に乗ることは自殺行為ですが 日中は比較的安全と聞いています。 しかもボストンの地下鉄の車両は日本製。 チャーリーチケットを買って乗車します。 ちゃんと車内にワッペンがありました。 どこまで乗っても一人 2㌦です。 ギシギシ ガタガタ、非常に状態の悪い地下鉄に乗って ボストン美術館へ向かいます。 最初は地下を走っていましたが、途中から地上に顔を出します。 どこかカエルに似た顔をした車両です。 < ボストンの Mission no.2 ボストン美術館へ行くこと > 全米でもトップクラスの質と量を誇る「ボストン美術館」は「Museum of Fine Arts」という名称です。 必見は日本美術部門。 歌麿、北斎、広重らの浮世絵や尾形光琳、狩野永徳などの作品は日本国内でも容易に見ることはできない一級品ばかりです。 保存状態が非常によく、素晴らしい修復技術で色があせることなく鮮やかな風合いを保っています。 つい最近、改装したばかりで 最新の照明器具が 魅力的な演出をしています。 ボストン美術館の東洋部門が世界最高と言われるゆえんです。 アメリカでは 公共の建物に入るときにはIDカード(パスポートなど)が必要ですし、美術館などでチケットを買うときには 国と都市を聞かれます。 写真の上でマウスをクリックしていただくと大きくなります。 もう一つの見どころは、ボストン美術館の東洋美術部門の創始者のひとりである岡倉天心の功績を記念して造られた「天心園」です。(パノラマ加工で) 彼がボストン美術館に残した「日本人魂」は、決して忘れてはならないものだと思います。 さて、ここから 過酷な添乗員shinmamaによる ウォーキングツアーの始まり始まり!!!! < ボストンのMission no.3 憧れのシンフォニーホールへ > ボストンを代表するエンターテインメントの殿堂 「シンフォニーホール」です。 1973~2002年まで 小澤征爾氏が音楽監督を務めたことで有名な ボストン交響楽団BSOの本拠地です。 右は建築学上 興味深い構造をしていると言われる 「ボストン公共図書館」。 < ボストンのMission no.4 ファーマーズマーケットへ > 毎週火曜日と金曜日にだけ開かれるファーマーズマーケット。 この日が開催日であることは調査済みでしたので、迷わずコープリースクエアに。 やっぱり 市場は大好きです。 < ボストンのMission no.5 パブリックガーデンで カモに会う > アメリカで初めてできた植物園は ボストニアンの憩いの場です。 この公園を舞台にした〝Make Way for Ducklings" という童話に出てくる カモたちです。 本物のカモたちも 池にはいっぱい。リスも走り回っていました。 < ボストンのMission no.6 エーコン通りへ > ボストンの高級住宅街として知られる坂道の街「ビーコンヒル」。 その中でも「エーコン通り」は ボストンの絵ハガキに良く使われる有名な通りですが、私道なので 車は入ることはできませんし、ツアーで訪れることも不可能です。 入口におじさんが立って 怖い顔をしています。 私たち以外誰もいなかったので、写真のOKをいただきました。 < ボストンのMission no.7 〝フリーダムトレイル″ を歩く > 自由の国アメリカ建国へ向けてひた走った、先人ゆかりの家や場所が史跡として残されています。 それを 〝フリーダムトレイル″ と名付け後世に伝える活動をしています。 ルートをわかりやすくするために 〝フリーダムトレイル″ には赤いレンガが敷かれ、要所には目印の円盤が埋め込まれています。 全長2.5マイル (約4㎞)です。 16か所の史跡を結んでいるこのトレイルの約半分を踏破しました。 < ボストンのMission no.8 クインシーマーケットへ > おそらく観光化しているだろうと思いながらも、ボストンで この市場は外せないのです。 多くの観光客、クルージングの方たちも観光ツアーで来て とても賑やかです。 ボストンでのMissionは無事にクリアー。 すでに 万歩計は2、8000歩です。 銅像・・・アメリカ人は銅像が大好きなんだと つくづく思います。 マンホール・・・あまりデザイン性はないのです。 看板・・・クインシーマーケットは 看板の宝庫でした。 リンゴ一個をかじっただけの観光を終えて、乗り遅れないうちに船に戻ります。 見たいイベントがあります。 15:00 果物のカービングのデモンストレーション見学。 見事な職人芸を披露しています。 以前から作るところを見て見たかったのですが、あっという間に作業をしてしまうのには驚きました。 彫刻と工作の中間のような作業でした。 17:00 弦楽三重奏を聞く。 シャワーを浴びて 着替えを済ませ、夕食前に音楽を。 この場所で、この時間に 毎日 楽器演奏がされているので、レストランに行く前、ここで音楽を聞くのが日課になりました。 18:00 いつものレストランで いつもの席で 夕食。 メニューの中から何を選ぶのか、さっぱりわからないので、担当のウェイターさんに〝What is your recommendation?"と聞いてみることに、、、。 すると 教えてくれたものは大当たり。 とても美味しかったので これからは 彼に聞いてからメニュー決めることにしました。 20:00 ピアノの弾き語りを聞きながらバーでカクテル。(有料) カメラ撮影は不可。 アルコールを飲まなくても 体は揺れてる気がするんだけど、ま、いいか。 21:00 シアターホールで エンタテインメント 本日の出し物は「物まね」です。 スターウォーズの物まねが絶品でした。 困ったことに 部屋に帰っても、つれあいが ずっとそのマネをしていました。
by saint-arrow-mam
| 2011-09-28 00:00
| 北米クルーズ
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Comments(6)
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okadatoshi at 2011-10-16 08:54
28000歩の散策の後に、さらに船内の食事までとその後の日々。
今日も朝の楽しみ、読破しました。 それにしてもよく調べられましたね。 ミッション達成の事前の調査も入念になされないと初めての土地で予定をこなすのは 大変でしょう。完璧です。 スケッチポイントも随所にありそう。 地上のマンホールよりも、看板の多様さは素晴らしい! 採集結果を驚きの目で拝見しました。 今日はボラでこれから外出。 こちらのblogネタに困ります。(=^ェ^=)
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訪ねる度に慌てて何ページも読まなくては成らず焦りまくりますぅ、、、
食事も美味しそうですが体調管理以上に体重管理に気を付けなくては成らないようですね。運動嫌いは困るでしょうね。 さて、ボストンの話し。懐かしかったです。世界で初めて付いた街灯(ガス灯)のレプリカの有る路を歩いた思い出があります。 そうそう、ボストンで買ったボストンバック。2年で駄目に成ってしまいガッカリしました、、、
okadatoshi様
陸に上がる日はブログの内容が増えるので、長々となり申し訳ありません。 いつものように、旅行前に1回地図上で歩いて、実際に2回目を歩いて、ブログで3回目を歩くので、ボケた頭でもなんとか記憶できてありがたいです。 ただ、写真に撮れないものは、メモ書きを頼りに思い出しているのですが、揺れているうえに 酔っている手で書いているので判読が難しいです。(笑) ほとんどの方が2時間で10、000円くらいの観光ツアーに参加されるのですが、我が家は地下鉄代の2㌦のみ。 安ッいわーーー、、と言われるのが快感です。
よし坊様
おっしゃる通り クルージングに 体重管理は必須条件だと思います。 スポーツジムで体重計に乗ってポンド表示と知らず ビックリ、一瞬 腰を抜かしそうになりましたけど、、、。(笑) よし坊様は ボストンに行かれたことがおありなのですね。 私は少しですが、父から聞いていたことを思い出しながら歩きました。 名前は覚えていませんでしたが、父の話の内容から「ビーコンヒル」がそうでした。 しまった、ボストンバッグを買えばよかった。(笑)
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Chris
at 2011-10-17 01:27
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こんにちは、shinmamaさん
たのしそうなクルーズ旅行ですね。 船のエクスカーションに参加せず、自分達だけで独自の行動されるのに感心しています。 フリーダム・トレイルやクインシー・マーケットを歩き回るとはさすがhinmama. 続きを楽しみにしています。
Chris様
Chris様の住んでいらっしゃるお国に 勝手にお邪魔致しました。(笑) 9.11の影響でしょうが、公共施設への入場について、身分証明などのチェックがさらに厳しくなっていることに驚きました。 反対にニューヨークの見違えるほどの美しさと安心感は 心地よいショックでしたが。 お姉様からクルーズの楽しさをお聞きしていたので、今、お会い出来たら話も弾み、「あんたら 相変わらず安っいなあ」と言われるに違いありません。(笑) 後半ハプニング続きのとんでもない旅行になりましたが、時間をかけても最後までブログをアップしようと思います。 ご覧いただきありがとうございました。
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