JAPANESE BEAUTY

 
 ひろしま美術館で「藤島武二・岡田三郎助 展  JAPANESE BEAUTY」が始まりました。

 明治・大正・昭和にわたって日本の美術界をリードした巨匠お二人の展覧会ということで、
 オープンには広島美術館の館長さんはもちろんのこと、広島市長さんも来られていました。

 「初期」「中期」「円熟期」に分けて およそ180点の作品が展示されていて、久々に見ごたえのある展示会でした。


岡田三郎助の「あやめの衣」 1927年
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 岡田三郎助の代表作で、切手の図案になっています。 (イメージに加工しました)
 
 近代を代表する油彩の美人画と言われ、モデルの顔を描くことなく、後ろ姿をとらえることによって、匂い立つような官能性を表現しているのだそうです。


繊細な色遣いによって 微妙な肌の凹凸が 透き通るように描かれていて、千葉のホキ美術館で見たときと同じ感動がありました。
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2011.10.30 中国新聞 朝刊より

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by saint-arrow-mam | 2011-10-30 06:50 |   美術・スケッチ | Comments(4)
Commented by okadatoshi at 2011-10-30 07:37
もう死語ですが、「バックシャン」という言葉を思い出しました。
でも、このモデルの方は、前の方も美しいように思います。

隠れた美しさや、人柄、気遣いがわかる「惻隠の情」がまだ
感じられる時代の作品ですね。

直接的で、露骨で、激しくて、そして新しい刺激に移ろっていく現在。
より刺激だけを求めるマスコミの風潮。香辛料が多すぎて
味覚がマヒしていくこの時代の中にあって、清楚な空間を提供してくれる
展示場とそこに行ける人は幸せです。

#昨晩から孫が泊まっているので静かな空間からは遠い一日の始まりです。
Commented by Hiro at 2011-10-30 07:53 x
昨日は寄り道をしたため、ここには行けずじまいでした。
行っていたら、このブログのように、画面一杯に 「バックシャン」 を載せる心づもりでした。

さてさて、この目で見た後には、何を何枚(笑) 入れられるか。

くだらない 惰性的コメントで失礼、郵子さま お許しを!

大菊花展は明日の予定(既に編集済み)
Commented by shinmama at 2011-10-30 07:57 x
okadatoshi様
 「バックシャン」そうそう ありましたね、この言葉。
 うん、なるほど、まさに そうです。

 この時代のモデルさんの表情には、不安げな恥じらいが感じられて、今の「どや顔」のモデルさんとはちょっと違う感じがしました。

 それが 絵画展で久々に満足できた理由の一つでも あるような気がします。

 #昨日、京都から母が戻ってきたので、我が家もそれなりに賑やかになりました。(笑)
Commented by shinmama at 2011-10-30 08:07 x
Hiro様
 私は 逆コースでしたので、フードフェスタを見ずじまいです。

 昨日より、これはHiro様のコレクションの中にあるにちがいない、そして後日、Hiro様が美術館に行かれたときのブログで、見せていただけるに違いない と ちょっと、いえ、かなり期待しています。

 菊も同様に、私の写真では話にならなくて、、、。

 すばらしい絵画展を教えていただき、本当にありがとうございました。 
 余韻が残るほど感動があり、大満足しました。 


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