アルプスの古都 パッチャーコーフェル

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インスブルックの 主だった施設は 入場無料、
さらに ロープウェイには 無料で乗ることができる 
お得な「インスブルック カード」というものがあります。

48時間有効なこのカードを 旅行社が一人1枚ずつくれました。
スタートは自由ですが、連続2日間(48時間)ということになりますので
有効に使わなければなりません。


今日から そのカードをフルに利用することができる 2か所の 山歩きをしようと計画しました。

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 インスブルックで 山を歩こうと決めてから、交通手段や、時刻表、地図を含めて非常に沢山の資料を準備しましたが、
 それをどのようにまとめてよいのかわからず 手書きで1ルートずつ表紙を作り、ファイリングしました。
 
 目的地別に ファイルから ごっそり資料を抜き取って それだけを持ち歩けばよいので、結構、この方法は 重宝しました。

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 1日目は インスブルックの南にそびえる高い山 「パッチャーコーヘル」へ。

 ホテルから、ロープウェイの麓の駅まで 行く方法が2つあります。
 「バス」で行く、、、、、、時間が早く、ロープウェイの乗り場まで行くことができる。
 「トラム」で行く、、、、、時間がかかるのですが、道中の眺めがよい。

 どちらに乗っても、インスブルックカードがあれば 無料です。
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 バスで30分でイグルスの街へ着きました。
 
 前日 現地で調べたときに 最寄りの停留所の場所が なかなかわからず、インフォメーションの方には さんざんお世話になりました。

 ロープウェイで すいすいと 2000m近くまで 上がります。
 眼下には 小さくなっていくインスブルックの街 と リュージュの施設が見えます。

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 山頂駅に着くと 気温はすでに10度に下がり、肌寒く感じます。
 ここから、山頂まで、歩いて1時間半かかります。

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 比較的インスブルックの街に近い この山はトレッキングのコースが沢山整備されています。
 犬も子供も歩きます。

 所々の石や岩に オーストリアの国旗がペイントされているのが 道しるべです。

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 この山にも多くの牛が放牧されています。
 岩かと思って近づいたら 牛だったり、山道のそばに たむろしていたり 最初はビビりました。(笑)

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 歩くこと1時間半で山頂です。
 トレッキングをする目的なら、山頂を目指さなくてもルートはたくさんあります。

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 しかし、山頂は やはり山頂だけのことはありました。 360度の眺めが開けています。(パノラマ加工で)
 1時間半だらだら歩くのは疲れますが、この達成感には変えるものがありません。

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 雲が非常に早く動き、下から下から湧いてくる感じになりました。
 素人目にも 天候が悪化するのがわかり、目指す隣の山へ 急ぎます。

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 二人だけの山歩きは 写真をゆっくり撮りながら歩くことができるのですが、そのせいでペースが落ちるのが問題です。

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 雨が ポチポチ落ち始めた時、ちょうど第1の目的の「ボッシュエーベン・ヒュッテ」に着きました。
 この山小屋は 事前にブログなどで知っていたので、是非行きたいと思っていたのです。

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 冷えた体に 温かいソーセージ。 名物だけあって 他の人も皆さん同じものを食べています。
 聞こえてくること言葉は、イタリア語、ドイツ語、スペイン語のようです。

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 食べながら 山小屋のおじさんを中心に 皆さんが英語で情報交換。
 外は  かなりの雨が降っています。
 
 「この雨は この後、ひどくはならないだろうが 降ったり止んだりするだろう。
  それよりも風が強くなると リフトが止まる可能性がある。」

 そうか、私には歩いて降りる能力はないし、初心者は無理はできないと判断して 引き返すことにしました。

 ロープウェイで降りて イグルスの街へ入るころには 雨が上がっていました。
 振り返って 山を見上げると黒い雲。 山の中は まだ降ってるのかなあ、、。

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 バスと違う山の中を 左右に揺れながら走るトラムは まるで遊園地の乗り物のようで 不思議な感覚でした。
 シュツバイタールで乗り換え 走っていると、街中の市場で 「フィッシャー・フェスティバル」を発見。
 
 夜店で あれこれと つまみ食いをしながら ほろ酔い加減で ホテルに戻りました。

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by saint-arrow-mam | 2012-08-13 03:54 |   インスブルック | Comments(8)
Commented by okadatoshi at 2012-08-13 07:41
用意周到な準備と行動力に毎日圧倒されます。
チマチマとした国内と比較して、人も牛ものんびりと広い大自然を満喫しているように思います。
現地のツアーの方がインターネット環境にあれば、リアルタイムに参考になる、現地ツアーガイドのblogですね。
もう、私には無理ですが、英語での周りの方々との交流が見られ羨ましい限りです。
これだけ旅の目的が明確な日本人のペアに対し、現地案内人の方もすでに一目置いて、かなりハイレベルのトレッキング情報やアドバイスをしてくれているのではないですか。
日本は、寝苦しい夜が続きます。
Commented by Hiro at 2012-08-13 08:15 x
非常に興味のある内容の連続ですが、臨時ユースホステル業務で雑用に追い回されています。

日々途切れないように携帯からの生存証明がやっと (笑)
じっくり拝見でき、コメントできるお方が うらやましい実家での日々が続いています。

山陰は朝夕涼しく、秋の気配濃厚。今日は大山へ。
Commented by shinmama at 2012-08-13 10:28 x
okadatoshi様

現地のホテルの一角に ツアーでの滞在者のために電車やバスなどの情報コーナーがあるのですが、
私が実際に行動してみると、その資料と食い違っているところがあるので
「修正をされては?」と その都度 おせっかいにも申し出ております。(笑)

添乗員さんには すでにブログのアドレスをお教えしており、
見てくださっているとのことです。
(添乗員と現地駐在員と合わせると 6名も現地にいらっしゃいます)

実際にはオプションツアーで動かれる方、市内を散策する方が多いので、私たちのように勝手に山へ行って歩いている人たちは あまりいないように思います。

団体で動くとどうも海外に来た気がしないので、少々不自由でも二人だけの方がよいと言い
どこに行っても 「ホーホー」と感動してくれるshinpapaです。

山歩きをするものにとっては 
このところ連日、天候に恵まれていることを 一番うれしく思っています。

そして、ブログをすることで 忘れないうちにまとめていけるので、
記憶が定着するのを実感しています。
Commented by shinmama at 2012-08-13 10:33 x
Hiro様

お孫様とのご実家での楽しい夏休みが 始まりましたね。
重たいブログを遠い空からご覧いただきまして、ありがとうございます。

インスブルックカードが使える範囲での行動なので、
Hiro様も行かれたのかなあ、、と思っております。

明日はインスブルック北面の山をアップします。
Commented by よし坊 at 2012-08-13 11:05 x
毎日毎日これでもか!これでもか!と見せつけられると居ても立っても居られませんね。
スキーのメソットでオーストリア流とスイス流が真っ向からぶつかった事が昔有りました。やっぱり主流はオーストリアでしたね。山だけでなくスキーで行くのも良いかもしれませんね。
Commented by shinmama at 2012-08-13 11:39 x
よし坊様

インスブルックから さらに山奥に
ホテルやペンションが沢山立っているのにびっくりします。

冬のスキーシーズンになると世界中からスキーヤーが集まり、宿のお値段もかなり高くなるとか、、。

夏は避暑に、冬はスキーに、、という場所なんですが、日本と規模が違うのですね。

オーストリアの方は、イタリア人ほどではありませんが、
とてもフレンドリーで、馴染みやすいですね。

よし坊様はスキーもされるのでしたら それもいいですね。

8月のこの時期で、朝夕はめっきり冷え込み、
山頂では完全に冬の服装で、手袋がないとカメラが持てません。

持ってきた夏服が 早くも邪魔になってきました。(笑)
Commented by うつきよう at 2012-08-14 00:03 x
 様々な要因で本格的な山登りから遠ざかってしまいましたが、
 山はいいですね!
 山頂に着く達成感と、
 そこからの眺めを味わってしまったら、
 禁断の果実に手を出してしまったようなものです。
 高い山に行きたくなりました。
Commented by shinmama at 2012-08-14 11:17 x
うつきよう様

山に登って 街を見下ろす、、という山歩きと、
山に登って 山を見晴らす、、という山歩きの両方を楽しむことができているので、毎日山へ行っても飽きないのでしょうね。

shinpapaの膝の調子を見つつ、まだまだ行ってみたい山がここにはたくさんあります。

確かに禁断の果実に手を出してしまったようです。(笑)


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