初めての寄港地は スペインのバルセロナです。
ロンドンと同様 バルセロナにも 8年前に来た私は 2度目の訪問になります。
夜明けが遅いので 8時の入港時は まだ真っ暗です。
クルーズ船の埠頭は 市の中心部に近い場所にあります。
治安があまりよくないスペインの中でも 比較的安全だと言われているバルセロナです。
埠頭には大きなクルーズ船が3隻も集合しています。
海運産業が支えるバルセロナならではのことだと思います。
効率よく回るために 今回は船のエクスカーションの「Gaudi Tour 」を利用しました。
スペイン人ながら英語を話すガイドさんは、乗客にイタリア人もドイツ人もいるので 分かりやすい英語で話してくれます。
「Casa Batllo (カーサ・パトリョ)」と「Casa Mila (カーサ・ミラ)」は
バスの中を左右に動かないと写せないので、移動のスタンバイをします。
前回来たときに 一人で歩いた通りなので 懐かしく思い出します。
そして 8年ぶりの 「Temple de la Sagrada Familia (サグラダ・ファミリア聖堂)」です。
外観の撮影ポイントは 前回来た時に 学習済みですが、
聖堂の中への入場制限が厳しく 時間制の予約が必要になっていました。
ツアーで来てよかった、個人だとなかなか入れてもらえそうにありません。
前回 非常に勉強してきていたので、ガイドさんの説明がなくても
日本人が作った彫刻や、地下の礼拝堂、資料館の内容は 覚えていました。
ただ今回、腰を抜かすほど驚いたのは 教会の内部でした。
8年前は どこかのマンションの工事現場と見間違うくらい 周囲に足場が組まれ、粉塵が舞う姿だったので
「とても期限までに完成するはずはない」 と確信したものでした。
ところが 今はきれいに完成して ちゃんと教会になっているのです。
素晴らしいステンドグラスも入っています。
再びバルセロナに来て この完成後の姿を見ることができた自分に胸が熱くなりました。
うまく表現できないのですが、8年前に見た時の感動が さらなる感動を作り出してくれている気がしました。
ガウディーの悲惨な最後を考えると 完成して本当によかったと思います。
次にバスで向かったのは 「Parc Guell (グエル公園)」です。
前回見落としてずっと後悔していた 「木の根」を表現した地下道の場所へ。
公園の周囲のタイルのベンチは テレビや雑誌で見ることが多いので
Shinpapaの反応も「これか」という感じです。
天井のタイルと トカゲの噴水は 少しきれいに修復されたように思いました。
帰国したら以前の写真を見て確認してみようと思います。
グエル公園のトカゲの噴水がある階段は、もっともスリが多いところなので、Shinpapaに喚起します。
目つきのそれらしい人がいっぱい タムロしているので恐怖です。
壁に貼られた一つ一つのタイルの柄をよく見ると 陶器を小さなピースにして 張ったものであることがよくわかります。
タイルは何年経っても色があせないので 外回りの装飾には最良の素材の一つです。
もう見ることはない、もう会うことはない、と思っていたガウディーの写真を資料館で探してみると
ちゃんと 同じ場所に張られていました。
素晴らしき アールヌーヴォーの建築家、アントニオ・ガウディーです。