横浜 下船

 朝起きて 外を見ると ちょうど橋の下を通過するところでした。
 あれから もう10日間経ったのか、、、って感傷に浸るより 雨が降っていることが厄介です。(笑)
横浜 下船_d0174983_22591389.jpg

 ゆっくりと朝ごはんを食べ 下船します。
横浜 下船_d0174983_22575775.jpg

 8時にはお部屋を開けなければなりませんが
 私たちの集合時間は8時10分なので ぎりぎりまでお部屋で休むことができます。
横浜 下船_d0174983_2305287.jpg

 大桟橋で トランクを受けとると そのまま、宅配に預けます。
 宅配は 「着払い」専用での受付なので 現金のやり取りがなくスムーズに事が運び、、、
 ところが隣のカウンターで外人さんが 困っています。
横浜 下船_d0174983_2324562.gif
 空港まで送りたいようなのですが その場合 着払いにできないのです。
 
 宅配の担当者は英語が話せず、ダメダメのポーズを繰り返しています。
 でも 聞いてみると ここで料金を支払えば 空港まで宅配してくれるそうです。

 Shingranmaに 椅子に座って待ってもらうことにして、その方のお手伝いをします。
 
 フムフム、今日はホテルに泊るので空港に送りたいのですね。 
 そもそも 私が宅配のシステムのことをよく理解していないので 
 日本語で担当者に質問しながら それを説明しなければなりません。
 
 送り先の住所は日本語で書くのね、、それは外国人には無理でしょう。
 ハイハイ、支払いはカードはだめで キャッシュしか受け付けないのですね。
 日本円を持っていなかったら どうするんでしょう。

 蒸し暑い港湾施設の中で 汗だくになりながら手続きを終え、握手をして別れます。
 お待たせしました。 シャトルバスへ。
横浜 下船_d0174983_10594276.gif
 
 JR桜木町の駅でバスを降り、改札を通ろうとすると 4人の外国人が大きな荷物を持って途方に暮れています。

 声をかけると 4人が 一斉に 訴えてきました。 
 また Shingranmaに待ってもらって 対応します。

 駅員さんに「誰か英語が話せる人が駅にいないのですか?」「インフォメーションセンターは?」と聞きましたが 
 全く英語で対応できない駅だというので 愕然。

 これは腰を据えて対応しなければ、、、。

 まずは 「みどりの窓口」へ行き 説明を聞き、成田までのルートを聞きます。
 なるほど東京駅まで行かなくても 成田エクスプレスは横浜駅から出ているんだ。
 
 乗車券と 成田エクスプレス特急券の違いを英語で行い、使い方を説明。
 チケットに日本語しか表記していないと 不自由だなあ、、、と実感。
 
 指定席なので 車両番号と座席番号があることも 図解しながら説明。
 駅の構内で迷った時に見せればよいように 日本語で書いたカードも渡しました。

 再び 彼らと一緒に改札へ戻り 改札口で 切符の通し方を教えます。
 とりあえず 一緒の列車に乗りますが 私たちは「新横浜」へ行くので 「横浜駅」で別れます。
横浜 下船_d0174983_2324153.gif
 4人とも オーストラリア人、しかもサンドラと同じブリスベンに住んでいるそうです。
 すごく感謝してくれて 車内でハグをして 頬にキスをして 派手に別れました。

 海外では いつも助けてもらっているので お互い様!! と思うのですが、
 Shingranmaは 待たせたことで すっかりくたびれてしまったようです。
 
 本当は ちゃんと成田エクスプレスに乗るまで お世話したかったのですが、ちょっと無理でした。

横浜 下船_d0174983_7454653.gif


 今年、来年にかけて 多くの外国船が横浜の大桟橋に来ることがわかっています。
 その都度 乗客は桜木町を利用することが多いと思われますので、
 成田まで あるいは東京駅までの英語での資料を準備し、
 英語で対応できるスタッフを 準備をしたらいいのになあと思います。

 宅配業者も 受付全員に英語力を求めませんが、
 英語専用のカウンターでカード対応をしてあげると 喜ばれると思います。

 そして何より 広島のクルーズ専用ふ頭の整備が大きな課題です。
 国際都市として 恥ずかしくない港の整備 街中心までのシャトルバスは運行してもらえると助かります。

 1隻の大型クルーズ船が入港すれば 乗客 乗組員合わせて3000人以上が動きます。
 その経済効果を 軽んじていけない気がするのですが はい、要らないお世話でしょうね。

 最後に
 外国船とはいえ、日本人が多く乗っている船でしたので 日本船と錯覚しそうでした。
 また「日本語で大丈夫」と言う旅行会社のセールストークも あながち間違いではありませんが
 実際には 外国船であることを忘れてはいけないと思いました。

 お客様の半分は外国人であり、彼らの多くはそれなりのマナーを小さい時から身につけています。
 また 乗組員も 外国人ですから オーソドックスな世界ルールで対応します。
 したがって 日本ではこうなのだ、、といっても 日本式の主張は通りません。
 
 また、思うような和食が提供されなくても それは外国船なのですから仕方ない気がします。
 それが嫌なら 日本船に乗るか、寄港地で美味しいものを食べたらどうかなあ。

 食事の時にたまたま同席した方から 船、特に食事に対するクレーム、日本語が通じないことへの 苛立ち、
 いままでに乗った船との比較、などなど、を聞いていると 美味しく食べることができませんでした。
 これは マナー違反だと思うのですけど、、、。
横浜 下船_d0174983_10514840.gif

 
 帰りの新幹線の中で ブログ用のまとめをしていて 遅ればせながら 気が付きました。

 これは日本航路のクルーズ船だから 外国船とはいえ日本人が半分乗っているのです。
 もし それが嫌なら 前回のように 海外で外国船に乗るに限ります。
横浜 下船_d0174983_11145680.gif

by saint-arrow-mam | 2013-06-15 00:00 |   日韓クルーズ北廻り | Comments(10)
Commented by Cptain 七右衛門 at 2013-06-17 12:35 x
           Mrs shinmama 様へ

旅先で助けられたり親切にされることが楽しい思い出の出会いとなりますね
shimama様の親切心が外人さんに何時までも忘れることのない思い出となるでしょうね
貴女のような人と出会う旅人は更に優しい心になるでしょう
良い船旅でしたね

それでは・・・日々是 心旅
Commented by shinmama at 2013-06-17 12:47 x
Captain七右衛門様
日本人は 文句を言うのが困る、、、と言いながらブログで文句たらたらの私です。(笑)

七右衛門さんのように船旅を本当に楽しまれている方も大勢いらっしゃると思うのですが、今回は 日本近海フェリーのようでした。
ある程度予想もしていましたし、覚悟もしていましたが
想定以上に酷い!!!
いつのまにか 日本人は 謙虚さを失い 自己主張ばかりをするようになっていたんですね。
悲しい思いをしました。
七右衛門様のブログを拝見すると 優雅で羨ましい。
今は 我が身を振り返り 反省する日々です。
Commented by okadatoshi at 2013-06-17 13:54
同じ海外旅行をしていても、言葉が通じるかどうかでその国のことが
よくわかります。
あるいはその言葉がわかる知人がいれば随分と違います。
中国滞在中に現地の日本語学科の学生と一緒に街を歩いたとき、
街の様子の質問をすると答えてくれてずいぶんと国のことが
深まりました。
彼とは今でもskypeを通じて交流があります。

今回、shinmamaさんの周辺で触れあわれた方は、日本への
理解が深まったことと思います。
あわせ、外国人の動線への考察は、どこかで提言をされては
どうでしょう。余計なお世話とは思いません。

外国船に日本船と同じサービスを要求してはダメですね。
文句をいうだけで自分は何もしない、周りが無償でやってくれることを
期待するそんな若者が増えている。
先ほど、立ち読みした週刊誌に書いてありました。
Commented by ニャン at 2013-06-17 14:24 x
もしも私がお偉いさんならshinmama様を親善大使に任命したいです。^^
国内外を問わず困っている人がいて、自分が少しでも助けになれるならお手伝いしたくなりますね。
でも、今の世の中、それを実行できる人はそう多くはない事が悲しいです。

一気に今回のクルーズ旅、拝見させていただきました。
旅もさることながら、お母様がより積極的に楽しまれ、歩かれ、食欲もまし、元気に過ごされたことが何よりでしたね。^^
良い親子スルーズ旅、拝見できてよかったです。
Commented by shinmama at 2013-06-17 14:35 x
okadatoshi様
アルファベットを使う人たちにとって 日本語はサッパリ読めないのですから お気の毒です。
改めてチケットなどを見ると どこにも英語表記が無かったりするので なんとも不自由だと思います。

実は、桜木町で 4人に説明していると 私の後ろに外国人の列ができていたのです。
私が紺色のスーツを着ていたので JRの英語担当の駅員と思ったのでしょう。(笑)
まさか そこでずっと対応しているわけにもいかず なんともやりきれない気持ちでした。

決して流暢に英語が話せるわけではないのですが
自分が海外で旅をしたときに 地元の人がどうしてくれたらうれしいか、何を教えてくれたらうれしいか、海外と違うシステムはどこか と言うこと位はわかっているので 説明しています。

日本人のサービス業の人は 細やかで 何を言われても笑顔でサービスをしてくれるので それに慣れていると 海外では寂しく感じることもあると思います。

「サービスは有料」ということを知る為にも若い人たちには 海外へどんどん行き 自分の足で歩いてほしいですね。

Commented by shinmama at 2013-06-17 14:46 x
ニャン様

はい、母にとっては少々物足りなくても日本食を食べることができてよかったと思います。
家に帰ってきてからの様子を見ても 身軽に動いているように思います。
何よりの収穫でした。

私が英語でいろいろ話すと 傍で右に左に首を振って 何を話しているんだろうという顔で見ています。(笑)
ちょっと海外旅行をした気分に なったのではないでしょうか?

帰宅後、しきりにクルーズのパンフレットを見ているので
次はどこへ行こうかと考えているに違いありません。
ひゃーーーもう 日本近海航路は 行きたくないよーーーー。
Commented by よし坊 at 2013-06-17 18:59 x
又々一気読みになってしまいました、お許しを。
国際親善勝手蓮ご苦労様です。日本の為今後も御続け下さい。日本人の良い印象付け有難う御座います。

参考に成る事ばかりです、いつかは乗れるだろうクルーズの知識で僕の頭はオーバーフローして居ります。
所でこのブログを読むと日本人のワガママは中国人と同じじゃねーか・・・と思ってしまいました。外人にはそのワガママさは我慢できない行いと見るでしょうね。
さて、タバコはどうなっていますか?一歩船内に入った瞬間から一切禁煙だととても嬉しいのですが、、、
分煙かな〜 あれだとニオイが漏れてくるwww
Commented by shinmama at 2013-06-17 20:51 x
よし坊様

船内は どこもかしこも禁煙で 電気ポットすら持ち込み禁止です。
火事には非常に敏感で 徹底しています。
ただ スモーキングルームを設置している船もあります。 そこは タバコと言っても「葉巻」を楽しむお部屋と言う感じでした。
バルコニーでも 吸殻1つ見たことがないので 
みなさんちゃんと守っていらっしゃるのではないでしょうか?

悔しいですが 中国人や韓国人の方が 日本人より英語を話せる人が多い気がします。
ただ、公共の場やお部屋をきれいにして、汚さないのは日本人が一番だと聞きました。
それから「順番を守る」これは日本人の特にすばらしいところですよね。

マナーを知らずに世界に出て行って 迷惑をかけている国もあれば、
経験を積んだ上で わがままになり 迷惑をかけている国もある、、それに気づいた船旅でした。
Commented by うつきよう at 2013-06-18 02:09 x
 東京に居たころですからずいぶん古い話なのですが、
 英語の得意な友人が、東京駅で、困っているらしい外国の青年に、
 "May I help you?" と声をかけたところ、
 "Can I?" と言うのだそうです。
 自分の英語が変だったのかなあ、と思いながらもう一度、今度は
 "Can I help you?" と言ってみても、やっぱり"Can I?"
 彼女は横浜へ帰る途中でした。 ハタと気が付き、
 "You want to go to Kannai(関内)?" と聞くと、
 "Oh! Yes! Can-nai !"
 そう、彼は関内へ行きたかったのです。
 「絶対アメリカ人だよね」と彼女は笑ってました。
 ブログと関係ない話になり、失礼しました。
 横浜ー英語繋がりで思い出しました。

 示唆に富んだまとめを拝見して、
 感銘しました。
 相手を知ることと、自分自身を知ること。
 アイデンティティを保ちながら、相手を尊重すること。
 個のレベルから国のレベルまで、通じるものがあると思いました。
Commented by shinmama at 2013-06-18 07:01 x
うつきよう様

横浜も 地下鉄ブルーライン、みなとみらい線、JRと路線が増え、
微妙に絡み合っているうえに 新横浜が離れているので とても複雑です。
横浜駅の東口と西口を行ったり来たりするだけで 疲れ果ててしまいますね。

字が読める日本人ですらこれなのですから 
外国の人にとっては迷路でしょうね。

中国語、韓国語が列記されている看板を見ることが多くなりましたが、
海外の電車の切符の自動販売機は
英語、ドイツ語、イタリア語、中国語、フランス語など
言語を選択できるものが非常に多いです。
それだけ他民族が共存しているということかもしれませんが
日本も チケット位は英語併記してほしいものですね。


<< 父の日 Sea Day >>