昨日 マッターホルンのモルゲンロートを見たので、今日の天気が悪いことは予想していましたが
夜更けから 雷を伴う大雨。 そこまで酷くならなくてもいいんじゃないの、、とガックリです。 最後の自由行動日が この天気ではなあ、、、と食欲がなく、レストランを写したりして、、 部屋に戻って バルコニーから眺めると いつもならオレンジの場所に見えるマッターホルンですが 今日は 影も形もありません。 ツェルマットは マッターホルンの観光と山歩きをするには最適の場所ですが、 交通の手段がない谷底の離村なので 他の街へ行くのは非常に不便なところです。 昨年も がけ崩れで道路が寸断されヘリコプターで急病人の輸送がされたという村なので 雨が降ったらお手上げです。 予定していたのは マッターホルンを間近で見ることができる展望台。 でも 天候次第では ひょっとしたら クローズかも知れないし、展望台から外へ出ることができないかもしれない。 こういう時は 事情を説明して 「勘」と「直感」に冴えたShinpapaに 最後の決定を頼みます。 結果 「行くぞぉ」 ということに。 例によって 希望者が集まって 添乗員さんがついて行ってくださることになりました。 出発時間になると なんと 青空が、、、 マッターホルンも 少し見えています。 ウヒョ、ウヒョヒョヒョ !! ロープウェイの乗り場は 街のはずれ 歩いて10分ほどのところにあります。 参加者は9人 プラス添乗員さんの10名。 (6名が不参加) 50%引きのチケットと グループ割引を適応して 往復一人47.5CHFです。 これがなければ 往復するだけで10、000円以上かかるので、グループで行くメリットはあります。 行きのロープウェイには 2人きりで乗せてもらいましたので 右に左に移動して カメラを構えます。 私が 移動するたびに ロープウェイが揺れるので Shinpapaが怯えています。(笑) 青空だあ、、、。 しかも こんなに近くにマッターホルンが見えるなんて。 Matterhorn glacier paradise(マッターホルン・グレッシャ―・パラダイス)という展望台は 小さなマッターホルン という意味のKlein Matterhorn (クラインマッターホルン)の山頂にあり、 標高は 富士山より高い 3883mです。 Trockner Steg(トロックナー シュテッグ)で ゴンドラに乗り換えて 展望台へ。 このゴンドラには Klein Matterhornから 隣のBreithorn (ブライトホルン)に雪山登山をする人たちも 乗っています。 何も知らないくせに 興味津々で おじさんに少しお話を聞いてしまいました。 手彫りで掘った通路を抜け、エレベーターで まずは展望台へ。 建物の外はマイナス4℃の世界。 最後に階段を上がります。 手袋を二重にしても 指先が痛い感じです。 ダウンの上に レインウェアーを重ねても 風が吹いたら寒い。 でも この高さになると 雲の上の青空を見ることができるのですね。 ガイドブックに出ていた十字架は ここにあったんだ。 可愛らしい氷の造形を壊したくないので 手すりを持てません。 雲に囲まれると 真っ白になり、 数秒すると 景色が見えたりの繰り返しです。 風見鶏も あまりの寒さに 動くつもりはないようです。(笑) ゴンドラのオジサンたちが 登りはじめているハズの Breithorn (ブライトホルン)。 遭難しなければいいけどなあ、、、。 富士山に登ったことがない私ですので 富士山より高い場所にいることが うれしくてなりません。 でも 空気が薄いので、ちょっと はじゃぐと 息が苦しく ハアハアになります。(笑) どうしても気になる ゴンドラのおじさんたち。 どこから 歩くのか、、その出口まで行ってみます。 アイゼンを持ってきてはいますが、一瞬で真っ白になる中を 先に進む勇気はなく、 雪の上で Shinpapaと 雪合戦をして 引き返しました。 しかし 三浦雄一郎氏はここから スキーで降りたというのですが、、彼はすごすぎますね。 ハアハアしているだけの自分が情けない。 自然のクレパスを 下から見ることができる場所まで 氷のトンネルを移動します。 ホホウ、と氷の隙間を見上げましたが、クレパスは 上から見る方が不気味に感じます。 トイレを借りて (これほどの高所でも 美しい近代的なトイレです)下山します。 風が強くなって ゴンドラが運休したら大変です。 来てよかった、本当に来てよかったと思いながら 、、 ロープウェイの途中駅 Schwarzsee(シュバルツゼー)で下車して 眺めの良いレストランで 昼食をとります。 食事中に 霰(あられ)がふり出して びっくり。 隣に座ったおばさんが こちらを見ているなあ、、、と思ったら 「日本人か?」と聞いてきました。 なにやら世間話をするのですが、おばさんはスイス在住の人だということで かなり訛りのある英語でした。 天候が回復したので ここから教会まで往復します。 なんでこんな山奥に?というところにも教会があります。 顔だけ黒い この地方独特のヤギがいました。 街に戻り、荷物を置いて 博物館に出かけました。 ところが入場料(10CHF)を カードで支払えない、かといって スイスフランは使いきったし、、、。 仕方ない、銀行へ。 そこには ユーロをスイスフランに換金する ATMがありました。 面白いので 早速ユーロを入れてみると 即座にスイスフランが出てきました。 しかも 換金率が非常に良くて 驚きです。 博物館で見たかったのは なんといっても「切れたザイル」です。 有名な登山家がチャレンジしたマッターホルン登頂のコースに ライトがつく資料もあります。 スイス最後の買い物に スーパーに出かけます。 物価は高いのですが、面白いものを見つけると なんとか持って帰れないものかと 主婦は悩みます。 最後の晩餐は 2人で ちょっとおめかしをして イタリアンを食べに。 この時間になると また雨が降り出してしまいました。 夜9時過ぎまで明るいスイスなのですが、雨が降ると 人の姿が無くなり、 歩いているのは日本人だけになります。(笑) 明日は 帰国の途に、、、、 帰りたくない、、、。 旅レコ記録 人生の最高峰です。
by saint-arrow-mam
| 2014-07-08 00:00
| スイス
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Comments(4)
帰国後も日本の耐え難い蒸し暑さにめげず、しかも臨託仕事をされながらの膨大な量の写真を整理しながら
このような きめ細かに配慮をされたブログ アップ、痛く感服しています。 ここに載せられた写真もその大半は当時 現地で撮った私の写真と極めて撮影アングルが類似しています。 とくにKlein Matterhorn は私もゴンドラに揺られて登りました。 (Klein = クライン not クレイン 失礼! Eine Kleine Nacht Musik アイネ クライネ … ) ウインパーの切れたザイルは 私も何枚か連写しました。 写真に山岳名と山姿と重ねて載せられるのは、公開性のあるブログでは非常に一目瞭然、 旅レコに比べて非常に解りやすい方法です。 蒸し暑い広島、数日前の臨託日には 涼しさを味わう 「アナと雪の女王」 を鑑賞、いずれブログアップします。
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Hiro様
本日の臨託が終わり ホッと一息です。 クライン、、ご指摘ありがとうございました。 訂正いたしました。 もう ボケボケです。(笑) いつものカメラ、雪や雨が降った時のカメラ、Shinpapaのカメラ それぞれに画像があるので 照らし合わせながらまとめていますが どれにすればよいのか悩むばかりです。 でも 結局 素人写真ですから似たり寄ったりなんですけど。(笑) 4泊しても5泊しても まだ見たい風景が残っています。 でも 次に行ったとしても 見れるかどうか確約がない、、 スイスは 常にお天気次第なので 難しい観光先ですね。 何度行っても 青空のもとでマッターホルンをご覧になれたHiro様は 本当に運の強い方だと思いました。
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okadatoshi at 2014-07-11 21:28
エコノミーの軽量では持ち運べない重装備の旅行だったようですね。
なぜスイスは物価が高騰しているのでしょうか。 観光立国というよりも生活に余裕のある人しかこないというフィルターの役割も果たしているようですね。 最終日、青空が見えてよかったです。 アップのノルマを果たして、明日からはジムですか? 当方は余分なワープロ仕事のためにジムは7月は思い切って休むことにしました。
okadatoshi様
今回は山服関係だけでしたので 非常に軽く済みました。 事前の説明で 夕食も 山服でよいということでしたので Shinpapaのブレザーも不要。 捨てて帰るものも多く、お土産が増えてもトランクは余裕でした。 こんな旅行は珍しいです。 物価の面でいえば スイスは 本当に暮らしにくい国だと思います。 旅行に行きにくい国です、、といっても日本人は沢山行ってますけど、、、。 閣僚が2年ごとに当番で連邦の大統領をするというのもユニークで、 国民のほとんどが 今だれが大統領か知らないそうです。 その分 各自治体の権限が強く 自分たちの利益を守るために 外資企業に対しても閉鎖的なのだそうで、スタバもありません。 兵役が済むと 各家にライフルが支給され、自国を守るという精神が強いようで 他のヨーロッパとは 全く違う印象を受けました。 土日は臨託をお休みできると思うのですが ひょっとしたら、、ということもあって 外出は 控えようと思っています。 本当に 暑いので 外に出ると ばてそうで怖いです。
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