ジャジャーーン。
父島です。 初上陸のブログが長くなるので 私の感想は「黒」で 聞いたことは 「青」で書くことにします。 飛鳥Ⅱは 約5万トンもあり、岸壁に着くことはできません。 沖合で係留するブイの改修工事が 終わったので 初寄港となったようです。 そのブイに係留する作業は 地元の漁業関係者が行うのですが、 船をコントロールするタグボートは 飛鳥より一足早く 横浜から小笠原に来ました。 小さな船で よくぞここまでやってきたものです。 飛鳥から投げた大きなロープを小舟で拾い上げて ブイ上の人に渡し、一つずつ丁寧に 結びつけます。 大型客船が入港する日は、漁師さんたちは漁に出ません。 でも この島の漁師さんは カジキマグロなど 利益になる魚しか獲らず この島の人が食べる魚は 築地から運んでくるので 漁をしなくても島民は困らないのです。 もちろん魚だけでなく野菜や米なども 殆どの食材が本土から届くので 農業をする人はほとんどいないという 非常に自給率の低い島なのです。 でも お土産物屋さんには 島で採れた果物、島で採れた野菜として販売されているのが ちょっと悲しいです。 入港した日は ストレッチのクラスがありません。 今まで そんなことはなかったので びっくり。 なんでなんだろう? 運動をしていなくても しっかり食べてしまいます。(笑) 今日も朝食は まず和食で済ませます。 りんご風味酢 オクラの芥子和え 味付け大榎 卸し大根 筑前煮 のどぐろ開き しじみの味噌汁 香の物 白御飯 温泉卵 納豆 リドカフェへ移動して ヨーグルトとトマトジュースを さあ、テンダーボート(非常用救命ボート)と 地元漁船で上陸します。 テンダーボートは 非常時に 130人くらいのることができる大きなボートです。 9:20集合の 「島内の固有植物ガイドツアー」に 申し込んでいます。 地元の漁師さんがワゴン車を自分で運転して ガイドするというので期待薄だったのですが、 運よく 私のガイドさんは 石垣島の植物を調査しているうちに この島に住み着いたという 地元では有名な専門家だったので とても詳しい説明を聞くことができました。 島は溶岩でできた『海洋島』です。 土の部分が非常に少ないので、動植物が生息できる範囲が年々少なくなっています。 昔大陸とつながっていた『大陸島』と異なり 固有種が多く生息しています。 植物(維管束植物)で36%、昆虫類で28%、陸産貝類では94%にもなります。 このような島の生物は 「海(Wave)」「鳥(Wing)」「風(Wind)」の 3つのWによって運ばれてきて生息したものです。 海を渡ってきた生物ですから、淡水魚はいませんし、蛇もいません。 ただ、人間によって持ち込まれた野ヤギが 希少種を食べつくしてしまったため、 世界遺産になった今では 固有種を保護することに尽力久しています。 小笠原では セミが鳴くと「秋が来た」と思い 紅葉するのは 「モモタマキ」という樹木だけです。 夏の最高気温が30℃、冬の最高気温は15度という環境のなかでも四季を感じたい、、、 と思っている島民の気持ちは わかるような気がします。 『長崎展望台』からみた 海の色の美しさにため息です。 「長崎」というのは 終戦後、アメリカ人が「Long Coop」という名前を付けていたので そのままの日本語に訳したものです。 さらに 山奥に車で走入り、途中から歩いて 『中央山山頂』へ。 戦前はサイパンなど南洋諸島への中継基地として重要な役割を果たしていた小笠原諸島も 戦争末期には 多くの島民が本土に強制疎開させられ、戦後も島に戻ることができませんでした。 その間に アメリカ人がアリゾナから持ち込んだというトカゲが生息し、いまなお 自然体系を壊す元凶になっています。 1968年 6月に小笠原は日本に返還され 島民たちが帰島することができたそうですが 島内のあちこちに 日本軍が残していったレーダーの基礎や防空壕などが 残っています。 きちんと維持されるでもなく、撤去されるでもなく、、、、。 大村湾に 飛鳥が見えますが、小さいので QMⅡのような迫力はありません。 でも 白くて 清楚で いい感じです。 父島には 川らしき川はなく、島で一番大きな「八ツ瀬川」も淡水ではありません。 土が少ない溶岩質の島なので 雨水を浄化することができず 川の水は濁っています。 島の東に位置する「小港海岸」へ。 切り立った崖上のところが多いので 砂浜で海岸まで降りることができる場所は貴重です。 ここでツアーは終わり 自由行動時間になります。 島のメインストリートにある郵便局へいき 風景印をもらいます。 今まで集めた風景印の中でも この小笠原郵便局の風景印は 貴重品かもしれません。 お昼ご飯は 事前のリサーチで 平成4年の天皇行幸の際にも 腕を振るったという「丸丈」で 島の名物料理、「亀の煮込み」「ソデイカの刺身」「島寿司」「亀のお寿司」を食べました。 亀は癖がなくてコラーゲンたっぷり。 島寿司は 醤油に付け込んだ鰆を わさびの代わりに「西洋からし」を付けて 食べます。 午後のツアーまで時間があるのですが、あまりの暑さに ちょっと休憩。 父島の人は あまりに真っ黒に日焼けしているので 異国人のようです。 村を歩けば マンホールに出会います。 15:30 飛鳥の初寄港のサービスで 三日月山展望台へ。 遠くに母島が見えますが、現在 激しい噴火が続いている西ノ島は 小笠原から かなり離れているので 見えません。 「乾性低木林」の小笠原の山は 木陰が非常に少なくて 日差しが刺さるようにきつく 山歩きをする気になりません。 早々に船に引き上げました。 今日のベストショット! シャワーを浴びて ひと休み。 今夜のショーは イリュージョン。 夕食としては 初めての和食です。 アルコールは 飛鳥オリジナル櫻正宗(兵庫県灘) 非常にまろやかでおいしいお酒でした。 柿の白和え 鮪、帆立、お造り盛り合わせ 島寿司 鯛胡桃味噌焼き はもと人参、胡瓜の土佐酢掛け 阿波尾鶏の寄せ鍋 香の物 メロン そして夜食は 焼きおにぎり(撮影を忘れる) 大浴場グランドスパを 貸切状態で 深夜風呂 25:00 やっと 寝の谷へ. 今夜は このまま 沖泊まりします。
by saint-arrow-mam
| 2014-09-23 00:00
| 小笠原クルーズ
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Comments(2)
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okadatoshi at 2014-09-26 11:20
父島に定住している方は、どういう構成なんでしょうか。
過疎化や高齢化の中、これだけ離れて「日本の島」住んでいる方の意識に興味があります。 観光収入がメインと思うのですが、内地からの移住者も多いのでしょうか。 エトランゼとしての束の間の寄港ではなかなか分かりにくいかもしれませんね。 中学まではありそうですが、高校は下宿で都内なのかなぁ。
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okadatoshi様
昔から島に住んでいる人が、全員戦後一旦疎開させられていたものの 本土復帰の時には 戻ってきた人が多かったそうです。 そのうち マリンスポーツが盛んになり、若い人たちが次々に移住し、 その子供たちができ、人口が増加していたそうです。 新しい都営住宅が建っていましたが、基本的に 島の土地は売買しないそうなので 不動産屋さんはありません。 高校は島内にあり、1学年20名程度いるそうです。 診療所は1か所のみで 産婦人科がありません。 昔は助産婦さんの手を借りて産んでいたそうですが、東京都の通達で妊婦さんは東京へ渡ってお産をしなければならなくなり船に乗れるぎりぎり11か月まで島にいても 検診や何かで半年は東京に住むことになるそうです。 ちなみに 定期航路船の小笠原丸は 片道5〜6万円もかかり 島の人は20%引きだといっても 往復すると結構負担になりそうです。 島内に 火力発電所ができ 夜 クーラーをつけてテレビを見ることができるようになったそうですが、それまでは 島中が停電するということが何度もあったそうです。 脈絡のないメモからなので申し訳ありません。
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