高橋名人 ラスト蕎麦

 広島の豊平という山奥の町に 一人の蕎麦名人が やって来て道場を開き
 豊平町を「そばの里」と名付けて 町おこししました。

 「名人の蕎麦が食べたい」というニーズに応える形で 土日のみ小さなお店がオープンしたところ
 山奥なのに 朝早くから 行列ができるようになりました。

 いまやこの道場で修業をした弟子が全国に存在するという 
 蕎麦の世界のカリスマ=高橋名人のことを知らない広島県人は 少ないかも。

 食に疎い私ですら 広島の中心部から 車で1時間以上かかる豊平にある名人のお店 「達磨」まで
 わざわざ蕎麦を食べに行ったことが 何度かあり、ブログにも残しています。

     http://runslowly.exblog.jp/11699503/

     http://runslowly.exblog.jp/19097681/

 実は その名人が 来月 大分県に移住することになり 今月の6日にお店を閉じられました。

 広島では テレビ局が特番を組み、新聞でも大きく取り上げられて 時の人になっています。

高橋名人 ラスト蕎麦_d0174983_13253286.jpg


 最後に 高橋名人の蕎麦を食べようと 閉店前日に徹夜で並んだ人もいたそうで
 改めて 名人の根強い人気のほどを 知らされる結果となりました。

 これからは 一番弟子が 広島市内でお店を開かれるそうですので
 また 名人直伝の蕎麦を食べるチャンスがあるかと思います。

 ただ 広島では おいしい蕎麦といえば 「達磨」が一番でしたので
 山奥まで車を走らせて 食べに行ったのですが、
 ここ数年 「蕎麦文化」が発達したお江戸に暮らしていると 
 正直 あっちでもこっちでも 美味しい蕎麦を 食べることができるので、、、。

 それよりも  全国的に名が知れた名人が 引退ならともかく 他県に移住されてしまうことのほうが
 さびしい気がします。
 
by saint-arrow-mam | 2015-05-10 06:00 |    和食 | Comments(4)
Commented by okadatoshi at 2015-05-10 06:54
年齢的においしいものを少量でいいからじっくり味わって食べたい昨今です。

ほんとうに確かなものと分かる自分の味覚が本物か?
周りの評判に単に流されているだけではないか? 
という”斜め目線”が混在する年代でもあります。

名人と言われ続けているキャリアを70歳になっても保ち続けることは
並みの努力ではないと思います。

蕎麦打ちを通して”道”を究めたのか、大きな経済力学に乗せられての移住なのか。
大分へ移住するにいたった本当の動機が何なのか興味がありますね。
Commented by shinmama at 2015-05-10 10:42 x
okadatoshi様

味覚障害で なにを食べても苦みを感じて食べることができない人が 
生まれ育った場所の水だけがおいしいと感じるというテレビを見たことがあります。
人それぞれに味の記憶があり 
人それぞれに美味しいと感じるものが異なっていると知りながら
私は マスコミや口コミに迎合して 
美味しいと評判のお店に行ってみたくなります。(笑)

なぜ大分なのか、、、
私も興味があります。

Commented by kazewokiru at 2015-05-10 12:16
shinmama様

昔、大分に居る知人の誘いで湯布院一番(知人談)の
蕎麦屋に行った事が有ります。
その蕎麦を見て驚きました。
お団子のようなお餅のような、、、蕎麦粉を丸めてありました。
蕎麦通の方ならご存知でしょうけれど、素人の僕にはツルツルが良い。

何事も続ける事に意義を感じますが、ご本人が一番無念でしょう。

今日は『母の日』ですね。
Commented by shinmama at 2015-05-10 14:29 x
kazewokiru様

お団子のような蕎麦、、、、、、うーーーん、私もつるつるがいいです。(笑)

広島にはうどんやさんは多いのですが、蕎麦屋さんは ほとんどなく
うどん屋さんで 蕎麦を食べます。
きっと昔から 広島県には蕎麦の文化がないのでしょう。
それだけに 高橋名人の存在は大きかったのですが、残念です。

そうそう母の日なんですよね。
病院に 花を持っていきましたが Shingranmaは お見舞いだと思ったようです。
まあ、 両方の意味ですけど、、、。(笑)


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