「迎賓館赤坂離宮」と「明治記念館」


 2016年の4月「迎賓館赤坂離宮」が 一般に公開されることになったときに、
 テレビの特番で その内部を見る機会がありました。
  ハプスブルク家の宮殿やケンジントンパレスの内部に比べると 赤坂離宮はイマイチだったので
 見に行きたい とは思いませんでした。

 でも 昨年の12月 S大学の『宮廷建築家片山東熊〜日本の建築を追求した人生〜 』という講座を受講してみると、
 自分の目で 当時の確認してみたいと思う点が、、、。

   ブログ → http://runslowly.exblog.jp/26194316/
 
 個人で予約することもできるので ボッチで行くつもりでしたが、
 Shinpapaも行きたい というので 待ち時間がない
 クラツーの「迎賓館赤坂離宮と明治記念館」のツアーで、、、。

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 9時半に JR四ツ谷駅に集合し、歩いて迎賓館へ。
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 ツアー(46名)は優先して 開館前に中に入れてもらいましたが
 セキュリティーチェックは 10時からでないと始まらない?? なんのこっちゃ。
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 団体チケット(800円)を受け取り解散、2時間の自由見学となります。
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 「本館」と「主庭」、「前庭」の順に見学し、逆戻りはできません。
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 特に本館内部は 効率よく見学できるように 見学ルートが決められています。
 内部は 撮影不可。
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 << 花鳥の間 >>
「花鳥の間」という名は、天井に描かれた36枚の油絵や、欄間に張られた錦綴織、壁面に飾られた30枚の楕円形の七宝などに花や鳥が描かれていることに由来します。周囲の腰壁は茶褐色のシオジ材で板張りしてあり、その壁の中段を飾るのが七宝です。下絵は日本画家の渡辺省亭が描き、明治期の七宝焼の天才・涛川惣助が焼いたものです。
この部屋は、主に国・公賓主催の公式晩餐会が催される大食堂で、最大130名の席が設けられます

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 日米首脳会談の際、この部屋で、、、。
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 << 彩鸞の間 >>
「彩鸞の間」という名は、左右の大きな鏡の上とねずみ色の大理石で造られた暖炉の両脇に「鸞」(らん)と呼ばれる霊鳥をデザインした金色の浮彫りがあることに由来します。白い天井と壁は金箔が施された石膏の浮彫りで装飾され、10枚の鏡が部屋を広く見せています。
晩餐会の招待客が国・ 公賓に謁見したり、条約・協定の調印式や国・公賓とのテレビインタビュー等に使用されています。

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 アウンサンスーチー氏と この部屋で、、、。
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 << 階段 と 2階大ホール >>
 階段を上がれない賓客のために 黄金の扉のエレベーターが増設されていました。
中央階段を上がったアーチ状の天井の南北には、南が兄朝日が昇る風景、北側に夕日が沈む風景の油絵がついで描かれており、その中央には菊の御紋章が飾られています。2階大ホールの天井高は約8m。イタリア産の8本の大理石の円柱によって支えられています。
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 朝日の間は修復中ですが、小磯良平の絵はじっくりとみることができました。
2階大ホール正面の左右の壁面には2枚の大油絵(小磯良平画伯作 向かって左側は「絵画」、右側は「音楽」)が飾られています。
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 << 羽衣の間 >>
 中2階にオーケストラ・ボックスがつくられており、この部屋が舞踏会場として設計されたことがわかります。
「羽衣の間」という名は、謡曲の「羽衣」の景趣を描いた300平米の曲面画法による大絵画が、天井に描かれていることに由来します。3基のシャンデリアは迎賓館で最も豪華なもので、およそ7,000個もの部品で組み立てられており、高さは約3メートル、重さは約800キログラムであり、壁は楽器、楽譜等をあしらった石膏の浮彫りで飾られています。
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 宮廷建築家の片山東熊の総指揮の下に、当時の一流建築家や美術工芸家が総力を挙げて建設した、
 日本における唯一のネオバロック様式の西洋風宮殿建築の「赤坂離宮」ですが
 肝心の東宮御所として使われることは あまりなかったそうです。

 昭和になり、迎賓館として利用するため、村野藤吾の設計で大改築が行なわれたので、
 片山東熊のオリジナルが どこに残っているのか はっきりしませんでしたが、
 S大学の講習会を受けたときに 自分の目で見たいと思っていた ”天井の高さ”と”壁紙の文様”を しっかりと確認し、
 講習の際にいただいた資料を手に、オリジナルだろうと思われる装飾部分を見つけながら
 時間をかけて 見て回りました。
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 << 主庭 >>
 主庭から本館を見ると、シェーンブルン宮殿に雰囲気が似ているような気がしますが
 建物は 比較にならないほど 小さいです。(笑)
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 国宝となっている 噴水越しに、、、
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 いたるところに つけられている菊の御紋章が 眩しい!!
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 << 前庭 >>
 前庭から 本館を見ると 逆光、、、ということは 建物の方角は 全室南向き。
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 この正面玄関に立って 海外からの国賓や公賓をお迎えになる 皇族の姿を テレビでよく見ます。
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 でも その屋根に 鎧兜の彫刻があるとは 知りませんでした。(笑)
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 門から表面玄関までの石畳を歩くことは なぜか許されていませんでしたので
 画像には映っていませんが、向かって右側の塀に沿って 歩きます。
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 青空に映える 白くて立派な門扉は ケンジントン宮殿に似ています。
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 歩いて15分程度で 「明治記念館」へ。
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 この中のレストランで 昼食のカレーをいただきます。(ツアーに含まれています)
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 レストランは明治21年に建てられたもので、
 明治天皇が伊藤博文にこの建物を下賜され、彼が大井村の自邸に移したものを
 大正7年に明治神宮外苑の造営にあたり、再度この地に移築されたものだそうです。
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 その後、「憲法記念館」と称され、皇室関係の諸行事に使用されていたものを 
 明治神宮の結婚式場として 一般に公開されています。

 ちなみに 東京で時々会うShinpapaの同級生は ここで披露宴をしたそうです。

by saint-arrow-mam | 2018-02-14 12:21 |    1900年以前 | Trackback | Comments(8)
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Commented by よし坊 at 2018-02-14 14:09 x
へ〜〜ェ、クラツウにはこんなツアーも有るんですか!曾て、RXRで何所ぞの大使館で大使と会食するプランがありましたが、どなたか参加したと言う話を聞きましたでしょうか?どんなだったのか聞いてみたいです。
晩生な我が家の梅は家主と同じで未だ一輪も咲いていません。隣は五分咲紀なのに。
Commented by okadatoshi at 2018-02-14 18:03
1月に上京した時に、大雪警報が出なければ、ここも見学先の候補でした。
小磯良平の芸大の両学部の絵には興味があります。
Commented by shinmama at 2018-02-14 18:37 x
よし坊様

広島ではクラツーは あまり活躍していませんが、
お江戸では ほぼほぼ独占状態です。
ちょっと行きにくいレストランに みんなで行くツアー?年齢別のツアーなどユニークな企画もあります。
今回のように現地集合現地解散というツアーの種類も非常に種類が多く、
歴史、音楽、写真など それぞれの趣味に特化したツアーもあり、
スケジュール手帳を見ながら とりあえず予定をいれています。

梅は 気(木)難しいですね、、、。(笑)
Commented by shinmama at 2018-02-14 18:47 x
okadatoshi様

噂では 朝九時に予約だけ取に行って、実際に見学できるのは午後から、、と聞いていたので、
ツアーで申し込む方が楽だと思ったのですが、平日はそれほどでもありませんでした。
ただ、内部を傷つけることが無いように、見学通路が非常に狭くしてあり、入場数も部屋部屋でチェックしていたので、団体が来ると大変そうでした。

壁の七宝細工にしても 人間国宝と言われる方の作品ですので、一つ一つに迫力がありました。
次の上京時に お時間がありましたら 是非 足をお運びください。
Commented by zuxtotabi at 2018-02-15 20:38
ほう~このようなツアーがあるのですね。まさに知らない世界。
よし坊様が書いておられるようなR×Rでのプランは見たことがありましたが、、、、。
今頃になって思うのは、東京っていろいろな見所があったんだ。・・・と思うばかり。
東京に住んでいる頃は、仕事、仕事と時間に追われるばかりで時間的余裕も心の余裕もなかった気がします。
今ならあれやこれやと面白く興味が持てる町だった気がします。
Commented by shinmama at 2018-02-15 20:46 x
ニャン様

音楽、美術、建築物、講演、庭園、どれをとっても 東京は恵まれていて、本当にうらやましく思います。

近年、外国人も多く住み、大都市にはそれなりの問題も多くあると思うのですが、
地方との格差は 歴然としています。

高い家賃を払って、せっかくお江戸にいるのですから、
あっちもこっちも行っておきたい、見ておきたいと思っています。
Commented by きぬえ at 2018-02-16 09:02 x
クラツーで、このツアーに行きたいなぁと思いながら、そのままになってしまいましたが、、、
やっぱり、行けば良かったです!、(>_<)
Commented by shinmama at 2018-02-16 11:14 x
きぬえ様

迎賓館が一般公開された当初は 大変な混雑で予約が取れず、
ツアーに参加するしかなかったようですが、
今は平日であれば個人で行かれても 大丈夫だと思います。

豪華な宮殿の飾りつけ、、というより、国宝級の工芸家の素晴らしい作品の展示会という感じですので
美術館に行くようなイメージです。

国賓が来日していない日にお時間があるときに 
ふらりとお立ちよりになられては いかがでしょうか?
ものものしい警備員の数に驚かれると思いますけど、、、。(笑)


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