女優の樹木希林さんが 15日に 死去。
数年前から彼女が全身癌であることは マスコミの報道で知っていましたが、
6月に、「万引き家族」で 彼女の素晴らしい演技を見て 感動した所へ届いた訃報でした。
たまたま映画の中で 彼女が自宅で死んだ老婆の役を演じたせいか
そのシーンが思い出しされ、訃報がなんだか現実味のない 絵空事のような気がしています。
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https://runslowly.exblog.jp/26947229/ 映画以外に、彼女の出演した広告の中で 強く印象に残っている作品が2つあります。
1つは「フジカラー」のCMで、、、 フィルムを現像に出していた時代に 樹木さんと岸本加世子さんの軽妙なやり取りで 大ヒットしたCMです。
「そうでない人は それなりに」という言葉を やたら連発していたことを覚えています。(笑)
もう一つは 「宝島」の広告で、、、 英国の画家ジョン・エヴァレット・ミレイの名作「オフィーリア」をモチーフに、
安らかな微笑みを浮かべた樹木さんが 森の中で1人、水面に身を横たえているデザインのものです。
「死ぬときぐらい 好きにさせてよ」というコピーの下に、
「人は必ず死ぬというのに。
長生きを叶える技術ばかりが進歩して
なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。
死を疎むことなく、死を焦ることもなく。
ひとつひとつの欲を手放して、
身じまいをしていきたいと思うのです。
人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。
それが、私の最後の欲なのです」
とのメッセージが添えられています。
私が見たのは 地下鉄の構内に貼られていたポスターだったと思うのですが、
初めてこの画像を見たときには 彼女がモデルとなっていたことの重さに 衝撃を受けました。
有名人の訃報をブログにするのは 極力避けようと思っているのですが、
彼女のファンのひとりとして、今回は ブログに残すことにしました。