終日航海の間に1時間時計を進め 時差調整をしました。 鳥取県の境港から ウラジオストクまで韓国経由の定期便が 週1便あるので 近いはず と思っていましたが、思っていたより 遠い位置にありました。 ロシア語で 発音してもらうと「ウラジオストク」と聞こえ 日本語と似ています。 でも 英語では 「ヴラジヴォストク」と 言うらしく 英語圏の人と会話をする際に 「ウラジオストク」と言っても 通じませんでした。 私には 2度目のロシアの都市であるウラジオストクですが 12:30に入港し、19:00に出港します。 ロシアに入国するには ビザが必要ですが、 クルーズの場合は、船会社が主催するエクスカーションに参加すれば ビザは不要です。 選択肢としては、、、 1. 個人であるいは旅行社を通して ロシアのビザを取り、個人で観光する。 2. 船の主催するエクスカーション(英語)を利用して 観光する。 3. 日本の代理店の主催するエクスカーション(日本語)を利用して 観光する。 4. 下船しない。(観光しない) ということで 前回観光したコルサコフでは下船せず、ウラジオストクだけ JTBを通して 日本語ツアーに申し込むことにしました。 ただ、日本語ツアーは 3時間のウォーキングツアー1種類のみで 選択の余地はありません。 昨日までは 好天続きで 暑かったのですが、この日は あいにくの雨。 でも 涼しいわけではなく、ムシムシしています。 船が着岸したのは 近代的な 国際客船ターミナル 「海の家」です。 目の前に見える「金角湾大橋」の美しさが印象的な グッドロケーションです。 晴れていたら こんな感じに見えるはずでした。 エクスカーションに参加する場合、事前に船会社を通して書類を提出し、ロシアへの入港審査は完了していますので、 下船口では 厳しい目つきのロシアの入国審査官に パスポートを見せるだけですみました。 8人程度の日本人グループが 5つで それぞれのグループに ガイドが2人付きます。 ガイドさんは いずれも 日本語を勉強しているロシア人大学生たちで とても 流暢な日本語を 話してくれます。 ただ、彼女は英語が話せないので、日本語が通じないときには 会話のしようがありませんでした。(笑) 港のすぐ裏手に シベリア鉄道の始点である 「ウラジオストク駅」があります。 駅舎は 1912年にモスクワのシベリア鉄道終着駅を模して建てられたもので 古代ロシアのテレモーク(伝統木造住宅)をイメージさせる外観です。 私には なにより見たかった シベリア鉄道の終点をあらわす キロポストでしたが 同じグループの日本人は 誰一人として興味を感じなかったようです。 モスクワ駅からの距離を聞くと 9288kmと ガイドさんから即座に答えが返ってきました。 よく勉強してます。(笑) レーニン像の周辺には 驚くほど 沢山の 隣国人の観光客グループがいて 正直 ガッカリしました。 アレウーツカヤ通りを 東に行ったところで 階段を上がると そこに立っていたのは 王様と私の舞台衣装を着た 「ユル・ブリンナー」でした。 へえ、彼はウラジオストクの出身だったんだ。 「アルセーニエフ記念沿海地方博物館」 ロシア極東地方の探検家、人類学者として知られるウラジーミル・アルセーニエフの名前を冠した博物館ですが 黒澤明監督作品「デルス・ウザーラ」の主人公 が この人です。 館内は1,2階が常設展示で、石器時代から満州族が築いた金王朝、ロマノフ王朝時代までの展示が収められていて 英語の説明文もあり、多くの民族が往来した沿海地方のユニークな歴史を 容易に学べるようになっています。 でも、日本人のおじさんのひとりが 全く関係のないバルチック艦隊の事を 聞きもしないのに 誰かれなしに 得意げに話すのです。 必ず、いますよね、、、こういう 迷惑なおじさん。 アムール湾に抜ける通りを歩いたあと、、、 アドミラーラ・フォーキナ通りを 引き返して 噴水通りを通って 中央公園に 「沿海地方のホワイトハウス」と言われる 沿海地方政府本庁舎は 遠くから見るだけ。 内部を見たかったなあ。 革命戦士広場には ソビエト政権樹立のために活躍した戦士の像が立っています。 最後に お約束の お土産物屋さんへ行ってから、船に戻ります。 実は 下調べの時に、日本とウラジオストクを繋ぐ活動をしている「モルグン・ゾーヤ」さんのことを知り 彼女が どのような活動をしているのか などが書かれた 資料を持って行きました。 すると ガイドをしてくれた ロシア人学生が その資料を見て 「大学で 彼女から日本について 教えてもらっている。 今回も 事前に特別講習を受けてきた」と 興奮して話しかけてきました。 私が 彼女について書かれていることを 簡単に説明すると 目を輝かせて聞いていましたが お互いに 身近に感じ合う 良いきっかけになった気がします。 定刻に出港、、、、 いつか ロシアのモスクワには 陸路で 行きたいものです。
by saint-arrow-mam
| 2019-08-09 00:00
| (MD)ロシア・日本周遊(’19)
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