京都駅周辺、七条通に 見慣れぬロゴの描かれた 垂れ幕がいっぱい下がっていました。 ICOMって 何? と ホテルの部屋で 調べると、、 ICOM(International Council of Museums:国際博物館会議)は、ミュージアムの進歩発展を目的とした世界で唯一かつ最大の国際的非政府組織です。1946年に創設され、2019年には世界138の国と 地域から44,500人のミュージアム関係者が、加入しています。 そして、ICOM全ての委員会が一堂に会する大会が3年に一度、世界のどこかで開催され、2019年には この大会が京都で開催されることになりました。 大会期間は約1週間。基調講演、パネルディスカッションなど全体会議の他に、国際委員会ごとのセッションや、メイン会場から離れたオフサイトミーティング、見学ツアーなどが実施されます。また 博物館や文化施設、地元行政の協力のもと 様々な市民向けイベントも開催されます。 とのことでした。 今回は 体調も良くないので 2日目の午前中は 出かけずに体力温存している予定でしたが、 ムズムズ虫が騒ぐので、朝一番で ホテル(京都駅)から一番近い 京都国立博物館に 歩いて行って見ることにしました。 京都国立博物館内には 2つの建築物があり、 今回は そのうちの「平成知新館」に展示されています。 (2015年7月から改修工事でクルーズされていた「明治古都館」の足場が取れていましたので、明日のブログに) 展示品の年代が幅広く、作品の形態も多岐にわたることから 的を絞りにくい感じがしましたが ICOMのために 国宝展かと思う様な作品が沢山集められているのに 入場料が大人520円というのは安すぎる!! 「中世絵画ー江戸絵画の華」の展示室では 国宝展、、には必ず出品される 日本最大の絵画流派、狩野派の代表作 建仁寺所蔵の 国宝「風神雷神屏風(俵屋宗達筆)」を始め 「雪汀水禽図屏風(狩野山雪筆)」 、国宝 「夜色楼台図(与謝蕪村筆)」 「大和美人図屏風(河鍋暁斎筆 )」など 見ごたえのある作品が並んでいました。 「近世絵画ー京都の寺院障壁画」 の展示室では 重文 「雲龍図(海北松筆)を始め 国宝 「花鳥図襖(狩野永徳筆)」、 重文 「山水図襖(長谷川等伯筆)」 の 本物を見ることが出来ました。 解説にも書かれていますが、最近では 複製技術が発達していて 寺院では 複製画しか見ることが出来ないことが多くなっています。 建物の中で その置かれた雰囲気を知るには 複製画でも良いのですが、 絵画として楽しみたい時には 間近から本物が見たいと思っていましたので 絶好のチャンスでした。 「肖像画ー京の古寺と大画面の肖像画」 の展示室では 中世前期に遡るものの中で、等身大やそれ以上の姿を表した大型の肖像画の代表作である 神護寺所蔵の、「伝 源頼朝像」 と 「伝 平重盛像」の存在感が光っていました。 開館直後の 静けさの中でじっくり見ることが出来たことは とても気持ちが良く ふさぎがちだった気持ちが 和みました。
by saint-arrow-mam
| 2019-08-28 09:54
| 美術・スケッチ
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Comments(8)
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TanMatsui at 2019-08-28 10:16
icomについては 美術関係の内容ではありませんが、9月に広島で
次の催しが予定されています。 http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=88914 この会議に出席することはしませんが、 この前後に ここの界隈にウオーキングしてみたいと想っています。
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よし坊
at 2019-08-28 13:08
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これはまた、すごい!!本物を見たいです。
その前に垂れ幕の写真を見た瞬間【韓国で嫌日・不買運動】の連中が掲げているプラカードだ!と早とちりしました。あのニュースを見るたび聞くたびイライラしているものですから つい、、、 朝ご飯のイラストと写真が変わりませんね!見本と実物が違いすぎることが多いのに正直で良いです。
Hiro様
そもそも秋になると いろんなスポーツの祭典が予定されているので オリンピックを 暑い夏の時期にやらざるを得ないという話ですね。 年々、秋は 文化のイベントもスポーツのイベントも多くなり、 ブロガーとしては取材先に不自由しなくなりますが、、、。 広島には9月の後半に帰るつもりでいますが、どこまで、何ができるのやら、、、。
よし坊様
京都は外国人だらけ、、、東京も多いと思いますが、やはり京都にはかないません。 学会などで利用する団体も多いのでしょうね。 イラスト見たときには、「しまった、他のレストランにすればよかった」と思ったのですが 出てきた料理を見たら 美味しそうで安心しました。 でも 次はビッフェのレストランに行く、、とShinpapaが言っていましたので 彼は気に入らなかったのでしょう。
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パンジー
at 2019-08-28 15:09
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「浮橋」は、お昼を予約なしで頂ける便利なおみせです。
そして京都にしてはリーズナブル。 とにかく観光客が集まりすぎて、どこに行っても行列なので… ICOMが始まったらまた人が増えるかもしれませんね。 でも京都の込み具合に辟易した観光客が、奈良に流れてくるようです。 奈良にもお金を落としていただけるとありがたいのですが…
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saint-arrow-mam at 2019-08-28 15:22
パンジー様
そうなんです、お昼リーズナブルですよね。 ずっと改装工事をしていて使えなかったんですが、やっと工事が終わりました。 入口の場所も変わり、びっくりしました。 東京の旅行パンフレットも 奈良をとりあげていることが多くなりましたので 今からブームかも、、、。
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うつきよう
at 2019-08-28 23:12
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1946年とは、ずいぶん前に創設された組織なんですね。
私(私たち)が生まれる8年も前ですものね。 60有余年生きてきて、全く知りませんでした。 本物を見る価値は何物にも代えがたいですね。 絵筆の勢いとか、絵の具の発色とか、 映像化する技術が進歩したとはいえ、 実物には敵いませんものね。
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saint-arrow-mam at 2019-08-29 08:40
うつきよう様
最近、取り返しのつかないことをする人がいるので、 以前は近くから見ることができていた文化財を 遠くからしかみせてもらえなくなった気がします。 博物館のパンフレットを見ると 「保存を考えて、複製が展示し、博物館に寄贈する寺社が年々増えている」 と書かれていますので 現地で雰囲気を、本物は博物館で、、、という傾向が強くなるのだと 勝手に理解しています。 はい、実物は実物、本物は本物を感じさせる 風格がありました。
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