1 ![]() 日本人の大好きな 画家フェルメール。 それゆえ、アメリカでも ドイツでも イタリアでも 美術館に行くと ツアーガイドさんは 何より先に まず フェルメールの絵を紹介してくれます。 嫌いではないですが、へそ曲がりな私は フェルメールだけが 特別扱いされることに ちょっと 引き気味なんです。 とはいえ、過去に複製とはいえ 多くの作品を 見たときには 感動しましたけど、、、。(笑) ブログ → フェルメール・センター銀座 https://runslowly.exblog.jp/15621519/ 人気があるので チケットが 2,700円と高価な上に、 連日 多くの来場者が押し寄せているようだったので、 美術展に行くのは あきらめていました。 ところが数日前の事、オカリナの仲間が 「フェルメール展」のチケットを購入したのに 当日 行けなくなったので、、、、と チケットをくださったのです。 チケットには 11月17日 9:30~ と書かれています。 日時指定のある 美術展のチケットを見るなんて 初めてです。 ![]() なんと、フェルメール展は 日時指定入場制です。 ![]() でも 先日 上野に行ったときに 美術館の前に長蛇の列ができていたのは何だったのかな? 念のため 開館の10分前に上野に行ったところ なんと、時間指定のチケットを持っていても 並ばなければならないのでした。 アンビリーバブル!!! ![]() ![]() 通常の美術展よりも 離れた位置にロープが張られており、絵に近づくことはできません。 しかも 額にはガラスがはめられているので、遠くからでは正直、本物か印刷かどうかすら わかりません。 その結果 1枚1枚の絵の前に進み出るまで、じりじりと牛歩。 そして 一番前列まで来たら、目を皿のようにして 隅から隅まで見るのです。 係の人が 「この時間は空いています、、、じっくり見ることができますので 前の人を押さない様にしてください」 と言ってます。 これで、、、空いてる???? ふーーーーー。 ![]() 美術展にしては珍しく、1枚1枚の絵の解説が描かれた冊子をもらいましたので、 その解説文をブログに残します。 ![]() ![]() 1654~1655年頃 「ルカによる復音書」に登場するマルタは給仕に忙しいが 妹のマリアは キリストの話に聞き入り手伝わない。 キリストはマリアを指さしてマルタにこう語る。 「マリアは良い方を選んだ。 現在知られるフェルメールの作品で 最も大きく、 聖書に取材した唯一の作品。 ![]() 1658~1660年頃 フェルメールの絵のなかで最もよく知られる傑作のひとつ。 穏やかな光が入る簡素な部屋で、 若い女性が牛乳をゆっくり鉢に注いでいる。 おそらくパン粥を作っているのだろう。 女性、そしてパンや籠、水差しなど室内の静物の ひとつひとつが、まるで手で触れるかのように そこに存在している。 ![]() 1661~1662年頃 女性が口にあてるワイングラスは ほとんど空で、 男性が継ぎ足そうと待っている。 テーブルや椅子に置かれた楽譜やリュートは男女の「愛」を暗示する。 一方、部屋の窓にの紋章には、馬の手綱を持つ女性が描かれる。 この女性像は「節制」の擬人像で色恋沙汰を戒める寓意であるという。 ![]() 1662~1663年 画面には1人の女性しか描かれていないが、 手前に引かれた椅子や、床に置かれた楽器ヴィオラ・ダ・ガンバと 楽譜は もう一人の奏者の存在を暗示する。 窓の外に向ける視線の先には、彼女と演奏するはずの、 あるいは演奏を終えた人物がいるのかもしれない。 ![]() 1662~1665年頃 窓から光が差し込む室内で、女性が真珠の首飾りを結ぼうと リボンを手に、壁に架かる鏡を見つめている。 テーブルの上には盥(たらい)や白粉(おしろい)のパフが置かれ、 身支度の最中だろうか。 嬉しそうな表情としぐさが、画面中央に大きく空いた白い壁を 背景に浮かび上がる。 ![]() 1665年頃 机に向かい手紙を書く若い女性が、ふとこちらに顔を向けて微笑む。 女性は個性的な相貌(そうぼう)で、おそらくモデルのいる肖像画だろう。 黄色い上着は、フェルメールの財産目録に記されたものと同一とみられ、 ≪リュートを調弦する女≫や≪真珠の首飾りの女≫にも描かれている。 ![]() 1665~1666年頃 強い光がハレーションを起こし、女性の姿はぼやけて焦点が合っていない。 現在の写真機の原型であるカメラ・オブスクラを活用したことで知られる フェルメールは、本作でも写真であれば、明らかな失敗作となるところを 巧みな視覚効果として生かすことで劇的に仕立てた。 ![]() 1670~1671年頃 手紙を書く女主人が俯(うつむ)いているのに対し、 主役のように画面中央に立つメイドは 視線を窓の外に向ける。 背景の絵画は旧約聖書の一場面「モーセの発見」。 この手紙がラブレターならば、女主人の恋はモーセの生涯のように 運命づけられているのだろうか。 フェルメール後期の傑作。 ![]() 買った絵葉書の方が 細かな部分までよくわかる、、 とは口が裂けても 言わないぞ!! ▲
by saint-arrow-mam
| 2018-11-18 08:28
| 美術・スケッチ
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