カテゴリ:  美術・スケッチ( 70 )

第74回 『春の院展』


 恒例の『春の院展』の作品を 日本橋の三越へ見に行きました。
  
 今年の院展の応募点数 779点で そのうち 入選点数 193点。
 それに 同人作品点数の37点を加えた 330点が出品されています。

d0174983_17340108.jpg


 広島に『春の院展」が来たときに 都合がつけば見に行っていましたが
 広島会場は会場が狭いために、大きな作品を 近い距離で見なければならず
 全体を見ることが難しいので、残念に思っていました。

   春の院展 広島会場 ブログ  → https://runslowly.exblog.jp/11728592/

 一方で 東京の会場は 広くてとても良いのですが、 
 なにせ人が多いので 朝一番で出かけました。
d0174983_20352739.gif

 パンフレットには 比較的 カラフルな絵画が取り上げられていましたが、、、

d0174983_17340480.jpg

 入選した絵画のほとんどは どれもこれも 白〜灰色の色合いで 同じ手法で描かれていることに驚きました。

 凸凹を活かした立体的な描き方で 無彩色の背景の中に 
 主題とするモチーフが白く浮き出るようなイメージに描かれているのですが
 無学な私には その描き方の名前を知りません。

 きっと 音楽にも流行のリズムがあるように、
 絵画にも 流行の描き方、、、というものが あるのでしょうね。
 

by saint-arrow-mam | 2019-04-08 06:00 |   美術・スケッチ | Comments(2)

ミーハーな興味で、、、


 カープの本拠地 Mazda ZoomーZoomスタジアムの壁に 描かれている鯉の絵。

 「鯉」のイラストを見慣れている広島県人であっても
 この壁の鯉には 強烈な印象を与えられた結果、
関連グッズが飛ぶように売れたとか、、、。

d0174983_19132876.jpg


 描いたのは 木村 英輝氏です。

 HPに公表されている 木村氏のプロフィール
1942年大阪府生まれ。京都市立美術大学図案科卒業後、同大講師を務める。
日本のロック黎明期に、オルガナイザーとして数々の伝説的イベントをプロデュース。
還暦より絵師に。手がけた壁画は国内外で180カ所を超える。
ロックと共に歩んできた半生は躍動感あふれる画面にもあらわれる。
アトリエでカンバスに向かうのではなく、「ライブ」な街に絵を描きたいという
究極のアマチュアリズムを標榜する異色の絵師。


 
 次に 彼の作品に出会ったのは 「由志園」でした。

 白い壁に 「由志園」の代名詞である「牡丹」の花。
 一度見たら 忘れられないくらい 強烈なインパクトがありました。

d0174983_19150071.jpg


 そして 3度目は 京都の地下鉄の駅でした。

 広島の球場と同じ「鯉」が モチーフになっていますが、
 直接 壁に書かれているわけではなく 作品として製作され、ガラスケースの中に飾られていました。

d0174983_19145868.jpg


 彼の作品の多くは 関西を中心に 人の目を引く場所に存在しており
 これからも 出逢う機会があると思いますので
 ミーハーな興味で これからも彼の作品をコレクションしていきたいと思っています。
 
by saint-arrow-mam | 2019-03-08 06:00 |   美術・スケッチ | Comments(4)

『新 北斎展』


 たまたまパリに旅行中、日本大使館主催で「北斎展」が開催されていましたが 
 「北斎」の作品が ジャポニズムの流行以来、今また世界中から注目されていることは つとに有名です。

 今までに何度か「北斎展」に 行ったことがありますが、最近は チャンスが無かったので、
 久しぶりに 人気の「新北斎展」に出かけました。

d0174983_19211002.jpg


 会場は 六本木の森アーツセンターギャラリー。
d0174983_19211641.jpg


 ギャラリーは 六本木ヒルズ 森タワーの52階にあります。
d0174983_19212005.jpg


 オープンの10時前から すでに長い行列ができていて、
 1時間近く並ばなければ チケットを買うことができないようでしたが、
 すでにチケット持っていると 別ラインの受付で当日券に引き換えて すんなり入れてもらえました。
d0174983_19393249.gif


 北斎の絵師人生を 作風の変遷と面に用いた画号によって 6期に分けて紹介していたので 
 約70年に及ぶ彼の画業が容易に比較できる 有意義な展覧会になっていました。

 どんな画家の展覧会であっても 
 有名な作品だけではなく 初期の作品から順を追って展示されていると 非常にありがたく思います。
  


 勝川派の絵師として活動した「春朗期(20~35歳頃)」
d0174983_20044862.jpg

d0174983_19402634.jpg



 勝川派を離れて 肉筆画や狂歌絵本の挿絵といった新たな分野に
 意欲的に取り組んだ「宗理期(36~46歳頃)」
d0174983_20045216.jpg

d0174983_19403029.jpg



 絵本の挿絵に傾注した「葛飾北斎期(46~50歳頃)」
d0174983_20045536.jpg

d0174983_19403410.jpg



 多彩な絵手本を手掛けた「載斗期(51~60歳頃)」
d0174983_20045831.jpg

d0174983_19403773.jpg



 錦絵の揃物を多く作成した「為一期(61~74歳頃)」
d0174983_20050028.jpg

d0174983_19404278.jpg



 自由な発想と表現による肉筆画に専念した「画狂老人卍期(75~90歳頃)」
d0174983_20050374.jpg

d0174983_19404514.jpg
 
d0174983_19393249.gif

 本展の監修をした永田生慈氏は 北斎研究のために作品の収集を行い、
 収集した作品数は 2000件を超えるといいます。
 彼は 1990年に出身地の津和野に 葛飾北斎美術館を開いたのですが、2015年に閉館となり
 その後、コレクションは  島根県立美術館に寄贈されました。

 2018年に逝去した永田氏の遺志により、東京でのこの展覧会に出品した後、
 作品は 島根県のみで公開する ということになっているそうです。

 そのため、永田コレクションを 東京で見ることが出来るのは 今回が最後の機会となるので
 人が人を呼び、すでに来場者が10万人を超えています。

 ただ、個人的には 広島の実家に戻れば 「島根県立美術館」で 
 再び作品を見る機会があるかもしれない と期待しているのですが、、、、。

    (ブログ中の画像および説明文は 「新 北斎展」HPよりお借りしました)

by saint-arrow-mam | 2019-03-06 20:41 |   美術・スケッチ | Comments(2)

『顔真卿(がんしんけい)展』


 フランスのブログも一段落し、3連休も明けたので
 上野の森に出かけます。

 現在、東京国立博物館では「顔真卿(がんしんけい)展」を開催しています。
 連日 長い行列ができていると聞いて、朝一番で出かけました。
d0174983_18232138.jpg
  
 上野公園の「寒日桜」が 1本だけ 開花していました。
 今年もあと 1か月半も経つと、上野は 花見客で埋め尽くされることでしょう。
d0174983_18225184.jpg


 クルーズにご一緒した Nさんの奥様から 
 「顔真卿展」について 少しお話を聞いていたのですが、
 哀しいことに 私もShinpapaも習字や文字についての 知識がゼロに等しいのです。
d0174983_18225471.jpg


 なんとまあ、博物館の平成館の入口には すでに行列ができています。

 この冬空の下、館内に入ることもできないなんて、、、
 それだけ 皆さんの関心度が高いということです。

 「文字」について知識も関心も無かった 自分を恥じる思いで 並びました。
d0174983_18225741.jpg


 事前に 解説文を読んだのですが、、、

 「顔真卿 王羲之を超えた名筆」では、書の普遍的な美しさを法則化した唐時代の中国に焦点をあて、
 「顔法」と称される特異な筆法を作り出し、独自の美意識のもと書を残した官僚で書家の顔真卿(がんしんけい)を紹介する。

 書聖とされる王羲之(おうぎし)や、楷書の典型を完成させた、虞世南(ぐせいなん)、欧陽詢(おうようじゅん)、 
 褚遂良(ちょすいりょう)ら初唐の三大家の書法を継承しながらも、
 伝統に束縛されず個性的な書風を開花させた顔真卿の人物像や、書の本質に迫る。

 
 とありましたので、
 とりあえず 字体の歴史的変遷を知るべく その時代その時代の文字を見比べてみたのですが、
 「顔真卿」だけでなく 「王羲之」の文字も美しく、几帳面な楷書体で 
 さすが ”書聖”と呼ばれた人だけのことはあると 思いました。

 でも 展覧会のサブタイトルは 「王羲之を超えた名筆」ですので
 きっと 「顔真卿」の方が 超えているのでしょうね、、、きっと。

 
 
d0174983_18230215.jpg
 
 故宮博物館に展示されている作品が たくさん展示されていましたが
 こんな 大きなものまで、、、、。
     (館内で 唯一撮影が許可されていました)
d0174983_18230049.jpg
 でも、ふと気が付くと 周りから聞こえてくるのは 中国語ばかり。
 
 見回すと どこもかしこも 中国人ばかりです。
  (ひょっとしたら、台湾の方もいらっしゃったのかもしれませんが、、、、)

 よって 展示されている作品を 順序良くみる、、、なんてことも
 館内でスマホは使ってはいけない、、、、なんてことも
 静かに見る、、、、、なんてことも  できるはずはなく、、、
 、、、、、、、係の人も 警備の人も 大変そうでした。


 一番の見どころは、、、

 日本初公開となる顔真卿の「祭姪文稿(さいてつぶんこう)」。
 長く続いた安史の乱で犠牲となった、顔真卿の従兄の末子である
 顔季明を供養した文章の草稿にあたる書で、、、

d0174983_18230520.jpg
 
 解説によると
 最初の部分は平静に書かれているが、感情が昂ぶるにつれ筆は縦横に走り、
 思いの揺れを示すかのように生々しく修正した跡がいくつも見られるそうで
 悲痛と義憤に満ちた、情感あふれる作品だ
 
 ということですが
 この展示を見るには 混雑している中、順番を抜かされない様に気を張って
 1時間以上 並ばないといけません。

 きっと 中国の方は 不都合なく文章を読むことができるので 実物を見れば
 大きな感動があるのだと思いますが、
 哀しいかな、私には何が書かれているのかわからず、漢字を拾い読みするしかできませんので
 実物を見ることをあきらめて 傍で放映されていた 日本語のDVDを見ました。
      (さすがに、中国の方は だれも DVDを見ていませんでした)

 これでも 「漢文」の成績は 良かったんですけどねえ、、、。(笑)

d0174983_18230859.jpg
 

 パソコンをするようになって、ペンで文字を書く機会が減るにつれて、
 どんどん 字が下手になり、漢字も思い出せなくなっています。

 でも 何事も あきらめたら それまでですので、
 「手書き」できる時は 出来るだけアナログにしたいと思います。
by saint-arrow-mam | 2019-02-14 18:45 |   美術・スケッチ | Comments(6)

『千住 博展』

 
 日本橋三越の画廊では 素晴らしい絵画展が開かれることが多いのですが、
 さすがにデパートですから ただの展覧会だけでなく、販売もされています。

 私などは 額の下に 「0」が ずらーっと並んでいる値札を見ては 驚き、
 さらにその横に、「商談済」の札が張られていることに 驚かされ
 いつも 絵を見るどころではありません。(笑)

 三越のカードを持っていれば 入館は”無料”ということだけで
 お得感を感じている 小市民の老夫婦には もう、絵を購入する余力などありませんので
 ただ、「ありがたい ありがたい」と言いながら 名画を拝見するのみ。

 所用で立ち寄った 今日は 「千住 博展」を開催中でした。

d0174983_13530928.jpg


 千住 博氏は 過日 クルーズ中に ヴァイオリンの演奏を聞いた 
 千住真理子さんの 長兄です。

      ブログ → https://runslowly.exblog.jp/27265962/

 軽井沢に 千住美術館があるので、いつか行きたいと ( ..)φメモメモ していましたが
 なかなかチャンスが無かったので 一部でも見ることができて ラッキー。
d0174983_13531354.jpg


 国際的な活躍を続ける日本画家=「千住 博氏」の
 代表作は 「ウォーターフォール」。
d0174983_13531636.jpg


 黒やブルーの背景に 飛沫を上げる滝の力強さが
 世界の美術界において 日本画で評価を得るのは難しいとされてきた 俗説を覆しました。
 
 人がいないのをいいことに 近くから 遠くから 流れ落ちる滝を拝見させていただき
 その迫力に 浸りました。
d0174983_13531842.jpg


 また 本邦初公開という「四季屏風」の大作は 圧巻でした。

d0174983_14032263.jpg

 千住 博氏は「アメリカの イサムノグチ賞」を始めとして 数々の受賞歴があり、
 まだ若いので、後年の平山郁夫のように 大雑把な描写ではなく
 木の葉の細かいところまで 丁寧に書かれているので 見ごたえがあります。

 フランスでは 多くの絵画に出会いましたが、私の苦手な 宗教画が多かったので、
 久しぶりに さっぱりとした美しい風景画をみて、ホッとしました。 
by saint-arrow-mam | 2019-02-09 00:00 |   美術・スケッチ | Comments(4)

『フェルメール展』

d0174983_19412242.jpg 
 日本人の大好きな 画家フェルメール。

 それゆえ、アメリカでも ドイツでも イタリアでも
 美術館に行くと ツアーガイドさんは 何より先に
 まず フェルメールの絵を紹介してくれます。

 嫌いではないですが、へそ曲がりな私は
 フェルメールだけが 特別扱いされることに
 ちょっと 引き気味なんです。

 とはいえ、過去に複製とはいえ 
 多くの作品を 見たときには 感動しましたけど、、、。(笑) 


 ブログ → フェルメール・センター銀座
https://runslowly.exblog.jp/15621519/



 人気があるので チケットが 2,700円と高価な上に、
 連日 多くの来場者が押し寄せているようだったので、
 美術展に行くのは あきらめていました。

 ところが数日前の事、オカリナの仲間が 
「フェルメール展」のチケットを購入したのに 当日 行けなくなったので、、、、と チケットをくださったのです。

 チケットには  11月17日 9:30~ と書かれています。
 日時指定のある 美術展のチケットを見るなんて 初めてです。

d0174983_19411650.jpg

 なんと、フェルメール展は 日時指定入場制です。
d0174983_19411926.jpg
 
 でも 先日 上野に行ったときに 美術館の前に長蛇の列ができていたのは何だったのかな?
 
 念のため 開館の10分前に上野に行ったところ
 なんと、時間指定のチケットを持っていても 並ばなければならないのでした。

 アンビリーバブル!!!

d0174983_12201254.jpg

d0174983_19495219.gif

 通常の美術展よりも 離れた位置にロープが張られており、絵に近づくことはできません。
 しかも 額にはガラスがはめられているので、遠くからでは正直、本物か印刷かどうかすら わかりません。

 その結果 1枚1枚の絵の前に進み出るまで、じりじりと牛歩。
 そして 一番前列まで来たら、目を皿のようにして 隅から隅まで見るのです。

 係の人が 
「この時間は空いています、、、じっくり見ることができますので 前の人を押さない様にしてください」
 と言ってます。
 
 これで、、、空いてる????
 ふーーーーー。
d0174983_14511075.jpg


 美術展にしては珍しく、1枚1枚の絵の解説が描かれた冊子をもらいましたので、
 その解説文をブログに残します。
d0174983_14492131.jpg


d0174983_13171131.jpg    <<マルタとマリアの家のキリスト>>
       1654~1655年頃

「ルカによる復音書」に登場するマルタは給仕に忙しいが
妹のマリアは キリストの話に聞き入り手伝わない。
キリストはマリアを指さしてマルタにこう語る。
「マリアは良い方を選んだ。

現在知られるフェルメールの作品で 最も大きく、
聖書に取材した唯一の作品。



d0174983_13204447.jpg    <<牛乳を注ぐ女>>
       1658~1660年頃

フェルメールの絵のなかで最もよく知られる傑作のひとつ。

穏やかな光が入る簡素な部屋で、
若い女性が牛乳をゆっくり鉢に注いでいる。
おそらくパン粥を作っているのだろう。

女性、そしてパンや籠、水差しなど室内の静物の
ひとつひとつが、まるで手で触れるかのように
そこに存在している。



d0174983_13282636.jpg    <<ワイングラス>>
       1661~1662年頃

女性が口にあてるワイングラスは ほとんど空で、
男性が継ぎ足そうと待っている。

テーブルや椅子に置かれた楽譜やリュートは男女の「愛」を暗示する。

一方、部屋の窓にの紋章には、馬の手綱を持つ女性が描かれる。
この女性像は「節制」の擬人像で色恋沙汰を戒める寓意であるという。



d0174983_13321260.jpg    <<リュートを調弦する女>>
       1662~1663年

画面には1人の女性しか描かれていないが、
手前に引かれた椅子や、床に置かれた楽器ヴィオラ・ダ・ガンバと
楽譜は もう一人の奏者の存在を暗示する。

窓の外に向ける視線の先には、彼女と演奏するはずの、
あるいは演奏を終えた人物がいるのかもしれない。



d0174983_13401871.jpg    <<真珠の首飾りの女>> 
       1662~1665年頃

窓から光が差し込む室内で、女性が真珠の首飾りを結ぼうと
リボンを手に、壁に架かる鏡を見つめている。

テーブルの上には盥(たらい)や白粉(おしろい)のパフが置かれ、
身支度の最中だろうか。

嬉しそうな表情としぐさが、画面中央に大きく空いた白い壁を
背景に浮かび上がる。



d0174983_13441754.jpg    <<手紙を書く女>>
       1665年頃

机に向かい手紙を書く若い女性が、ふとこちらに顔を向けて微笑む。
女性は個性的な相貌(そうぼう)で、おそらくモデルのいる肖像画だろう。

黄色い上着は、フェルメールの財産目録に記されたものと同一とみられ、
≪リュートを調弦する女≫や≪真珠の首飾りの女≫にも描かれている。



d0174983_13473706.jpg    <<赤い帽子の娘>>
       1665~1666年頃

強い光がハレーションを起こし、女性の姿はぼやけて焦点が合っていない。

現在の写真機の原型であるカメラ・オブスクラを活用したことで知られる
フェルメールは、本作でも写真であれば、明らかな失敗作となるところを
巧みな視覚効果として生かすことで劇的に仕立てた。



d0174983_13541392.jpg    <<手紙を書く婦人と召使い>>
       1670~1671年頃

手紙を書く女主人が俯(うつむ)いているのに対し、
主役のように画面中央に立つメイドは 視線を窓の外に向ける。

背景の絵画は旧約聖書の一場面「モーセの発見」。
この手紙がラブレターならば、女主人の恋はモーセの生涯のように
運命づけられているのだろうか。

フェルメール後期の傑作。


d0174983_14511075.jpg

 買った絵葉書の方が 細かな部分までよくわかる、、
 とは口が裂けても 言わないぞ!!  

 
by saint-arrow-mam | 2018-11-18 08:28 |   美術・スケッチ | Comments(10)

『ブリジストン美術館展』


 『ブリューゲル展』は ボッチで見に行ってしまったので、
 『ブリジストン美術館展』は Shinpapaと2人で行くことにしました。
         (ちょっとだけ 気を遣ってます)



d0174983_16045990.jpg豊洲から日本橋に行くときに、
いつも ブリジストン美術館のすぐ前のバス停で下車します。


時間があれば 立ち寄れる便利なロケーションの美術館なのですが、
いつでも行けると思うと しいて行かないものです。(笑)


ところが 2015年5月からビルの建て替え工事が始まり、
美術館が 閉館されてしまいました。


再オープンは 2020年の1月の予定で
館名が「アーティゾン美術館」に変更されるそうです。


展示スペースが ブリジストン美術館の時の約2倍の面積になるので、
展示するコレクションの幅を広げ、また作品の数を増やし 
都内の私立美術館では 森美術館に次ぐ大型美術館へと変貌するようです。


それにしても 休館期間が 長すぎるんじゃないの と思っていたら
その間、所蔵作品は せっせと全国を行脚しているようです。(笑)


しかも 私の帰広に合わせてくれたかのように、広島に、、、。



 ブリジストン美術館は 創業者である石橋正二郎氏の個人蒐集から始まり、
 古代ギリシャ彫刻から日本近代洋画、現代美術まで 幅広いコレクションを収蔵していることで 知られていますが
 今回、その中の印象派の作品76点が 広島に来ています。
d0174983_19515606.jpg

 美術館のカフェで ブリジストン美術館所有の作品について Shinpapaと話をしたところ 
 なんと 2人が 同じ絵のことを《よかった》と 思っていることが わかりました。
 私が好きな画家や画風と Shinpapaが好きな画家は違うので 今まで一致したことはなかったのですが。

 偶然のこととはいえ、珍しいことなので、複製画を買って帰りたかったのですが 
 ひろしま美術館のオリジナル作品ではないので 販売されていませんでした。

 その絵が これです。 
d0174983_19594352.jpg

 これは パブロ・ピカソの「ブルゴーニュのマール瓶、グラス、新聞紙(1913 年)」ですが
 私の記憶に間違いがなければ、以前 ピカソ展に行ったときに 
 彼の゛キュビズムの変遷 ¨の代表作として この作品が展示されていたと思います。

 近くで見ると ピカソらしい力強いタッチなのですが、
 優しい落ち着いた色相に 構図のバランスもよくて 
 不思議に 心を惹かれ、記憶に残る作品です。
d0174983_20315303.gif

 それ以外にも ルノアールらしい作品、クールベらしい作品、マティスらしい作品、ルソーらしい作品が並べられており、
 ブリジストン美術館のコレクションが いかに充実しているか良くわかります。

 また いつもは本館に展示されている「ひろしま美術館」が所蔵する絵画が  今回は別館に展示されていましたが、
 いつも出し惜しみされて なかなか見ることができない「秘蔵品」が 
 ずらりと並んでいて こちらも見ごたえがありました。


 今年の秋は 「広島県立美術館」が 開館50周年、「ひろしま美術館」が 開館40周年という 節目の年に当たるため 
 両館ともに 競うように素晴らしい企画展を開催していたので
 私には とてもラッキーな帰広となりました。
 

by saint-arrow-mam | 2018-11-04 05:48 |   美術・スケッチ | Comments(2)

『ブリューゲル展』 in 広島


   『 画家一族9人の作品が揃い踏み』
     16世紀フランドル絵画を代表する画家ピーテル・ブリューゲル1世や、2人の息子、孫、
     さらにひ孫の世代まで、一族に連なる9人の画家の作品が展示され、
     それらを見比べることで一族の全体像が見ることのできる貴重な機会となる

   『ほとんどが日本初公開となる貴重なプライベート・コレクション』
     本展では、一族の画家たちが生み出した様々なジャンルの作品およそ100点を展示。
     その多くが、通常観ることのできない貴重なプライベート・コレクションに収められている。
     そのため、出展される作品のほとんどが日本初公開。


 これだけの 前ふりをされては 絶対に見に行かねばなるまい、、、と思っていたのですが、
 東京都立美術館の連日の人出を ネットで確認すると 行く気が失せてしまいました。

d0174983_18263054.jpg


 ところが ラッキーなことに 私が広島に帰っている間に 県立広島美術館で開催されているというのです。
 
 そんなこととは つゆ知らずの私でしたが、ブログの先輩から情報をもらい、
 今回 一番の楽しみにして 帰広しました。
d0174983_18455186.jpg

 東京で人気の美術展に行くとしたら 平日の朝一番は必須。
 それでも行列をならんで、中に入り、大勢の人の頭越しに見るのが せいぜいで 
 1枚の絵の前に じっと立つなんてことは できません。

 ところが 広島では 平日となると 私だけの ほぼほぼ貸切状態です。
 お天気の良い、気候の良い日の 午後なのに、、、、。

 それはそれで ちょっと寂しいものがありますが、
 久しぶりに美術館で 追い立てられることなく 自分のペースで見ることができました。

 しかも 最後の部屋に展示されていた 十数枚の絵画は「フラッシュをつけなければ 撮影してよい」とのこと。
 広島だけの特別な計らいとは思えませんが、もし東京で許可したら 大変なことになると思います。

 暗い室内で手持ち撮影しましたので、上出来とは言えませんが 加工して画質を落とすことをせず
 曲がったまま バックの壁も含めて、並べます。
     (本当は もっと大きなサイズでデータはあるので、クリックして大きな画像になればよいのですが
     エキサイトブログの設定で このサイズに自動的に変換されてしまいます)


     << ヤン・ブリューゲル1世・ヤン・ブリューゲル2世 >>
d0174983_18271016.jpg


     << アブラハム・ブリューゲル >>
d0174983_18314188.jpg


     << ヤン・ピーテル・ブリューゲル >> 
d0174983_18321553.jpg


     << ピーテル・ブリューゲル2世 >>
d0174983_18325423.jpg
 
 
  16世紀のフランドル(現在のベルギーにほぼ相当する地域)を代表する画家ピーテル・ブリューゲル1世は
  聖書の世界や農民の生活、風景などを時に皮肉も交えながら描き、当時から高い評価を得た。
  長男のピーテル2世は人気の高かった父の作品の忠実な模倣作(コピー)を描き、
  次男のヤン1世は父の模倣にとどまらず、花など静物を積極的に描き、「花のブリューゲル」などと呼ばれ名声を得た。
  さらにヤン1世の息子ヤン2世も、子供の頃から父の工房で絵を学んで画家となり、
  ヤン2世の息子たちもまた同じ道を歩み、ブリューゲル一族は150年に渡り画家を輩出し続けた。


 横文字の名前は なかなか覚えられませんが、系統図をブログに 残しておけば、
 役に立つこともあるかと、、、、。(笑)

d0174983_20181251.png


 蛇足ながら、、、

 2011年に ウィーン美術史博物館に行ったときに、ミュージアムショップで購入した マウスパッド。
 描かれているのは ヤン・ブリューゲル1世の作品です。

 長年使っているので パッドの縁(ふち)が剥がれ 傷んでいますけど、出番がやってきました。

 ヤン・ブリューゲル1世も2世も 私の好きな画家です。
d0174983_10174981.jpg


 家に帰ったころ、一緒に食事をした友人から
   「やっぱり 美術展に一緒に行けばよかった。
    よく考えたら 一人じゃ絶対に行かないので チャンスだったよね」 と LINEあり。

 もっと 私が 執拗に誘えばよかったのかな? と 反省しきりです。

by saint-arrow-mam | 2018-11-01 06:00 |   美術・スケッチ | Comments(4)

『ピエール・ボナール展』(オルセー美術館特別企画)


 2015年にオルセー美術館で開催された ピエール・ボナール展では 51万人が魅了され、
 2014年のゴッホ展に次ぐ 歴代企画展入場者数の第2位を記録したというのですから
 ピエール・ボナールは フランスでは人気の画家です。

d0174983_19045794.jpgそのボナールの作品が多くコレクションされている 「オルセー美術館」に 
Shinと行ったのは 14年前のこと。

駅舎を改装した建物で 明るい自然光の下で
作品を楽しむことができる人気の美術館で
しかも 印象派の作品の所蔵が多いので
「もう一度 行きたい」と思っている美術館の一つです。

でも オルセー美術館は 今回のような特別企画展で 
多くの作品が世界中に貸し出している可能性が高いので、
ボナールの作品をまとめてみるために 今回の美術展は貴重なチャンスだと思います。




d0174983_21244808.jpg

 説明文によると ピエール・ボナールは「日本かぶれのナビ」という異名を持つほど、
 浮世絵に興味を持ち、その影響が顕著な画家として有名で、
 今回の展示の中では、屏風を思わせる縦長の構図などに 浮世絵の影響が見られます。

 でも、今回、年代による彼の作品の変化をみると、
 時期によって モネに似ていたり、ゴーギャンに似ていたり、ロートレックに似ていたり、ルノワールに似ていたりしているように感じましたので、、
 いろんな画家から影響を受けやすく いろんな画法を試してみたいと思う
 柔軟なタイプだったのではないかと思います。

d0174983_21245421.jpg

 また動物を愛した彼は、生涯で残した2300点余りの絵画のうち
 700点ほどに動物を描きこんでいます。

 個人的には 芸術家としてのキャリアをスタートさせるきっかけとなった 
 リトグラフによるポスターや本の挿絵が 素敵だと思いました。
 
d0174983_21245146.jpg

 平日の早い時間帯に行ったので、ゆっくりと一つ一つの作品を見ることができ
 バースデイの 良い思い出になりました。

by saint-arrow-mam | 2018-10-18 19:08 |   美術・スケッチ | Comments(2)

『MINITURE LIFE展』〜田中達也 見立ての世界〜


 NHKの朝の連ドラ「ひよっこ」の タイトルバック動画を見て
 子供のように柔軟な発想ができる新鋭アーティストに 非常に興味を持ちました。

 早速 インターネットで作品の事を調べると
 クリエーターは 田中達也氏というアーティストであることがわかりました。

           関連サイト   → https://www.nippon.com/ja/people/e00139/

 すぐに彼の作品を見てみたいと思ったのですが、地方や海外での展示会が続き、
 なかなか東京で まとまった作品を見る機会がありませんでした。

 それが 今回、日本橋高島屋の新館オープニングムービーを彼が製作したことから、
 彼のまとまった作品展が 開催されるとのことになりました。

              
       

 展覧会の初日は 来場者が多いだろうなあ、とは思ったのですが、
 今週は 所用が多く、都合の良いのが この日しかないので、
 デパートのオープン時間に合わせて 早く家を出ました。
d0174983_18141071.gif

 広い会場だった上に、オープン直後だったので
 思ったより空いていて じっくり見ることができましたが
 長蛇の列になることを予想して 入り口付近には ロープが張り巡らされていました。

d0174983_17310022.jpg

 展示されている 100点近くの作品が 全て撮影可能でしたが
 どうせ、撮影できないだろうと 私としたことが カメラを持って行かなかったのです。(泣)
 よって 今回 ブログで使った画像は 全てShinpapaの撮影によるものです。

 どの作品にも だじゃっれぽいタイトルが付けられていますが 
 それが必ずしも作品のコンセプトに マッチしていないので 
 タイトルを無視して 作品そのものを楽しむことにしました。

 展示されていた作品のほんの一部ですが、↓

d0174983_17335464.jpg

d0174983_17335847.jpg

d0174983_17340297.jpg

d0174983_21252898.jpg

d0174983_17340955.jpg

d0174983_17341657.jpg
 
 
 「静止画」よりも 「動画」の方が迫力がありますが、「実物」は さらに愉快でした。

 笑いながら、時に感心しながら、1時間近く 会場を行ったり来たりしたのですが
 帰る頃には 来場者が急に増えて、作品に近寄ることはできなくなっていました。 


by saint-arrow-mam | 2018-09-12 18:23 |   美術・スケッチ | Comments(6)