カテゴリ:  映画・本( 59 )

映画『ジュラシック・ワールド』4D

 昨年、豊洲のシネマコンプレックスに 4D専用の部屋ができてから、
 ずっと 4D映画を経験してみたかったのです。

 4D映画とは、、映画の世界を五感で味わう “体感型” の上映システムのことで
 映画のシーンに合わせて 座席が動いたり揺れたりするほか、お花や煙の匂いを感じたり、  
 嵐で水しぶきや風を受けるなどの 特殊効果があるのが特徴です。

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 遊園地のアトラクションのような ドキドキ感や、
 映画の世界に入りこんだような 圧倒的な臨場感を楽しめるというものですが、
 ジェットコースター系は 絶対にダメ というShinpapaに断られたので、ボッチで行くチャンスを狙っていました。
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 今回見ることにした 第1の理由は 鑑賞料金です。
 一般の3D映画で 3,000円以上、4Dは さらにそれより1,000円程度高くなるそうですが、
 現在、特別興業料金の1,500円で 4D映画を見ることができるという事。


 2番目の理由は 手に持っているポップコーンが飛び出るほど 椅子が揺れる4D映画
 ほぼほぼ ”吹き替え”にされていることが多いのですが、
 この映画が日本語字幕の映画であり、しかも日本語字幕を読まなくても ストーリーが分かる事。

 「待ってました」とばかりに 勇んで見に行ったのは「ジュラシック・ワールド」でした。(笑)

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 長々と偉そうに 書きましたが、 
 実は この映画は 8月に封切りされる予定の
『ジュラシックワールド/炎の王国』の 前回作なのです。(泣)



 Youtubeに 予告編が残っていましたので アップしましたが、
 見る時に、身体を絶えず前後左右に揺らし、また恐竜の足音に合わせて ドスンドスンと椅子を揺らし
 頭上と耳元に 扇風機を吹きつけていただくと 4Dのイメージに近くなるかもしれません。

           

 幸いにも シリーズ1作目のこの映画を クルーズ船や飛行機の中でも 見る機会が無かったので
 突然でてくる恐竜に驚き、音に驚き、光に驚き、風に驚き、水に驚き、煙に驚き、、
 「ワオ」「ヒャー」と 声を出してしまいました。
 
 隣に座っていた イケメンの外国人男性も ”Wow" ”Wow” と 大声を出していたのには 笑いました。

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 クライマックスシーンで 大きな揺れが続くときには 両手で肘掛を握りしめて 体を支えていたのですが
 自分の重い身体を 腕だけで支えきれず、だんだんずり落ちていく私に
 映画が終わった時、「あなたが 最後に椅子から落ちるのではないか と心配した」と 言い残し 
 イケメン男性が 笑いながら帰って行きました。
 
 明日 私の上腕二頭筋は 間違いなく筋肉痛になっているでしょう。 
by saint-arrow-mam | 2018-06-29 06:00 |   映画・本 | Trackback | Comments(2)

映画『万引き家族』


 このところ見たい映画がなかったので、映画館に行くのは 3月以来です。

 正直、今は この映画よりも見たい映画があるのですが、
 カンヌ映画祭で 最高賞(パルムドール)を受賞した「万引き家族」に 敬意を表して、この映画を優先。

 なにせ カンヌ映画祭で 9分間ものスタンディングオベーションの賞賛を受け、
 海外の審査員に 「完全に圧倒される 並外れた作品である」と絶賛されるほど 高評価をもらった映画ですから。


         


 結果からいうと
 映画が始まりが 万引きシーンだったことには 軽い衝撃を受けましたが、
 中盤は 樹木希林の名演技に 惚れ惚れ、、、、
 そして それまでの話の流れとは一変して 緊迫したシークエンスと共に、
 家族の秘密が明らかになる終盤になって、意外性は感じたものの、鈍感な私は 感動には至りませんでした。

 でも 是枝監督の 『そして父になる』の映画を見たとき、
 見た直後には へえ、、、という薄い感想しか 持てなかったのに
 時間が経つにつれて 徐々に心が動かされ、記憶に残る映画の一つになったのと 似ている感じがします。

 映画の どの場面が海外の人達の心の琴線に触れたのか 今の私には想像がつかないのですが、
 見終った直後、味わったことのないほど 居心地の悪さを感じる映画であったことは 間違いありません。

 これは 決して映画がつまらないとか、俳優が下手だとか いうのではなく、むしろその逆で
 ハッピーエンドで終わらない映画であったために 「何とかならないの?」と感情移入した結果の
 居心地の悪さであり、やるせなさ でした。

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by saint-arrow-mam | 2018-06-28 08:31 |   映画・本 | Trackback | Comments(6)

本『終わった人』


 久々に 面白く かつ 身につまされる思いがする 恐ろしい本に出会いました。

 なんの予備知識も持たず 読み始めたところ、展開の意外さと面白さに 思わず徹夜して読んでしまいましたが、
 ストーリーの全体を知ってしまった今となっては、もう一度 読むには 勇気が必要になってしまいました。

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 本の内容紹介より
  
  定年って生前葬だな。衝撃的なこの一文から本書は始まる。
  大手銀行の出世コースから子会社に出向させられ、そのまま定年を迎えた主人公・田代壮介。
  仕事一筋だった彼は途方に暮れる。年下でまだ仕事をしている妻は旅行などにも乗り気ではない。
  図書館通いやジムで体を鍛えることは、いかにも年寄りじみていて抵抗がある。
  どんな仕事でもいいから働きたいと職探しをしてみると、高学歴や立派な職歴がかえって邪魔をしてうまくいかない。
  妻や娘は「恋でもしたら」などとけしかけるが、気になる女性がいたところで、そう思い通りになるものでもない。
  これからどうする? 惑い、あがき続ける田代に安息の時は訪れるのか?
  ある人物との出会いが、彼の運命の歯車を回す──。

  シニア世代の今日的問題であり、普遍的テーマを描いた 話題沸騰必至の問題作。


 もし、私が40代の時に この本が出版されていたら、全く別の感想になっただろうと思いますが
 私自身が すでに「終わった人」で Shinpapaも ほぼほぼ「終わった人」なので
 筆者である 内館 牧子氏の あまりに露骨で遠慮がない表現に 身につまされ、
 我が家をどこからか 覗かれているような 気恥ずかしささえ感じました。
 
 きっと 同世代の人が 同じような思いをしている ということなのでしょうが、
 個人的には 主人公の設定に合い重なる部分があり ゾクゾクするほどの現実味があります。

 この本はベストセラーで、最近 映画が製作され、6月9日に公開されるようですが
 ネットで映画の予告編を見る限り、主人公やその家族に関して 
 私が本から受けたイメージとは かなり かけ離れているように思えました。

 となれば
 「本」からもらった共感や教訓を 「映画」を見ることで 失いたくないので
  今回 私は 映画を見ることはしません。

 
 内館 牧子氏の本を 久しぶりに読みましたが、相変わらず彼女の文体は 淡々としてわかりやすく 
 感情移入して 一気読みしたくなる 不思議な魅力があります。 

by saint-arrow-mam | 2018-05-14 09:28 |   映画・本 | Trackback | Comments(10)

『きゃらしゅの ぱやしゃん』


d0174983_16521019.jpg 2日に 絵本作家の かこ・さとし氏が 92歳で死去され、

 すでに 近親者によって 葬儀が済まされていました。

   ← かこさとし HPより



 かこさとし氏の本の中で 「からすのパンやさん」は Shinが小さい頃 大好きだったので
 毎晩毎晩 何度も読み聞かせをしました。
 
 そのうちにShinが お話しを全て覚えてしまい 
 「きゃらしゅ(からす)の ぱやしゃん(パンやさん)」を
 声の強弱、高低を極端につけ、舌足らずの発音で 音読していましたっけ。

 そのうち、いろんなパンが作りたい と言いだしたので、
 近所のパン屋さんの「手作り教室」に 参加したことがありました。

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 その後、「かこさとし おはなしのほん」シリーズは 次々に発売されたようですが、、、
 
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 3歳になったkoharuにも 「からすのパンやさん」を買ってやったところ 大好きになり、
 Shinの時と同じように 何度も何度も読んでくれ と せがまれました。

 ShinとKoharuでは 特に興味のあるページが 異なっていますが、
 時代が移り変わっても 小さな子供がひきつけられる 不思議な魅力が この本にはあるのでしょう。

 そのkoharuも 昨年 パン作りデビューを。(笑)

     ブログ → https://runslowly.exblog.jp/24437654/
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 次に 少し大きくなったShinが 「星」に興味を持った時、買い揃えてやった 「ほしのほん」シリーズ。

 かこさとし氏は 絵本作家というだけでなく 工学博士であり、化学技術士でもあるので
 夢物語的な内容ではなく、科学的根拠を踏まえた内容で 大人が読んでも違和感がありません。

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 koharuの本を買いに行き、本屋さんの幼児書コーナーで かこさとしの本を見つけると 
 子供たちに混じって 立ち読みしてしまう私。

 あ~~、もう 彼の新作を読むことができないんだ。

by saint-arrow-mam | 2018-05-09 06:00 |   映画・本 | Trackback | Comments(4)

映画『5時17分、パリ行き』

         

 クリントイーストウッドが主演した ダーティハリーシリーズには あまり関心がなかったのですが、
 彼が監督をした映画は 必ず見るようにしていて、映画館で見れなかったときには レンタルビデオを借りています。

d0174983_11363757.jpg 中でも 

 「ハドソン川の奇跡(2016)」
 「人生の特等席(2012)」
 「ヒア・アフター」
 「インビクタス 負けざる者たち(2010)」
 「グラン・トリノ(2009)」
 「チェンジリング(2009)」
 「硫黄島からの手紙(2006)」
 「父親たちの星条旗(2006)」
 「ミリオンダラーベイビー(2005)」
 「スペース・カウボーイ(2000)」
 「マディソン郡の橋(1995)」

などは テレビで放映される時に 何度目であっても必ず見ています。



『5時17分、パリ行き』も 映画館で予告編を見た時から 興味津々。
 公開される日を 首を長くして待っていました。
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 ストーリーは アムステルダム発・パリ行きの特急列車内で起きた 
 イスラム過激派による無差別テロの「タリス銃乱射事件」の現場に 偶然居合わせ、
 命を捨てる覚悟で犯人に立ち向かった 3人の若きアメリカ人を描く実話が 描かれています。
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 作品の最大の特徴は、テロ事件に居合わせた主演3人を、
 それぞれ 当事者本人が演じたということです。

 『ハドソン川の奇跡』でも実際の現場にいた人々をエキストラとしていましたが、
 今回は よりリアリティにこだわり、主演の3人をはじめ、
 当時 列車に居合わせた乗客役も当事者たちに 出演を依頼したそうで、
 撮影も 実際に事件が起きた場所で行うなど、ハリウッド映画史上前代未聞の試みに挑戦したそうです。

 イーストウッド監督の これらのこだわりを とするかとするか、、、、ということで考えると、
 過度な脚色や表現がないので、ドキュメンタリー番組を見ているような 安心感はありますが
 大袈裟な演出が無いので、気持ちが盛り上がるドキドキハラハラ感が 全くありませんでした。
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 「事実」は たとえそれがテロ事件であっても 経過はあっさりとしたものなので
 正直に その過程を再現した今回の映画は Shinpapaには なんだか物足りなかったようです。

 私は 「これはこれで イーストウッド監督らしくって あり」だと 思ったのですが、、、。

by saint-arrow-mam | 2018-03-06 06:00 |   映画・本 | Trackback | Comments(6)

ドラマ『天才を育てた女房』

 
 読売テレビ開局60年のスペシャルドラマが 面白そうだったのですが、
 その週はオリンピック放送で盛り上がっていたので 録画し、後日に見ました。

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 モデルになっているのは 数学者の岡潔先生と彼の奥さんです。

 岡潔という人は 世界の数学者の誰もが難しすぎて放置していた 
 「多変数複素函数(関数)論(たへんすうふくそかんすうろん」の三つの大問題を すべて解決した天才数学者です。

 当たり前の事ですが、私にはさっぱりわからず ググってみましたが

 「多変数関数論」とは 正則領域を調べる理論で 解析学と幾何学の両方をきわめて高度に組み合わせた領域。
 岡潔の理論はカルタンによって層のコホモロジー理論に改変されて 世界に流布した。
 
 と書いてあったものの これが なんのことかわかるはずもなく
 一応 資料らしきものがありましたので 下記にアドレスを残しますが、、、。
 テレビ放映後、彼の偉業に関するサイトが どんどん増えているようです。
       
    「多変数複素関数論」の概要をつかんで入門するためのPDF資料


 岡潔先生の プロフィールは 
•生年月日・・・1901年4月19日(明治34年)
•出身大学・・・京都帝国大学
•就職先・・・京都帝国大学講師⇨京都帝国大学助教授(28歳の時)
 その後、
   1929年(28歳)~1932年(31歳)の時、フランスに留学 
   1932年(31歳)~1938年(37歳)の時、広島文理科大学助教授
   1941年(40歳)~1942年(41歳)の時、北海道大学
   1949年(48歳)~奈良女子大学教授

 数学の世界でノーベル賞と言われるフィールズ賞をとった
 小平邦彦、広中平祐、森重文の3人は、岡潔先生の恩恵を受けたと言われており、
 テレビの中でも、京都大学で 岡潔先生の講義を 当時 京大の学生であった湯川秀樹や朝永 振一郎が受けているシーンがありました。

 また 世界で超有名な数学者ジーゲルや、数学者チームニコラ・ブルバキのメンバーが、彼を訪ねて日本に来たほど、
 数学界のスーパースターであったのですが、
 一方で 風変わりな言動から 「変人」「奇人」と 呼ばれてもいたようです。

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 それほどまでに 日本が世界に誇る、天才数学者の岡潔先生ですが、なかなか世間に認められず苦労します。

 あまりに天才すぎて、日本の数学会ですら理解してくれず 辛い日々が続きますが、
 どんな苦しいときも 妻のみちは 夫を信じて支え続け、貧乏生活にも耐えます。

 ついに 岡潔は文化勲章を受章し 世の中に認められる、というストーリー展開。

 「数学」という ドラマでは扱いにくい 堅いテーマにもかかわらず
 ベテランの役者さんたちの熱演により わかりやすい仕上がりになっていました。

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 最後の場面で 報道陣に「数学は 世の中にどんな影響を与えるのか?」と聞かれたときに
 岡潔先生は「スミレは スミレということだ」と 答えています。
 
 これは 
「スミレの花は 何の役に立つのかなんて考えていない。
 スミレの花は ただ、スミレのように咲けば良いのであって、
 そのことが 『春』にどんな影響があるのかなんて スミレには あずかり知らないことだ。」
 という彼なりの考えです。

 自分は ひたすら数学を極めることだけに集中しているのであって、
 理論数学が世の中にどんな影響を与えるか など考えてもいない、、ということのようですが
 こんな かっこいいセリフが言えるまで 学問を究めた人って いいなあ。
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by saint-arrow-mam | 2018-03-01 06:00 |   映画・本 | Trackback | Comments(2)

映画『祈りの幕が下りる時』

 
 東野圭吾が デビュー当時から描き続ける「加賀恭一郎シリーズ」 別名「新参者シリーズ」は、
 「卒業」から「祈りの幕が下りる時」まで 現在10作品を刊行する 累計発行部数1,200万部(2017年10月現在)という
 驚異的な人気を誇る連作ベストセラーです。

 特にシリーズの第8作「新参者」は、2009年度「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」で
 ダブルで1位受賞という快挙を 成し遂げています。

 著書の解説によると
東野圭吾の「新参者シリーズ」歴史は古く、デビュー2作目となる「卒業」が加賀恭一郎シリーズの1作品目である。「卒業」では、刑事になる前の大学生時代が描かれており、友人たちの死の真相を探る探偵役として登場している。大学卒業後、加賀恭一郎は一旦教師になったようだが、その学校で起きたある出来事がきっかけで、自分は教師には向いていないと感じ、父の職業でもあった警察官へと転職することになる。そして、加賀恭一郎シリーズの2作品目「眠りの森」では、既に刑事(警視庁捜査一課)として登場している。

しかし、3作品目の「どちらかが彼女を殺した」では所轄(練馬署)の刑事として登場することになる。なぜ、敏腕刑事の加賀が警視庁捜査一課から所轄の刑事になったのか?この理由は、2作品目の「眠りの森」での事件が関係していたことが、その後の作品によって明らかにされている。 また、1作品目から加賀恭一郎が複雑な家庭環境で育ったことが少し触れられているが、その理由が後の作品で次々と明らかにされていくような構成になっている。

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 2010年、「新参者」シリーズが TVドラマ化されると 主演の阿部寛をはじめとする 超豪華キャスト陣の競演が話題を呼び、
 TBS日曜劇場2010年4月クールの放送で初回視聴率21.0%(同クール1位)を記録し、
 2012年には 『麒麟の翼』が映画化されると 豪華キャスト陣の競演も話題となり、興行収入15億円を超えるヒット作となりました。

 でも残念なことに その頃私は まだシリーズに出会っていなかったために 映画を見逃してしまい、
 テレビで 映画の再放送を見ました。

 そこで 今回はシリーズの完結編『祈りの幕が下りる時』が映画化されたので 忘れずに見に行くことに。

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 映画の解説によると
舞台となるのは「日本橋・人形町」。東京都葛飾区小菅のアパートで女性の絞殺死体が発見される。
被害者は 滋賀県在住の押谷道子で、殺害現場となったアパートの住人・越川睦夫も行方不明になっていた。
やがて捜査線上に浮かびあがる美しき舞台演出家・浅居博美(松嶋菜々子)。
しかし彼女には確かなアリバイがあり、捜査は進展しない。
松宮脩平は捜査を進めるうちに、現場の遺留品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることを発見する。
その事実を知った加賀恭一郎(阿部寛)は激しく動揺する。
それは失踪した加賀の母に繋がっていた――。
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 ミステリーとしての面白さだけではなく、ヒューマンドラマとしての温かさに 
 “泣ける”ことが 新参者シリーズの魅力。

 また 主人公の加賀恭一郎は 日本橋署に勤務しているという設定なので、
 映画に出てくる 日本橋界隈(ロケ地)、神田明神、明治座、日本橋などは 
 私がお江戸で馴染みになった場所なので とても 親近感を感じました。


            

by saint-arrow-mam | 2018-02-11 06:00 |   映画・本 | Trackback | Comments(4)

本『乾山晩秋』


 今年2月に 古本屋で 葉室 麟の本を買って読み
          本『銀漢の賦』・『蜩ノ記』
 それ以降も 図書館で彼の本を見つけると読み、
 古本屋の100円コーナーで彼の本を見つけると 買っているのですが
 今のところ 葉室 麟の作品では 下記の本を読んだだけです。

 実際 彼の本は人気があるので 図書館でも借りている人が多く、
 また 一般書店では見かけるのに、100円コーナーには なかなか出て来ないのが 悩みのタネです。(笑)

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 彼の作品は 映画化されることが多いのですが、
 『散り椿(つばき)』も 来年、岡田准一主演で映画化されることになったようです。
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 それを当て込んで 家の近くの書店が 葉室 麟の本を充実させ、
 その中に 『乾山晩秋(けんざんばんしゅう)』がありました。

 彼の作品の中でも デビュー作であり、第29回歴史文学賞を受賞した この『乾山晩秋』を
 手元に置いておきたいと思っていたので 思い切って定価で購入し、じっくり読みました。


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 内容 (BOOKデータベースより)

天才絵師の名をほしいままにした兄・光琳が没して以来、尾形乾山は陶工としての限界に悩んでいた。追い討ちをかけるように、二条家から与えられた窯を廃止するとの沙汰が下る。光琳の思いがけない過去が、浮かび上がろうとしていた…。在りし日の兄を思い、乾山が晩年の傑作に苦悩を昇華させるまでを描く。

 個人的には 最近の練り込まれた作品に比べると あっさりした表現が多くて
 全体が 不安定に ちょっと浮いているような? 感じを受けましたが
 それはそれで 葉室 麟の原点ということで 納得です。
 

by saint-arrow-mam | 2017-10-30 06:00 |   映画・本 | Trackback | Comments(6)

映画『ドリーム』


 帰広する前に これだけは見ておきたいと
 わざわざ夜遅く、有楽町のTOHOシネマズまで 出かけました。
   (珍しいことに 近くのユーナイティッド・シネマでは上映してなかったのです)

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 アカデミー賞を3部門受賞したというこの映画、
 感想としては 日本語の映画タイトルの「ドリーム」より「Hidden Figures」の方が良かったかな? あるいは、、、、、
 いやいや、そんなことはどうでもいいんです。
 「理系のバリキャリ」女性たちが活躍する様子に だんだん気分が良くなり、胸がすっとしました。 


 ストーリー(サイトより抜粋)

東西冷戦下、アメリカとソ連が熾烈な宇宙開発競争を繰り広げている1961年。
ヴァージニア州ハンプトンのNASAラングレー研究所では、優秀な頭脳を持つ黒人女性たちが“西計算グループ”に集い、計算手として働いていた。技術部への転属が決まったメアリー(ジャネール・モネイ)はエンジニアを志しているが、黒人である自分には叶わぬ夢だと半ば諦め、幼い頃から数学の天才少女と見なされてきたキャサリン(タラジ・P・ヘンソン)は、黒人女性として初めてハリソン(ケビン・コスナー)率いる宇宙特別研究本部に配属されるが、オール白人男性である職場の雰囲気はとげとげしく、そのビルには有色人種用のトイレすらない。それでも、3人は公私共に毎日をひたむきに生き、国家の威信をかけたNASAのマーキュリー計画に貢献しようと奮闘していた。

 1961年4月12日、ユーリ・ガガーリンを乗せたソ連のボストーク1号が、史上初めて有人で地球を一周する宇宙飛行を成功させた。ソ連に先を越されたNASAへの猛烈なプレッシャーが高まるなか、ロケットの打ち上げに欠かせない複雑な計算や解析に取り組んでいたキャサリンは、その類い希な実力をハリソンに認められ、宇宙特別研究本部で中心的な役割を担うようになる。ドロシーは新たに導入されたIBMのコンピュータによるデータ処理の担当に指名された。メアリーも裁判所への誓願が実り、これまで白人専用だった学校で技術者養成プログラムを受けるチャンスを掴む。

 そして1962年2月20日、宇宙飛行士ジョン・グレンがアメリカ初の地球周回軌道飛行に挑む日がやってきた。ところがその歴史的偉業に全米の注目が集まるなか、打ち上げ直前に想定外のトラブルが発生。コンピュータには任せられないある重大な“計算”を託されたのは、すでに職務を終えて宇宙特別研究本部を離れていたキャサリンだった……。



 スーパーコンピューターが無い時代、「人間コンピューター」と呼ばれる人たちが、
 ロケットの軌跡や再突入の角度など 複雑な計算を「人力」で行っていたことに驚きます。

 それを顕著に表現している場面として キャサリンが黒板にチョークでスラスラと複雑な数式を書いて計算するシーンがあるのですが、
 それを見た私は 感動のあまり、思わず拍手をしてしまいました。


         


 Shinpapaの反応は イマイチでしたので、映画としての出来は あまりよろしくないのかも知れませんが、
 リケジョやリケジョを目指している若い人には 夢と希望と勇気をもらえる素晴らしい映画だと思います。
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by saint-arrow-mam | 2017-10-26 06:00 |   映画・本 | Trackback | Comments(6)

本『虎の城』


 ここ最近、お城の石垣について興味を持ち、「石垣」「城壁」に関する本を探して 読んでいるのですが、
 テーマがマニアックであるだけに それほど 沢山の著書があるわけでなく
 今のところ 一番面白かったのは 以前ブログにアップした『獅子の城壁』で この本は3度も読み返しました。
 
 そこで 今は「石垣」の延長で 「城づくり」についての本を読み始めています。
 でも 日本の城は ほぼほぼ復元されているので、実際の内部を見たい、、という気持ちは今のところ非常に薄く、
 名古屋城も、石垣はぐるりと見て歩きましたが、天守閣には入らず仕舞いでした。

 日本の城づくりの名手と言えば
 日本三名城の築城に関わった「加藤清正」と 17の城を手掛けた築城の名手「藤堂高虎」ですが
 今回 読んでしまったのは その「藤堂高虎」について 火坂雅志氏が書いた時代小説「虎の城」です。

 実は この本は旅行に持って行く予定だったのですが 上下巻それぞれ1冊の厚さが2.5cmもあり
 2冊となると あまりに重たくて 悩んだ挙句に持って行くことを断念。
 哀しいことに(嬉しいことに?)事前に 読んでしまったのです。
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BOOK」データベースより
 <上巻 乱世疾風編>
戦国動乱の最中、鋭い眼で世を見据える青年、藤堂高虎は、巨躯を生かした槍働きで立身出世の夢を抱いていた。自らの実力に正当な評価を求め主を転々とする高虎だったが、運命の主君羽柴秀吉の弟・秀長に見出される。算用や築城術などを秀長に学び、その名声を徐々に高めていく高虎。だが秀吉の下で頭角を現わす宿敵・石田三成がその行く手を阻む…。

 <下巻 智将咆哮編>
粉河二万石の大名に出世を遂げた藤堂高虎。ところが主の豊臣秀長が逝去し、後継者・秀保は暗殺され主家が滅亡してしまう。宿敵・石田三成の謀略か?やがて強引な秀吉の政策に危惧を抱いた高虎は家康に見込まれ、秀吉の死後、徳川幕閣に参加する。武勇と智略を兼ね備えた高虎は関ヶ原で遂に三成率いる西軍と対峙!時代の先を読み、己の変革を遂げた漢(おとこ)の生涯。


 大坂の陣で 豊臣恩顧の大名でありながら、豊臣滅亡に加担したことから、風見鶏と呼ばれ悪名高い藤堂高虎ですが
 穴太衆(あのうしゅう)と結びつきを深め、土木や建築の世界に引き込まれていく場面では
 頭の中に ずっと映像が浮かび まるで動画で見ているようでした。
 
 また 城づくりに必要な「算用」、資材や資金の調達法、石工や大工、商人との間に築く人脈など
 これよ これ、これ、、、現代と全く同じだ、、と思う場面も多く 
 読んでいると 時間が立つのを忘れ、寝不足になっております。
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 著者の火坂雅志氏は NHK大河ドラマ「天地人」の 原作者として有名な方で
 「臥竜の天」など いくつかの作品を読みましたが、
 2015年に58歳という若さで亡くなってしまったことは まだ記憶に新しいところです。

 もっともっと 作品を残して欲しかった と思う作家のひとりです。

by saint-arrow-mam | 2017-08-31 13:32 |   映画・本 | Trackback | Comments(2)